第32話


 ソーヤとソフィの熱いファイトを見せて貰った後、午前の授業終了の鐘を聞き俺たちは脚を止めた。折角二人を講堂に案内しようと思っていたのに。


「あちゃぁ、タイミング悪いね。食堂にそのまま行こっか?」

「だな。さくっと見つかるといいんだけど……」


 あそこはお昼には全校生徒が集まるのだ。仕切りもあるし見つけるのは一苦労だろう。

 だが、別に午後でもいいのだ。俺は詠唱さえ教えてもらえれば皆に教える事も出来るし。まあ、難しい言葉とか出てきたら無理かもしれんが……


 そうして四人で食堂に入る。見回せば一発で見つかった。


 いやぁ、流石アリスちゃん。美少女過ぎて目立つね。

 だがその向かいに厄介なやつも座っている。


 俺は咄嗟に「ここにしようぜ」と違う席に座る。飯も取らずにいきなり座った俺にアレクが訝しげな視線を向けた。


「ソフィア様、怒ってないよ?」

「それはもう知ってる。別の理由なんだ。あいつにはエリザベスが居ないときに会いたくないんだよ」


 彼女は言って居た。『このままだと無理やりにでも結婚させられるわよ』と。

 相手がアリスちゃんでも相手が王族はちょっとと思うところなのにソフィアが相手なんて絶対嫌だ。

 俺の中であいつに好感を持ったことなど……おっぱいを見せてくれたところくらいだ。そこだけはアリスちゃんよりはお姉ちゃんしてたな。うん。そこは好感持てる。


 そう思っていたら「あっ」っと声がして顔を上げれば、俺も思わず「あっ」と声が漏れた。

 そう。もう知ってる奴なんて一人しか居ない。エヴァンだ。

 彼は久々に会って早々、挨拶も無しに声を上げた。


「アリス様ぁ、この馬鹿ここに居ます!」

「おいこらぁ、この野朗!! 今呼んだらソフィアも来るだろ!?」

「王女殿下だ馬鹿者!」


 そしてこちらに気がついた二人の顔が喜色に染まる。さてどうしよう。こうなってしまったら逃げられない。


「カイトさん、どうして何も言わずに居なくなるのですか! 心配したのですよ?」

「ごめんよ。

 その、どうしても、あの、用事があったというか……なかったというか……」


 ダメだ。真っ直ぐな瞳に嘘をつけない。


「ぶっちゃけキミの姉達から逃げたかったんだ」


 必死にソフィアの存在に気がつかないように振舞いつつ告げた。だが、当然そんな事を言えば黙って居ないだろうと思っていた人が口を開く。


「酷いわ。私の裸を見た癖に……責任は取って頂きますからね?」

「そりゃお前がもろ出ししてただけだろ!? 責任もクソもあるか!」

「こら、カイト! なんて口の聞き方を……」


 ああ、そうだった。ここは食堂だ。またやっちまった。と俺は頭痛を堪える様におでこに手を当てて「もうやだ」と呟いた。


「お姉さまがそうやって無理やり求婚をせがむからカイトさんが居られなくなったんじゃありませんか! 少しは学習してくださいませ!」

「あの、姫様? 皆さんが見ていますから、とりあえず声を落としお席に付いては……」


「はぁ、こんなポンコツに宥められてアリスちゃんも大恥だ」と思わず声に出た言葉にステラが噛み付く。


「だ、誰がポンコツよ!」

「お前だよお前! 散々人をボコりやがって!

 俺を何度気絶させれば気が済むんだ?」

「それは……悪かったけど。ポンコツじゃないもん」


 ぷくーっと頬を膨らませる褐色少女ステラ。

 なんだよ。キャラ変えたの? お前もうちょっとツンツンしてなかった?

 おや、ちょっと可愛いぞ。なんて不覚にも思っちゃったじゃん。

 この中でオンリーワンな褐色ちゃんだし、目つきはきついけど幼さがそれを中和してて中々にくるものがある。

 これは評価を改めるべきか、とステラを眺めて首をかしげた。


「それで、どこに行って居たの?」


 私を置いて、と続きそうなちょっとムッとした顔で問いかけるソフィア。


 その時、俺はこいつをどこかにやる方法を思いついた。


「お前とりあえず城に行ってエリザベスかワイアットさんに話を聞いてこい。

 お前の願いが叶うかもしれないぞ?」

「えっ? 結婚してくれるの!?」


「違うわっ!」と思わず声を上げ、口を押さえた。こいつは人を煽る天才か……

 とりあえず触りでも言わんとこいつはここを離れそうにないな。


「お前たちの親父さんの仇が誰かわかったんだよ」


 さっと二人の顔から血の気が引いていく。


「誰ですの……?」と暗い目をして問い掛けたのはアリスちゃんだった。


「だからそれは城で……ってアリスちゃん?」

「答えてくださいまし。何もできなくとも、私はそれを知っておかねばなりません」


 いや、エリザベスが知ってるって……ってもう言わないとダメっぽいな。また作戦失敗だ。コルトに笑われてしまうな。


「オルバンズ伯爵とか言ってたな。そこが来年の春、戦争を仕掛けてくる算段になっていると捕らえた間者が言ってた」

「お前、間者を捕らえたって……いや、その前に戦争? なんだその冗談は……」

「当たり前だけど、口外禁止な? エリザベスも言うならちゃんと口止めしてからにしてって言ってたし」


 そう言えば、エヴァンに「お前、事後承諾だぞこれは……」と文句を言われたが、どっちにしてもお前らは聞くんだからいいだろ。

 そんなやり取りの途中でソフィアが胸倉を掴み話を止めた。


「そ、それじゃ、仇を討てるの!? 本当に!?」

「声を静めろ。

 実際に起こるかはわからんし仮に戦う事になっても、普通に考えて厳しいだろ? 

 チャンスじゃなくてピンチだ。

 それがわからないほど混乱してるならもう話す事はねぇよ。

 城でだってそれじゃ誰にも相手にされねぇぞ?」


 てか、こいつすげぇ怖い顔で笑ってんですけど……マジで引くわ。

 本当に話す事はもうないからさ。早く帰ってよ。


「わ、わかってる。

 けど……そう。そうなのね……やっぱりあなた最高だわ。大好きよ」


 いや、そんな狂気に満ちた顔で言われてもこえぇだけだっつの。


「俺が捕らえたわけじゃねぇよ。ヘレンズの騎士たちの功績だっつの」

「待て、もっと正確に聞かせろ。これでは飯も喉を通らん!」

「だから、声を落とせっての!」


 そうして俺たちは怪談でもするかのように顔を付き合わせ、小声で言葉を交わす。

 大筋を話し、エヴァンの質問に所々答え、今がどんな状況下なのかを伝えた。


「なるほど。『希望の光』が乗っ取られて居たのか。しかしそれを理由に素直に王国騎士団に所属させるとは流石エリザベス様だ。

 しかしカイト、キミはタイミングが良過ぎるな。

 それがすべてこの国に利しているとはキミは相当女神に愛されているのだろうな」


 ハッ、そりゃそうだろうよ。流石にここに送ったのは神だろうからな……

 あ、でも自然現象がどうとか騎士団の人が言ってたっけ。確定が無いうちからそういう事考えるのは止めて置こう。この世界、天罰とか本当にありそうだし。


「まあ、逆じゃなくて本当に良かったよ。ここまで特殊な事ばかりに巻き込まれてたら俺が悪くなくても殺されてただろうし」

「確かにね。どれか一つでもカイトの所為だと思われてたら流石に処刑ものだね」


 だよな。あー怖い怖い。


「ソフィちゃん助けて?」

「まぁ! 任せなさい。わたくしが『いや、お前じゃねぇよ』……」


 彼女に話しを流せばソフィちゃんは俺の肩に頭を乗せた。

 いや、ソフィちゃんまで挑発する必要はないのよ?


「あ、この二人は俺の騎士だから苛めるなよ。マジでやったら怒るからな」

「だ、ダメです! ゆくゆくはソフィって呼んでもらう予定だったのです!

 あなた、改名しなさい! 私のお小遣いから報奨金を出しますから……」


 だから煩いんだよお前。まあでも恐ろしい顔じゃなくなったからそこはまだ良かったけど。てかお前色々間違ってるぞ?


「お前馬鹿か。報奨金ってそういうもんじゃねぇだろ? ソフィアって呼んでるんだからいいじゃんか」

「なら、もっと甘い声で呼んでよ。それじゃ喜べないもの」

「仕方ねぇな。わかったよ。アリスゥちゃぁーん!」

「は、はいっ! カイトさぁん!」


 おお、可愛い。けどソフィアがガチギレしそうだ。ちょっと苛めすぎたか?


「ま、まあソフィアもとりあえず落ちついたっぽいな。もうさっきみたいな怖い顔はするなよ? 折角可愛い顔してんだから」


 と頭をポンポンと撫でて顔色を伺う。狂気的な笑みから普通のおこ状態に戻っていてもう大丈夫そうだとジッと確認していればプイっと顔を背けた。


「こ、怖い顔なんてしていません。

 けど、落ちついて考えてみればあなたの言うとおりね。

 今は一刻も早く戻り、私なりに出来る事を探すべきだわ。

 絶対に後でお礼をします。何でもするから考えておいて」


 そう言って席を立ち、そそくさと走って行ったソフィアを見送り、やっと行ったと息を吐いた。


「はぁ、カイトさんはスケコマシです。お姉様本気ですよ? どうするのですか?」


 あれ、アリスちゃんはどうして俺があいつを口説いてるみたいな言い方になっているんだ?


「いやいや、待ってよアリスちゃん。よぉぉく考えてみてくれ。

 俺がソフィアを口説く様な発言をしたことがあるか?

 必死に遠ざけようと嫌な言葉ばかり掛けていたはずなんだが?」


 ポクポクポクチーンと彼女は暫く固まったあと動き出した。


「確かにカイトさんは何も言っていません。

 むしろ酷い事しか……お姉様、どうして……」

「だよなぁ? そう思うよなぁ? 俺もずっとそう思ってきたよ……」


 あーよかった。あれを口説いてるとか思われるのは心外だわ。まあ、もうそこまで傲慢な女じゃないし、結婚とか言い出さなきゃ近くに居てもいいんだけど……


「では、カイトさんはお姉様をこのまま遠ざけるおつもりですか?」

「それが出来れば苦労しないよ。隠れてればエヴァンが勝手に呼んじゃうし」

「私はアリス様を呼んだだけだ。そもそも黙っていなくなるキミが悪い。それよりも今は済んだ事よりいい加減二人を紹介したらどうだ? キミの騎士なのだろう?」


 エヴァンにそう言われて気がついた。そういえば二人を紹介してなかったなと。

 なので二人に名乗らせれば、アリスちゃんとエヴァンも丁寧に名乗り返した。

 

「因みに二人は奨学金貰って編入出来るくらいに優秀だからな。エレナ先生が本気で褒めていたくらいだ」

「ほぉ。それは凄いな。では丁度良いのではないか?

 二人に守ってもらい、カイトが回復をしてやれば」

「いやいや、俺もちゃんと戦うからね?」


 そうして話しは雑談に流れていき、午後の授業の金が鳴った。


 訓練場まで足を運ぶ途中、アリスちゃんは城に戻らないのだろうかと気になり問いかけたが、自分に出来る事はありませんから、と苦しそうな顔をされてしまった。

 聞くべきじゃなかったな。


 気を取り直して魔法の授業へと赴いた。


 場所はいつもの訓練場、魔法の授業だから射的バージョンだ。

 だが、前とは違い凄い人数で、列になって待っているほどだった。


 仕方がないと先生の所に赴き二人を紹介して、今日の魔法の詠唱を教えてもらう。

 ついでに古代語の勉強は済んでいるので詠唱を適当に教えて欲しいと頼んだ。

 すると先生は言葉ではなく紙に書き出してくれた。ありがたい。


 早速目を通してどんな魔法があるのかを確かめる。


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。

 我にお力の一端を貸し与え給え。我にアイギスの盾を『シールド』」


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。

 我にお力の一端を貸し与え給え。我に仇なす魔をゴルゴーンの如く喰らい尽くせ『マジックシールド』」


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。

 我にお力の一端を貸し与え給え。我にヘルメスの如き速さを『ヘイスト』」


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。我が魔力を糧に凍てつく氷の槍を顕現し敵を討て『アイスランス』」


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。我が魔力を糧に岩石を顕現し弾丸の如く敵を討て『ロックバレット』」


 え? ええ? 予定表に載ってなかった支援魔法があるんですけど!?

 驚いて先生に見れば、挑戦的な目を向けていた。


「ほう、やはり読めるのか。上の三つは効果が弱く魔力の無駄とされた魔法だ。

 だが、過去の文献では普通に使用されてその身を守ったとされているものがある」


「それをなんで俺に問うんですか?」と聞けば、アレクとアリスちゃんが俺を探し回った時に、俺が異国の者だという話を聞いたらしい。

 ああ、アレクじゃ置手紙読めなかったのかな?


「古代語に精通しているならば、効果が見込めるかもしれん。試してみないか?」

「それは良いんですけど、水晶によって正解を貰ってるんですよね?

 失伝しちゃってるんですか?」


 普通、こんな大事なの一杯写本して数を増やすだろ?

 水晶はボスドロップの中でも、誰も見たことが無いし見た者すら知らないというほどに激レア扱いだったぞ?


「それは致し方ないことだ。上三つの水晶などもう何時世に出たかも知れぬほど。

 その間、魔物の侵略だけでなく戦争も幾度となく起こっている。

 アイネアースは元々この地より遥か東にあったと言われているほどにな」


 あー、命からがら逃げてきて、新天地で魔法使える奴が自分の知識で言葉にすることを繰り返したら意味がずれてって効果が落ちたのかな?


 どれ、試してみるか?


「我、女神アプロディーナ様の加護を賜りし者なり。

 我にお力の一端を貸し与え給え。我にヘルメスの如き速さを『ヘイスト』」

「なっ!? 黒い魔力だと!?」


 あ、しまった……新しい魔法に興奮してつい……周りを見渡せば別に注目されている様子はなかったので先生に急遽口止めを行う。


「えっと、王女たちは全員知ってることだからとりあえず黙っててくださいね?」


「そ、それはいいが……」と理由を聞きたがったがまだわかっていないと返す。

 そしてワクワクしながらヘイストの効果は如何ほどだと走ってみた。


 思わず「おお」と声が漏れた。


 中々に早くなっている。

 勿論何倍もというチート染みたものではないが、体感では五割り増し以上にはなっている気がする。

 後は持続時間だな。と成功を告げつつも次の実験に移る。


「ではやはり、仮説は合っていたのか。教えてくれ! ヘルメスとはなんなのだ!」


 ああ、やっぱりそこ? こんなん失伝したら絶対わかんないよね。


「えっと、旅をする神様って言われてますね。凄い足が速いらしいですね。

 あれ? 商売の神って話しもあったっけ?」

「待て! 神はアプロディーナ様だろうが。流石にその発言は拙いぞ?」


 と、慌てるエヴァン。

 あっ、そうか。唯一神とか言ってたっけ……


「それはこの星の話しな? いや、世界なのかな?

 まあ、とにかく他の世界には別の神様が居て、神様同士で繋がりがあるんだろ?

 だから神ヘルメスみたく速くしてってお願いしている詠唱なんだと思うぞ?」

「そ、そうなのか……確かにそれであれば女神さまへの不敬な発言とはならんか」


 とエヴァンと俺が討論している間に先生は早速ヘイストの詠唱を試していた。


「はは、ははは、これは凄い! 効果が本当に跳ね上がったぞ。世紀の大発見だ!」


 と、大喜びな先生。

 それからアイギスやゴルゴーンについて聞かれた。


「えっと、アイギスは神様の使う防具、言わば神具ってやつですね。

 ゴルゴーンは……なんだっけ?

 ああ! メデューサの姉妹だったから頭から髪の毛みたいに蛇を生やした怪物?

 蛇に魔力を喰らわせるってことなのかな?」


 ゴルゴーンについては自信の無い答えになってしまったが、一応効果の程は上がったそうだ。

 しかし、検証の為とはいえ自分に向かって魔法を撃たせるとか、この世界の人は回復魔法があるからって気合入りすぎだろ……


「ああ、これも国に売りつけよう。そうすれば戦力アップじゃん」

「な、なにっ!? 本当にいいのか? これは秘伝中の秘伝だろう?

 お前の国の国家機密じゃないのか?」

「いや、違いますよ? それにもう既にヒールとファイアーボールは教えたし、多分国から習得方法の開示がくるんじゃないかな?

 このまま授業でやっちゃいます?」


 なんて言えば、エヴァンと先生に「「ちょっと待てぇ!」」と大声で止められた。


「お前、間者を捕まえた癖に情報の秘匿という言葉を知らんのか!?

 敵に伝われば何の意味もないだろうがっ!? この馬鹿がっ!!」


 あっ、そうだった……

 でもさエヴァンよ。有益な情報を齎した俺にそんな言い方ないんじゃないかな?

 ほれ、エヴァン君に苛められたって国に報告するぞ?


 と、キレてきたエヴァンに権力の盾を発動して煽ってみた。


「お前……まあ確かにカイトの情報はとてつもない価値を持っている。それを与えてくれている事には感謝している。だが、もうちょっと慎重になれないか?」

「ああ、うん。僕もそれは思うよ。

 カイトは迂闊すぎるんだ。気をつけなきゃダメだよ?」


 何故かいきなりエヴァンとアレクが二人してお説教をしてきた。

 折角教えてやったのに……


「そんな事ありません! カイト様は計算高く、頭の良いお方です! 迂闊だと思うのはあなた方の考えが足りないからです!」 


 ソフィちゃん……

 ただ一人俺を守ってくれる彼女が愛おしくなり後ろから抱きしめた。


「じゃあ迂闊な俺はダンジョンにでも行くよ。じゃあな……」


 とソーヤに声を掛けてソフィちゃんを抱きしめたまま歩いて行こうとしたのだが、振り向けば皆が付いて来ている。


「なんだよ。俺はもう行くって言ったろ?」

「ダメだ。キミに死んでもらっては困る」

「僕は一緒に行く約束でしょ?」

「カイトさん、久々に会えたのにこれで終わりは寂しいです」

「ダ、ダンジョンに行くなら姫様の護衛として当然私も行くわ!」


 お前ら……遊びに行くんじゃねぇんだけど……

 まあ今日くらいはいいか。久々に会ったんだしな。アリスちゃんだけ気に掛ければいいだろ。前回と違って俺も戦えるしソーヤとソフィも居る。

 こいつらが狩りするのなんて所詮は二刻か三刻程度だろうしな。


 そうして俺たちは、今日は研究室に籠もると意気込んでいる先生にお別れを言ってぞろぞろとダンジョンへと赴いた。

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