恋ゲーム

慶田陽山

ゲームという名の恋

俺はゲームが好きだ。いろんな人よりゲームをやりこんで、チート級にまで、頑張る男だ。だが、課金は一切していない。ゲームにお金をかけるのは好きではない。ゲームを買うだけで、ぎりぎりなのだから・・・

俺は高校一年生、紫水陽花(しみずひろか)。ゲームのキャラクター名は紫陽花(あじさい)もうすぐ2学期が終わる時期だ。冬休みに入る前に俺は宿題を終わらして、ゲームで年末年始を終えるつもりだ。ゲームのやりすぎでバカだとみんな思うかもしれないが、自分で言うのもなんだが、俺は意外と天才だぞ。期末テストでは学年5位だ。な、俺は天才だ。クラスのみんなからは俺がゲームオタクだとは知らない人がほとんどだ。

今俺は学校の昼休みの時間を使って、屋上で新しいゲーム情報を探していた。最近は自分で満足いくゲームがなかったら、自分で作ることもあるくらい暇だ。

「あれ~?確か、この高校は屋上出入り禁止だったじゃなかったけ?」

俺は声がする方に振り向いた。

「また、規則違反しているね。先生がお仕置きをしてあげるよ」

と言っているこの人は、保健室の先生の橘京子先生だ。彼女はこの学校の中で、最も美人な先生だ。俺は微妙にタイプな人だ。

ちなみに俺のタイプな人と言うのは、顔は可愛い系で性格は大人しくて、優しい人。体は華奢な方で美脚な人、あまり触れたくないが俺は胸は小さい方が好きだ。

つまり先生は俺のタイプに大分当てはまっている人と思ってくれるとありがたい。

「大丈夫です。俺は学年の中でトップの方ですし、ここを知っているのは俺と先生ぐらいですから」

俺は真面目に事実を言った。ここの高校は屋上はないと皆、思っている。だが、俺は知っている。というか、見つけた。たまたま、先生がどこかに行くのを見かけて、気になって後を追ったら、ここにたどり着いた。

「また、ゲーム?本当にひまじん暇人だね」

「先生もここに来る暇があるじゃないですか」

俺は先生に反論を言った。先生は俺を見て、微笑んで

「そうだね・・・」

と言った。今まで俺の中でこんな先生の表情を見たのは初めてだ。何かあったのかもしれない。でも、これは俺が関わっても意味がないと思ったが少しで力になれたらいいと思い

「何かありました?いつもと変ですよ」

先生は俺の言葉に体を少しビクッとした。この様子だと何かあったのかもしれないな。だが、話してくれるかが問題だ。

「凄いね。よく私を見ている証拠かな?」

「ちゃ、茶化さないでください・・・」

俺は恥ずかして、少し焦り噛んでしまった。俺は恥ずかしさに負けて顔を先生に見えないようにした。

「何かあったかは言わないよ。考えてみて。・・・あ!そうだ、こうしよう!」

と先生は俺にとって良くない事を思い付いた。俺は嫌な予感しかしないこの状況を回避する事は出来なかった。

「紫水君はゲームが好きだから、ゲーム形式で私の事、考えてよ」

「意図が読めません」

俺は素直に先生に言った。

「毎日、この時間、昼休みと放課後に私とゲームをする。ゲームの種類は何でもいい。紫水君が昼休み、私が放課後。交互に選ぶ権利がある。これで平等でしょ。私に勝ったら、私の事を話してあげる」

先生は俺にゲームという先生の暇つぶしに誘っている。俺は最近暇だからいいが、

「俺が負けたらどうするんですか?」

「そうだね・・・なら、先生の言う事を聞いてね」

「わかりました」

俺は先生が考えたゲームをやることにした。のちに俺はこのゲームに参加した事を後悔する。微妙に・・・

「さて、ゲームを始めましょ!」

先生は張り切った声を出した。

俺と先生のゲームが始まる。

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