不浄を拭うひと
ウェブによく漫画広告として登場していたので、それを見たことのある方はけっこういると思われます。
主人公の職業は特殊清掃業です。孤独死や自殺などの変死現場で、原状回復のための清掃を仕事にしています。
作中ではどこにも実話とは述べられていないのですが、おそらくは実話を元にした作品のように見えます。
孤独死の現場で、自殺、心中の現場で、ペットだけが残されたゴミ屋敷で、悪臭や虫、警察が回収し損ねた遺体の一部と格闘しながら部屋を掃除していきます。絵はとてもシンプルで、主人公も仕事に慣れているために現場の様子は淡々と語られますが、悪い妄想のような描写も多々あります。
食事中には絶対読んじゃダメです。
寝ているとき、お風呂に入っているとき、何事もないように思えるときにも、人は死にます。心身ともに健康な大抵の人は明日が来ると盲目的に信じていますが、そういう人にも死は突然にやってきます。
自分がいつ、どうやって死ぬかなんてあまり考えたことはないですが、こういう死に方だけはしたくないな、という例ばかりが作品には登場します。
死後数カ月が経過した孤独死の現場の様子は、読むだけで背筋に悪寒が走りました。
読めば老後が不安になること間違いなしです。
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