第1話
2020年4月8日月曜日。
『栃木県立津島中学校』の入学式。
(僕は永遠主人公。ってみんなプロローグよんでくれたよね。ついに今日から『中川葉月復讐計画』が始まる。)
校門を通ると昇降口にクラス表が貼ってあった。
(永遠主人公永遠主人公っと。あ、あった。
15番か〜。なんでもいいけど。)
1つ下の番号をみると、例の人物の名前があった。
(中川葉月。やっぱ同じクラスか。そのうち学校に来れなくなるくらいに復讐してやる。
ヒーッヒッヒッヒッ.......っとキャラ崩壊するとこだった危ない危ない。とりま教室いくか。)
教室前。上を見ると『1-1』と書かれたプレートがあった。
(さすがに緊張するな〜。でも大丈夫。きっと上手くいく。爽やか笑顔で挨拶すればなんとかなる。)
ガラガラガラ〜
「みんな、おはよう!これから1年よろしくね ♪」
「...............................」
(やっべー最初からスベってしまったぁ〜!)
「あの人、めっちゃイケメンじゃない!?」
数人の女子が騒いでいる。
「名前なんて言うのかな?誰か聞いてきてよ〜」
(やっぱそうだろイケメンだろ〜?って今は置いといて中川葉月はどこだ?あの女子に聞いてみるか。)
「あ、あのさー中川葉月さんって来てる?」
「ああ、はーちゃんならさっきトイレ行ったよ〜。ところでさ、君の名前教えてくれない?できればその、えーっと、LINE交換してくれない?」
「ちょっと待っててもらえるかな?名前はクラスの自己紹介のときに言うから。
LINEはまあ、後でね♪ それじゃーまた」
(よし、トイレの前に行こう。ってかはーちゃんって何だよ!普通にキモすぎる!
とりあえず中川葉月と話そう。)
数分後、トイレ前についた。
(あれ?どこいった?まあそこの女子に聞いてみるか。)
「あのー、この辺で中川葉月さんっていました?」
「ああ、私だけど?」
(.........ってああっ!?え?ちょっと待ってこれが葉月!?こんな陰キャみたいだったけ?
もっとお嬢様みたいだったのに....)
「あなた、名前は?」
(ど、どうしよう、ここで名前いったらヤバイかも。またさっきみたいに行くか.....)
「僕も1年1組だから自己紹介のときにでも....」
「だめよ。私だけ名乗ったようなもんなんだからあなたも名乗りなさいよ。それに...」
「それに?」
「やっぱなんでもない!とりま早く名乗りなさいよ。」
(やべー、どーしよ。もう名乗らないと殴られそうな目で見てくる。でもやっぱりここで名乗ると...もう逃げるしかない!)
「そ、それじゃーまたね〜!」
「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ〜!」
「ごめんね〜」
(あの感じ、もしかして永遠主人公!?
もしかして、私への復讐?面白いじゃない。
このまま知らないように振る舞ってやるわ。
ヒーッヒッヒッヒッヒ.......っとキャラ崩壊するとこだったわ。危ない危ない。そのうち
学校に来れなくなるくらいにいじめてあげるわ。覚悟してなさい。)
「ここまで来れば葉月も来ないだろ。あ、そろそろ入学式だな。」
(もしかしてあっちも僕が永遠主人公だって分かってたり.....ってそんなわけないか。)
「そろそろ入学式ね。早く移動しないと。」
(なんで私が中川葉月ってわかったのかしらアイツ。もう名前しられたから仕方ないけど、
せっかく何年もかけて陰キャっぽくなったのに....)
第2話へ続く
Revenge Love 川也 @0912
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Revenge Loveの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます