ゲームの結末

俺は右手に卒業証書を持って、久しぶりに会った父親と写真を撮った。俺はついにこの学校を卒業した。俺はこの学校の生徒を卒業したんだ。だから・・・

俺は先に家に帰ってもらえるように父親に言って、ある人のところに行った。

その人は桜が速く咲いた木の下にいた。

俺はその人のところに行った。制服の下に首から下げた先生からもらったネックレスを先生に見えるように出した。俺は先生のもとに行った。

「卒業、おめでとう。陽花君」

先生は微笑んで言った。俺はその微笑みを返すように笑い

「ありがとうございます。・・・ゲームを終わらしていいですか?」

「そうだね」

先生は顔を下げた。俺も下げた。恥ずかしくなった。緊張した。でも、その緊張をグッとこらえて、言った・・・

「先生、俺は先生が好きです。これが俺が先生にするべきものだと俺は思います」

先生は涙を流した。これはゲームじゃない。俺の恋なんだ。

「ありがとう。そう言ってくれると・・・嬉しい」

先生は笑った。先生の笑顔は本当に綺麗だ。俺の好きな先生の笑顔だ。

「でもね、私と生徒は、それ以上の関係になってはいけない・・・」

この展開は、もう予想が出来る。これが二つの答えだ。そのうち一つが俺は振られる。先生は俺たちの関係に悩んでいた。俺たちの関係はもう終わる。

「だけど・・・紫陽花君は例外だよ。・・・私も紫陽花君が・・・陽花君が好き」

さすがにここまで想像はできなかった。俺は振られるつもりでいたのに・・・

でも、嬉しかった。俺の感情を綺麗にしてくれた先生に好きだと言われるのが嬉しくて、嬉しさに溺れてしまうくらい、嬉しい。

「俺は卒業しました。俺と先生はもう、関係は0からです。先生はこれからは、俺の先生ではないです。だから俺と付き合ってください」

俺は今まで必死にこらえてきた涙を零してしまった。少しタイミングがおかしい気がした。情けないかもしれない。

「喜んで!」

俺は涙を拭ってネックレスに付いていた、小さい方のリングを取った。これはリングじゃない。指輪だったんだ。先生も意外と攻めてきたみたいだ。

俺は指輪を先生に見せた。

「これ!、私が選んだ奴じゃない」

先生は気づいたみたいだ。先生が選んだものを渡すのは俺的には嫌だったので、大きさだけ合わせて、俺が選んだ。

「すいません。あっちが良かったら、そっちにします」

「いい!・・・そっちが・・・いいです・・・」

先生は俺が選んだ指輪を選んだ。

先生は左手を俺に付きだした。そっちで来るとは思わなかった。この手は結婚を意味をするんだろな・・・だけど、俺は先生のそばにずっといられると思えると俺は嬉しくなった。

俺は先生の左手の薬指に指輪をはめた。指輪は太陽で反射していた。

桜も、心も指輪も綺麗だ・・・もちろん先生も

・・・いや、俺の恋人であり、愛する人が、一番綺麗だ!・・・

俺たちのゲームは終わった。

そして、新しいゲームが始まる!・・・

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恋ゲーム 慶田陽山 @yozan-yoshida

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