トイレにて

昨日から、わたしが就寝時間(二十一時)の十五分前ごろから一年女子トイレの清掃をやることになりましたが、正直言って最悪です。意外とトイレは汚いですし、十五分もトイレで掃除していると、服がどうしても濡れてきます。床を水浸しにして掃除するわけですから。

 先程、トイレの掃除をしていたら、個室の内一つが閉まっていました。不思議なことでは有りませんよ。共同トイレなので誰もが使いますし、このトイレ自体、広くて個室が多いですからね。しかし、この時間の利用者は殆どいませんし、そこだけ閉まっていたのです。わたしは、怖く思いつつも、そこの扉をノックしてみました。すると、向こう側からバンバン叩き返してきたのです!わたしは、思わず腰を抜かして、水浸しの床に尻餅をついてしまいました。おどろおどろしていると、次第に音は鳴り止み、中にいた人にこう言われたのです。

「賭けに連勝したあんたでも、今回は負けたね!」

 中にいた人はアビーだったのです!わたしは、これを言われたとき、何が何だかわかりませんでしたが、「わたしを幽霊だと思ったでしょ!残念でした〜!」と言われて、なんとなく理解しました。

 呆れてもう出てくるよう言ったら、まだ入ってるつもりだと返事がきました。わたしは、ここの個室だけは掃除したくないと思いました。(現に今日はしてません。)

 あと、羽織ってる制服も一緒に、尻餅ついてしまい、ずぶ濡れになってしまったので、明日からは洗濯が終わるまで、制服をワイシャツと夏用スカートで過ごす羽目になりました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る