第5話 いつも通りの朝
ピピピ…ピピピ…
静かな部屋に目覚まし時計の機械的な音が響く
俺は目を覚まし、ゆっくりと体を起こす。目覚まし時計を止めて時間を確認する。
(6時か…いつもと同じだな。)
俺はベットから起き、クローゼットから制服を取り出し着替える。
鞄を持ち部屋から出て一階に降りリビングに入る。
「
エプロン姿の
「おはようございます。」
俺も挨拶を返し、朝食が並べてあるテーブルに着く。
「いただきます。」
俺はそれだけ言って朝食を食べる。
ガチャ
しばらくしてリビングのドアが開き一人の少女が入ってきた。
その少女はショートボブで、すらっとした体型でいかにも美少女って感じの人だ。
彼女は、
「おはよう。
「…………ッチ」
「こら、
「ごちそうさまでした。」
俺は一足早く朝食を食べ終わり、皿を片付ける。
「行ってきます。」
俺は皿を片付けた後、すぐ家を出た。
家を出て、しばらく歩くと後ろから、
「おーい、
聞きなれた声が聞こえる。
振り返ると、金髪の背の高い男が手を振りながら走ってくる。
「やっと、追いついた。」
彼は息を切らしながら俺に追いついた。
「なんだ、
彼は
彼は金髪なのだが、これは母親がイギリス人とフランス人のハーフで母親の遺伝らしい。
「お前、何で今日に限ってちょっと早いんだよ。」
「仕方ないだろ、
喧嘩しててめんどかったから早く出たんだよ。」
俺は、朝の出来事を
「やっぱつらいよな反抗期って、
うちの妹も反抗期で俺に対しての当たりが強いんだよ。」
俺は、驚いた。
「え、あの
俺は
とても良い子でとても反抗期だとは思えない。
「まぁな、あいつはなぜかお前に対しては優しいからな。」
「はぁ」
俺は気の抜けた声を出しながら、
「まぁそんなことより……」
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