お泊り

 昨晩のお泊まりはとても楽しかったです。

 わたしは計画通りに点呼確認をした後に、静かにドアを開けました。一応、常夜灯が所々ついています。廊下を階段側に進むと公衆トイレがあります。二人部屋の子は部屋にトイレが無いので、夜、トイレに起きる子はそこのトイレに問題なく行くために、この常夜灯が付いているのです。(実際、真っ暗でしたら見回りの先生もこちら側も怖すぎます。)

 話がそれましたが、廊下に出て向かいの部屋のドアを開けました。すると、机のライトが微かに光っている部屋にミノリとリーがいました。早速、荷物を下ろして、わたしはお菓子を取り出しました。二人もバッグの中からお菓子を取り出し、秘密の会議を始めました!

 最初の話題は先生の愚痴からでした。まずはガーランド先生の愚痴です。あの先生はまるで魔女みたいで、そのうち私たちを捕まえて食べる気でいる!と言ったら、リーは相槌を深くして納得していました。そしたらミノリが、「あの先生は時々、変な行動をするんだよ!なにもしてない生徒を見つけては舌を出して睨むの!そして睨まれた生徒は、罰則を与えられるの…」と言いました。私たちはその話が本当か聞きました。するとミノリは首を縦に振って本当だと言いました。わたしは、ミノリは神経質なので、深く考えすぎなのではないかと思いました。しかし、リーは深刻な顔をして、「ガーランド先生は罰が多くなった生徒を食べてしまうんじゃないかな。」とちっちゃい声でいいました。ミノリは本気で怖がっていたので、わたしは話を変えようと今度はペラス・オーグナー先生の話をしました。生物学の先生です。とてもつまらない生物学の先生です。はなしをするのもつまらなくなるぐらいの先生です。わたしは最初、勢いよくオーグナー先生の授業はつまらない授業で若者の気持ちをわかってないと言ったのですが、次第にはなす早速がゆっくりになってきちゃいました。最終的には、愚痴を言うのもつまらないよ!!っと言ってしまう程でした。二人は真顔でわたしを見た後に、笑ってました。わたしもそれに釣られて笑ってしまいました。

 わたしは二人に嫌いな先生はいないか聞きました。するとリーは美術の先生が嫌いだと言ってきました。美術の先生の名前はホーン・ベルジーンと言います。見た目は長い黒髪に大きな鼻が目立つ小顔をしていますが、リーはホーン先生をボーン先生と言った上、「整形して小顔にしたから、あの大きな鼻が目立つようになったんだよ。」と独り言のように延々と愚痴を言っていました。リーは自分にその類の才能が無いことに嫌気が差しているみたいです。なので、美術や音楽の授業がとても嫌いらしいです。もちろんそれを教える先生も例外では無いみたいです。ミノリはガーランド先生がとにかく嫌いみたいです。

 私たちは次に嫌いな人の話をしましたが、これはとても書ける内容ではないので書きません。ただ、盛り上がったのは事実です。そのおかげで外が明るくなるまで、お泊まりをすることが出来ました。わたしは見回りの先生が来るといけないので、リーとミノリにお礼を言って部屋に戻りました。

 今回のお泊まりのおかげでわたしの中の寂しさは気がついたら消えていました。なぜなら、あの二人やマイクたちと一緒に居られると考えたら楽しくて仕方がないからです!それと、眠くなってきてしまいました。気がついたら部屋に戻ってからこれを書くのに夢中でもう六時になっていました。そろそろ眠るとしますか…




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