第3話 俺の家族?

ガチャ…

俺は家に着きドアを開ける。

「ただいま。」

俺は小声で言って2階にある自室に向かう。

「あら、中也ちゅうや君お帰りなさい。」

階段を登ろうとすると後ろから、優しい女性の声が聞こえる。

俺はその声を聞いてビクッとした、恐る恐る振り返ると…。

凄くスタイルがよく美人で優しそうな大人の女性が姿でいたのだ。

春美はるみさん、ただいま。」

彼女の名は、赤月あかつき 晴美はるみ 俺の保護者であり血縁上では叔母だ。

俺は幼い頃に両親を亡くしていて、父親の姉である彼女に引き取られたのである。

中也ちゅうや君」

彼女は、俺を呼び止めると

「美味しいクッキーがあるのだけれど、一緒にお茶しない?」

「いえ、結構です。」

俺は誘いを断る。

正直、気まずい。

幼い頃から一緒に暮らしているとはいえ気が引けてしまうのだ。

「あら…そう…。」

彼女は、残念そうにその場を去っていった

俺は急いで自室へ向かう。

ガチャ

俺は自室のドアを開け、目を見開いた。

如月きさらぎさん、どうして俺の部屋にいるんですか?」

なぜなら、俺のベットの上で横になって漫画を読んでいる女性がいたのだ。

「げ、中也じゃない。アンタ今日、バイトじゃないの?」

彼女は、赤月あかつき 如月きさらぎ 高校3年生で俺より1つ年上だ。

春美さんの実の娘であり凄く美人だ、だが…

「今日は、バイトは休みです。出来るだけ自分の部屋にお戻りください。」

俺はイラつきながらも言った。

「アンタ、誰に向かって口きいてるの?

居候の分際で私にそんな口きいていいのかしら?」

彼女は、不敵な笑みを浮かべながら言い放った。

彼女は、学校でなのだが、家族にはこんな性格を出している。

俺に対してはご覧の有様だ

「お願いします。どうか自分の部屋にお戻りください。」

俺はもう一度、丁寧に言い直した。

「まぁいいわ、自分の部屋に戻るから。そこ、退いてくれない?」

俺はドアの前から退いた。

彼女は渋々、自分の部屋に戻ったようだ。

はぁ~

俺はため息をついてベットに座り込んだ。

その時、俺のスマホのラインが鳴った。

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