あの頃ぼくらはアホだった

 筆者は東野圭吾。タイトルの通り、筆者の笑いと思い出話を詰め込んだエッセイです。


 東野圭吾は大阪生まれの大阪育ち、生粋の大阪人のようです。エッセイには、怪獣大好きだった小学校時代、無法中学に通っていた少年時代から、大学を卒業して就職するまでの期間のエピソードが、時に面白おかしく書かれています。


「ワルもふつうもそれなりに」

 進路に悩む東野圭吾と絵に描いたようなツッパリたちの様子が登場します。「あそこの高校は総番が変わったから」なんてセリフ、ヤンキー漫画だけのものかと思っていました。


「残飯製造工場」

 あまりにも不味い給食。スープの中を泳ぐミミズ。大量の残飯のゆくえは? そういえば私が通ってた学校も給食が不味かったなあと、懐かしくなりました。灰色の味噌汁、濡れたコッペパン、味のしないパイン。二度と食べたくないですね。


「似非理系人間の悲哀」

 自分も理系をかじってるので、この気持ちはよく分かります。生半可な気持ちで理系に進むとエライことになります。


 他にもエピソードはたくさんありました。最後は就職した先の会社でとてつもないことをやらかして逃げ出すことを仄めかされて終わります。詳細が気になります。

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