　一年ほど前にアニメ化された人気漫画です。

　明治後期、日露戦争において鬼神のごとき活躍を見せた陸軍兵士の主人公は、失明に至る病に罹った幼馴染の治療費を稼ぐため、かつてゴールドラッシュに湧いた北海道へ向かいます。

　砂金は一粒も採れず苦戦する中、主人公は知り合った男に、アイヌ民族の埋蔵金に関する噂話を聞かされました。

　現代の貨幣価値で八億円にもなる大量の金塊は、のっぺらぼうと呼ばれる男にすべて奪われ、持ち去られていたのです。

　網走監獄に収監されたのっぺらぼうは、囚人たちに金塊のありかを示す暗号の刺青を彫り、その全員が脱獄に成功したのでした。

　刺青人皮をすべて集めれば、金塊を手に入れることができる。そう確信して脱獄囚を追い始めた主人公はヒグマに襲われてしまいます。

　主人公の危機を救ったのは、父親をのっぺらぼうに殺されたアイヌ民族の少女、アシリパでした。

　アシリパの振る舞うゲテモノグルメや、キャラの濃すぎる脱獄囚、強烈なギャグが見どころの本作ですが、アニメではカットされたエピソードも少なくありません。

　かなりグロいシーンや不謹慎ギリギリの展開も多いので、そういった表現に地雷のある方にはおすすめできないでしょう。

　メインキャラにアイヌ民族が複数登場するため、アイヌ文化についてかなり綿密に描写されており、ものすごく勉強になります。

　この漫画を読んで、北海道に行きたくなったという人も少なからずいるでしょう。私もその一人です。

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