私は日本人の書いたSF小説で、本作がダントツでベストだと思っています(ちなみに本作が出版される前は日本沈没がベスト)。本作の舞台となる作中世界の年代までに、世界が破壊と再生を何度も繰り返したバックグラウンドの歴史の作り込みが凄いと思いました。アニメ化された割に知名度が今ひとつで、なぜもっと売れないのか不思議です。貴志祐介=ホラーという先入感があるのかもしれません。
貴志祐介の書いた作品の中でも図抜けて面白いと思います。続編、読みたいのに出ないですね。
作者からの返信
私も貴志祐介さんが好きで一時むさぼるように読んでいましたが、やはり一番面白いと感じたのは本作です。上巻を読み終えたとき、我慢できずに本屋に出向きました。
図書館端末が初登場するシーンは衝撃を受けました。サクラ王朝の王様のエピソードは寒気がしましたね。あんなに物語に入り込めたのは本作だけかもしれません。
これすごいですよね。
設定が緻密で話にちゃんと人類史があって。
語られる現代の功罪が紐解かれていくのがたまらなかったです。
作者からの返信
図書館端末のシーンは大好きです。最初から最後までチョコレートが詰まってて面白い小説でした。