ダイルの世界観

 今日はいろんなことがありました。いくつかあるので、順に話していきます。

 まず一つ目は、リーの発表がありました。クラウン先生に怒られた時に出された課題です。わたしやミノリは、たびたび彼女の課題を手伝っていましたが、どんな発表になるのかは予想できていませんでした。実際、彼女は発表の際に、手伝いでまとめてあげた資料の半分も、発表に出してきませんでした。彼女の発表で最も印象に残ったことは、彼女の好きな料理についてです。しかも、好きな料理が多すぎて覚えていられませんでした。クラウン先生も呆れそうになってました。

 二つ目は、もうすぐ夏になるのですが、夏季球技大会をやるみたいです。球技種目はバスケットボールみたいですが、チームを大方決める時に、わたしは球技が苦手なので、ベンチで見守ってようと思ったので、その時みんなをまとめていた、通称ゴシップ好きのクララに、そのことを頼みました。ゴシップ好きのクララは、快く引き受けてくれましたよ。わたしの、球技生活は安泰です。

 そして三つ目、今日の晩ご飯での話です。わたしはいつも通りに、みんなと一緒に食べていました。そしたら、ベンがダイルに何かの話をする様に言ったのです。ダイルは笑顔で、月の表面がなんで明るいかを、みんなに聞いてきました。マーサは、太陽の光が反射してると言いましたし、わたしもそう思いました。そしたらダイルは、「月の表面ではいつも嵐が吹いていて、雷が鳴ってるからだ!」と言い始めました。挙げ句の果てには、自分の目で見たともいってました。さすがのわたしも、呆れを通り越してただ、笑ってるしかありませんでした。しかし、ミノリは違いました。真剣に話を聞いたうえ、若干、信じてました。いや、絶対に信じてましたよ。

 そういえば今日は一日中風が強かったのですが、強風に髪を煽られているマイクは、なんかかっこよかったです。別に好きってわけじゃありませんよ。ただ、なんか思い出しちゃいますし、記憶に強く残ります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る