7 宿題の話

 やあ、おはよう。今日で一週間か。早いね。君はどう? 飽きたって言われたら僕もつらいところだけど……。少しは慣れた? 早い? うん、早いね。……うん、まだ早い。いや、なんでもないよ。はは、宿題を急かされているんだ、本当のところはね。一日は二十四時間しかないのだから、急げと尻を叩かれてもすぐにはできないだろう? うん? うん、大人になっても宿題出されてしまうんだ、残念ながら……。


 子どもと変わらない? そうかもしれない。子ども時代は誰もが経験しているはずなのに大人になったらすっかり忘れてあれやこれやと口うるさくなってしまうの、なぜなんだろうね。君はどんな大人だったかな。子どもの頃の気持ち、覚えてる? はは、いいよ、無理に考えなくて。え? コーヒー? 君が淹れてくれるの? ……ありがとう、そんなにお疲れに見えたかな……ごめんね。――に労られるなんて僕もまだまだだな……。


 サボる? うーんそれはね、ちょっとできないかな。僕ひとりの話じゃないんだ。それに僕は、うん、無茶を急かされているけれど、真摯に向き合いたいと思っているんだ、いつでも、誰にでも。

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