第5話

多分KO☆RE☆DA☆。もう分かった。


「人間。でしょ?」


........あれ?違うのか?だいぶ答えまでの間が空いてる。よく目を凝らすと、ドラゴンの手?に白いヒラヒラが見えた。答えを見てるのか?答えを覚えてないらしい。


「正解!よく分かったね!えらいぞぉ〜」


これの質問はたしか、スフィンクスがしてきたものだったっけか?間違えると食い殺されるやつだ。間違えてたら美味しくもぐもぐされてたかと思うと怖すぎる。


「りょうすごい!当てちゃうなんて!私はすぐ分かったけどね!」


当たり前だ。めるは1回覚えたら人と違って忘れないから。


「さぁ!君たちにいいことをプレゼントするよ」


ナカマニナッテクダサイ。さすがにこんな中を行くのは無理だと思うし、何よりこの世界のことをよく知らない。


「君たちについてくよ!ここはなんも楽しくないからね!落ちてくるのを食べるだけじゃつまらない!」


どんだけ食べてたんだ?そこらじゅう骨だらけだ。今までの人はなぞなぞが解けずに、食べられてしまったのだろうか?まぁいいか。


「ありがと。頼もしいなぁ。でもさ、そのままで外出たら驚かれるんじゃない?」

「私はなんかのイベントみたいで楽しそうだなぁ〜って思うけど!」


何言ってんだめるさんや。意味がわからない。


「ボクねぇこんなになれるんだよ!」


これは服きてないえっっっなパターンなのか、それとも、鱗で覆われてるパターン?どちらにせよ、ドラゴンといえば、幼女だとラノベで習ったはずだから........


「ほいっ!........どうかな?」


そこに現れたのは、人型ですらなかった。なんだこの子は。トカゲの体に鳥のような羽が生えている。大きさは、柴犬くらいか........かぁいい。


「予想とは違ったなぁ。でもちまってしててかわいい。」

「私もそう思う!なでなでしたい!」


そう言うと、めるはドラゴン(よくわかんないモード)を抱き

抱えなでなでした。僕もしたかった。


「人型にはなれないの?これでも充分目立つと思うんだけど........」

「大丈夫だよ!ボクが前外に出た時、こんなのいたから!」


でも、あんたが外に出たって何年前なんだ?何千年前とかだったら、当てにならないと思う。


「何年前に出たの?ここ。」

「えーっとね。........ 今から36万........いや、1万4000年前だったかな?まあいいやボクにとってはつい昨日の出来事だよ。」

「すっごーい!ドラくんそんなに長生きなの?」


全然大丈夫じゃない、問題だらけだ。そんな昔の知識が通用するのだろうか?それに、僕達はこの世界、この世界のシステムについてほとんど知らない。先が思いやられるな........とりあえず地上を目指そう地上を。


「じゃ、外まで連れてってくれるんだよね?」

「えっ?みんなで出口探すんだよ?」

「やった!お散歩、お散歩うきうきだぁ!」


お散歩どころじゃない。


「どうやって行けと?僕達は、この世界についてなんも知らないし」

「ボクが教えてあげるよ!........」


ドラ先生の長い長いお話が始まった........

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