第1話 10年後のぼく。②
「力の能力の先ね」
「ごめーん、遅くなった」
ぼく達3人組みに、男女2人が合流した。
「出たよ、内定組み」
「アドバイスしようかー」
「いらなーい」
「是非貴重なご意見頂きたい所存です」
「おい」
ショートカットの明るい女の子は、大手1社,他2社から内々定をもらっている。
坊主頭の声の大きい方は、1つの内定で満足し、すぐ就活をやめた。
「特別に教えてあげる。皆会社に何を求めているか知らないけど、いかに自信満々に嘘をつけるかだよ。知恵はすでに序列が決まっている。それはもう隠し用のない事実。だから興味をもってもらうこと、自分の能力が会社にどう貢献できるかが大事なんだよ」
「…興味を持ってもらうために嘘をつくか、面白い考えだね」
「あくまで知恵の能力者の話だよ、ハルトはそれ以前って感じでしょ?」
「そうなんだよね。だから外の世界に行こうと思ってる」
「ハルトは何を考えてるの?」
「誰もが自由な世界」
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