虐殺器官
知る人ぞ知る、あの伊藤計劃さんの小説です。映画も見ました。
カクヨムのSF界隈にいる方なら、本書を読んだことがある割合は高いでしょう。
主人公はアメリカ軍人のクラヴィス・シェパード。
アメリカ同時多発テロ以降、徹底的に個人を管理してテロを無くした先進国に対し、発展途上国ではそれを押し付けられるように内戦や虐殺が頻発していました。
そういった紛争地に乗り込み暗殺を請け負うシェパードは、幾度となく混乱との関係が囁かれるジョン・ポールという男を追い始めます。
ジョン・ポールが訪れた発展途上国では、その後必ずと言っていいほど混乱が生じていたのです。
作者の伊藤計劃さんは、デビュー作である本作を執筆した二年後に亡くなっています。遺した作品は決して多くはないものの、亡くなってから十年が経った今でも熱烈な支持を得ています。
アニメ映画も見ました。主題歌が私は好きです。
戦争のあり方を変えた9.11のテロがあったとき、私はまだ生まれてすらいなかったのですが、世界貿易センタービルの倒壊を現地で目にした親類やテレビから中継を見ていた両親の話から、それが世界に与えた衝撃の大きさを推し量ることができました。
もしかしたら、こんな未来も有り得たのかな……と思わせてくれる作品です。
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