人間外?
「まけた?・・・」
俺はついさっき、先生に負けた。昼休みは勝ったが放課後は負けた。1勝1敗だ。こんな負け方は初めてだ。
俺は先生にトランプゲームで負けってしまった。たかがトランプゲームで・・・
今回の反省点は先生をなめすぎたことだ。先生はすごくゲームに強い。だが弱点もある。先生はネトゲが苦手だ。だから、トランプゲームを選んだ。トランプゲームは昔からあるものだ。
「紫陽花君の負けだね。先生の言う事を聞いてもらうよ」
俺は後悔をしている。俺の予定では今日は無敗で行くつもりだったのに。
「わかりました。今回は完敗です。なんでも言ってください。俺にもできない事があるというのをお忘れなく・・・」
俺は先生にどんな事を言うのか不安になった。お金関係は俺には無理だ。なんせ、お小遣いが少ないからだ。俺の家は母親が事故で去年死んでしまって、父親は海外に行って、今は俺は一人で暮らしている。だから、お金がない・・・
「安心してそこまで酷いことは言わないよ。ただ、紫陽花君の家に泊めて欲しいだけなの」
「は?先生、今自分が生徒にダメな事を言いましたけど自覚あります?生徒と教師が一緒の家にいるなんて誰かに知られたら、先生は教師やめさせられますよ」
「冷たいね~。ま、逆でもいいよ」
どういう神経をしているんだ、この先生は。俺は少し理性が失いそうだ。
「先生自分の言っている事をもう一度振り返って、考えて。俺はなんで先生を家に泊めるか、先生の家に行かないといけないのか、説明してください」
先生は少し悩んでいた。悩むほどなのか?
「それは私の家に来たら分かる・・・。でも、あまり近寄らない方が私は良いと思う」
そう言ったので俺は先生の家に行った。家の中は想像どうり綺麗だった。
「ここが何がダメなんですか?」
「外を見てみたら分かるわ」
俺は外を見た。外には不良が何人かいて、・・・この時点でみんなは分かったかな。俺は思考が止まってしまったよ。なんせこの不良たちは先生に用が有るみたいだ。
「何をしたんですか?」
「私は付き合っていた人が居たんだけどね。振ったの・・・その人を・・・」
「なるほど、その恨みっていう事か・・・大変でしたね」
引っ越したらいいじゃないか・・・と思ったがそれが出来たら、しているよな。
「俺の引っ越すとかできないのですか?」
「引っ越したら、そこまで追ってくるのよ。迷惑でしょ」
先生は本当に悩んでいたなこれは・・・
「わかりました。必要な荷物だけまとめてください。少し行ってきます。絶対に見ないでくださいよ。20分ほどで、戻ってくると思います」
俺はそう言っ、先生の家をでて、不良のところに行った。
「邪魔だ。痛い目に合いたくなかったら、消え失せろ!」
俺は不良に言った。不良たちは俺の喧嘩を勝ったみたいで、殴りかかってきた。
安心してください。俺は中学の時に学校に乗り込んできた、不良(30人ほど)を俺一人でボコボコにした事がある。だから、俺は友達が少ない・・・
15分ほどで不良たちを殴って、不良たちは退散した。これで、人の目が無くなった。俺は先生の家に戻った。
「先生来てください」
俺は先生を呼んだ。先生はすぐに出てきて、俺と先生は俺が住んでるマンションに向かった。俺は自分の家に入って、先生を家にいれた。
「これ、隣の部屋の鍵です。そこなら、住んでも構いません。あそこは俺の家が家賃を払っていますから。ご飯は俺が作るので、7時にはできてます。食べたいときに・・・
「待った、そこまでしなくていいよ。しかも、マンションの部屋を二つ持っているなんて、どういう事?」
「あそこは俺の部屋です。自分で払っています。あまりいじらないでください。あと、勝手に俺が入ってきても、文句を言わないでくださいよ」
「君は何者?」
先生はついに俺を人間外だと思い始めてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます