第3話

皆さん、こんばんは。シャロです。


林檎を齧ろうとしたら、男の子が出現しました。世界って広いですね。


そのまま放置はさすがに駄目か…と思って、おばあさんに返そうとしました。

が。まさかのおばあさん、消滅。


仕方ないので、母様の元へ連れていきました。事の経緯を話すと、


「あんの…********!!!」


よっぽど腹が立ったのでしょうね。

いつもお美しい顔が閻魔になっていました。

怖かったです。


「捨てて来なさい!今すぐに!碌でもない事を押し付けられないで!!」


そのお顔のまま、そんな事を言います。

そんな殺生な…パンツ一丁で寒空の下に放り出すのはちょっと気が引けます。


「母様。私が彼の面倒を見ま「駄目よ!!!!!絶対に!!」


「ええ…だって母様この間リス拾ってきたじゃないですか。」


うぐっ…それは…と押し黙る母様。さらに追い打ちをかけます。


「それに、困った人を助けるのも魔女の修行のうち、とか姉様方にドヤ顔で言ってたじゃないですか。」


母様が凹んでいらっしゃいます。


「でも!リスと男の子は違うもん!」


それでもまだ、食いつく母様に最後に一撃です。


「母様?父様とはどこで知り合ったんでしたっけ?」


はい。勝負は着きました。

男の子は私が預かることになりました。

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