　あのジブリの名作、風の谷のナウシカの漫画版です。

　映画版のストーリーの説明は不要でしょう。

　漫画版では、序盤で風の谷にコルベットを不時着させたトルメキア帝国に敵対する土鬼（ドルク）という連合国家が登場します。

　各国家の位置関係や設定もかなり異なるため、両者のストーリーにもその影響が及んでおり、漫画版の方がより複雑で重厚な物語を楽しめるでしょう。

　映画版でのババ様の有名なセリフ「その者、蒼き衣を纏いて……」は、漫画版では土鬼の族長のセリフだったりします。風の谷はほぼ序盤でしか登場しません。

　映画版の登場人物は、ほぼ全員漫画版にも登場しますが、各キャラの印象が少し違ったり、映画版にはない過去の描写もあります。

　特に、クシャナ殿下には幼少期のエピソードや部下思いな一面も描かれており、映画よりも人間的な温かみを感じられるキャラクターになっています。

　映画ではすぐに溶けてしまう巨神兵も、高い知能を得た後にナウシカを母と慕い、旅に同行するなど、出番は多いです。

　映画版のストーリーが漫画版の序盤三分の一くらいの分量なので、風の谷のその後を知りたい方にはぴったりです。

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