第2話クリスマスだからって浮かれるな
「あー…ダルいなちくしょー…なんで世の中はクリスマスだってのに俺はこんな所で仕事しなくちゃならねえんだよ」
トモカズがゆきやまちほーにある待機室内で机に向かって愚痴をこぼす
「大体何がクリスマスだよ、クルシミマスの間違いだろ?バカップルどもはホテルで●●●してよぉ、ガキどもはサンタさんだサンタさんだと浮かれてよぉ、サンタなんて生物は居ないんだよ、●●●がプレゼント置いてんだよチクショー」
ガチャ
かばんが部屋に入ってきた
「いや、何言ってるんですか、子供がこれ見たら大泣きですよ」
「良いんだよ、サンタさんを信じてる純粋な子供はこんな小説読まねぇんだからよ、薄汚れた奴しか見にこねぇんだからよ」
トモカズは机に顔を伏せた
はぁ…
かばんがため息をついた
「それなら見回りで外行って気分転換してきたらどうですか?一応仕事ですし」
しかしトモカズは
「何が悲しくて浮かれたバカップルどもを見なきゃならねえんだよ」
するとかばんは
「いいから行ってくださいよいつまでもそんな所でネガテイブなこと言ってるとこっちまで嫌な気分になるんですから」
ハッキリと言った
「へいへい、わかったわかった、行きゃあいいんだろ?」
トモカズは外に出る準備を始めた
「よし行くか」
トモカズが準備を終えた
その姿を見たかばんは
「待たんかいいいいいいい!」
思わず叫んだ
「あ?なんだよいきなり叫びやがって」
トモカズは頭にヘルメットをかぶり手榴弾の様なものを手に持ちバズーカの様なものを担いでいた
「そりゃ叫びますよ!なんですかそれ!一体何しに行くんですか!」
トモカズは
「あ?決まってんだろ?
そう言いながら部屋を出て行った
「いやルビと合ってないんですけど…」
外に出たトモカズは
「ああ…寒ぃ…やっぱ外に出るんじゃなかったぜ……あ?アイツは」
何かを見つけた
「よぉ、どうしたトモカズこんな所で」
ゼロが見知らぬ女性と歩いていた
「…………」
ボスッ!
トモカズが無言で雪玉をゼロに投げつけた
「テメェいきなり何しやがる!」
ゼロが怒鳴るが
「………」
ボスッ!ボスッ!
トモカズは無言で雪玉を投げ続ける
カチッ#
ボスッ!
ついにキレたゼロがトモカズに雪玉を投げた
そして
「オラオラオラオラオラオラオラ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
二人は雪玉の投げ合いに発展する
「オラオラオラオラオラオラオラ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
数時間後
「あ、あのぉ…大丈夫ですか?」
ゼロと一緒にいた女性が話しかける
そこには雪に埋もれたトモカズとゼロが
「お前いつから彼女作りやがったんだよ…」
「彼女じゃねぇ…研修生だ…」
「そうか……」
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