第12話 翌朝

ピピピ…ピピピ

静かな部屋に目覚まし時計の機械的な音が響く。

俺は目を覚まし重い体を起こした。

(朝か………結局、あんまり眠れなかったな……)

俺は眠い目を擦りながら学校に行く準備を始めた。

昨夜、俺は夕飯をいつもより遅く食べ終わり皿の片付けをやった。

片付けを終えて自室に戻ると盗聴器が無くなっていた。

俺が1階のリビングにいる時、如月きさらぎさんはすぐに自分の部屋に戻った、春美はるみさんは洗濯物を取り込む為に2階に行った、弥生やよいはいつの間にか帰ってきていた。

(流石に一人まで絞り込めなかったな……

だがこれでってなるんだよな……)

俺は今起きた状況を整理して思った。

(俺、盗聴されるような覚えは全然ッ!……心当たりがないのだけど⁉)

そんなことを考えながら準備を終えた俺は1階に降りた。

ガチャ―――

「あ、中也ちゅうや君おはよう。」

リビングに入ると春美はるみさんが俺に優しく声を掛けた。

「お、おはようございます。」

俺はそれに返すと朝食を取り始めた。

ガチャ―――

俺が朝食を取っているとリビングの扉が開き、

昨日と同じように弥生やよいが降りてきた。

「おはよう。弥生やよい

「…………」

昨日と同じように春美さんが声を掛けても無視して朝食を取り始めた。

俺は昨日よりも早く朝食を食べ終わり、家を出て学校に向かった。

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