詩花ノ園

金木犀ノ契

たとえ選んだ答えが違ったって

たとえ消せない過去に戻ったって

たとえ後悔の海に沈んだって

わたしはこうやって生きていくんだって

金木犀の香りが教えてくれるんだ

強く生きること　慣れはじめたら

置き去りの自分が疎ましくなって

落ち葉を蹴り進んだ夕暮れ

いつかそれら全て　流れ流れて

平穏な心に辿り着くといいな

涙を拭わずに見た夕暮れ

今度生まれ変わったなら

幸せのほんとの意味を

求めることなく

与えられるような

言葉に包まれていたいよ

たとえ選んだ答えが違ったって

たとえ消せない過去に戻ったって

たとえ後悔の海に沈んだって

わたしはこうやって生きていくんだって

金木犀の香りが教えてくれるんだ

たとえ望んだ未来と違ったって

たとえ塗り潰した過去が叫んだって

たとえ懺悔の砦に篭ったって

わたしはこうやって生きてきたんだって

金木犀の香りが教えてくれるんだ

裸になること　躊躇ってたら

怖がりな自分が愛おしくなって

枕を抱きしめた夕暮れ

いつか心、身体　恋に焦がれて

盲目な想いに奪われてしまいたいよ

まだ見ぬあなたに憧れた夕暮れ

今度生まれ変わったなら

永遠のほんとの意味を

教わらなくても

信じていられるような

魂を授かっていたいよ

たとえ選んだ答えが違ったって

たとえ消せない過去に戻ったって

たとえ後悔の海に沈んだって

わたしはこうやって生きていくんだって

金木犀の香りが教えてくれるんだ

たとえ望んだ未来と違ったって

たとえ塗り潰した過去が叫んだって

たとえ懺悔の砦に篭ったって

わたしはこうやって生きてきたんだって

金木犀の香りが教えてくれるんだ

金木犀の香りが教えてくれるんだ