第5話
就職してから4年にして、俺についにリアルの彼女ができた。
すぐに彼女とは俺のアパートでの半同棲状態になったので、ようやくひとり芝居も卒業である。
彼女の容姿は俺が妄想で造り上げたしずかほど完璧ではないが、美しく好みのタイプである。
何よりも呼べば返事をしてくれるし、俺の作ったものでも食べてくれる。
ケーキはマロンでもいいと言う。
そして温もりがある。目に見える。幸せだった。
しかしその幸せな時間は長くは続かなかった。
わずか半年後。
俺たちはささいな事が原因でケンカになり、それは修復不可能なほどにこじれてしまった。
彼女はサヨナラも言わずに出てった。
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