第7話 木を隠すなら森の中
パッカァーンッ!
トモカズはセルリアンを倒していく
「クソッタレがッ!倒しても倒しても湧き出てきやがるッ!キリがねえ」
するとサンドスターが
「……確かにこの数を一人でやるんわ辛すぎるか…まぁええやろ…おーいトモカズはん、ワシの前から離れとき」
そう言いながら立ち上がり右手を前に出した
「あ?何言ってんだテメエッ!」
「離れとき言うてるんや……でなきゃ」
サンドスターの右手が光り始めた
「死ぬで」
ドグオオオオンッ!
サンドスターの右手から光が放たれ、地面をえぐりながらセルリアンを消していく
「あちゃー、もうちょい手加減しとったほうが良かったか?まぁええやろ」
サンドスターが放った光は山に生えた木も一緒に消していた
するとトモカズが
「最初からやりやがれテメエッ!」
「まぁそう怒りなさんな……それよりあれ見てみぃ、原因あれやろ」
サンドスターは木が無くなり丸見えになった場所を指差した
そこには何か機械のようなものが置かれていた
「あ?何だぁコイツは……」
トモカズとサンドスターは機械に近づく
「……恐らくサンドスターを取り込んでこん中でロウに変えとるんやろ、やっぱり原因は君ら人間やないか」
サンドスターが淡々と言った
「……おい、一つ聴きてえんだが、お前の本当の名前は何なんだ…?」
トモカズが聞く
「なんやいきなり、そんなもん決まっとるやろサンドスターや」
「違えよ、それは人間が付けた名前だ、本当の名前があるんだろ?」
サンドスターは
「本当の名前…そんなもん無いで、君ら人間が名前をつけなかったらワシはただの物質や、この島だって人間が名前をつけなかったらただの島や、つまり君ら人間が名前をつけたからこそワシに名前ができた、動物もそうや人間が名前をつけたからその名前になったんやそれ以外に何があるんや?」
するとトモカズは
「そうかい、それだけ聞けりゃ充分だ」
頭をかきながら言った
「何でいきなり聞いてきたんや?」
「…いや、もし本当の名前があんならそっちで呼んだほうがいいと思ってな、もし違う名前だったらお前もいい気はしねえだろ?」
「そんなしょうもない事言ってないではよこの機械壊したほうがええんちゃうか?」
「それもそうだな…誰が置いたかは後で探すか」
その後機械を壊したトモカズは山を降りた
その背中を見ながら
「トモカズはん……アンタにはまだまだ踊ってもらう事になるやろな…ま、せいぜい狂わんよう気いつけや」
サンドスターが不気味な笑みを浮かべながら呟いた
次回予告
次回から4期初長篇やります、え?サンドスターが敵に回る長篇?まだまだ先ですよ、というわけで次回お楽しみに
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