第40話

途切れ途切れに、行為の静止を促す声を上げるも絶頂を繰り返す彼女は、説得力がない。噴き出す液体を直飲みして水分補給を終えると、再び挿入し奥深くまで突き上げる。ナカで暴走するブツはマグマのような熱を帯びており、今にも噴火しそうな勢いである。





そうして耐えに耐えかねて限界に達したブツは、ナカで果てて大量のコダネを撒き散らした。普段じゃ考えられないくらいの量が放出され、暴走状態だった精神が落ち着きを取り戻し、今やってしまった事を後悔の波が押し寄せる。






『…う、うわああっ! み、実花さんごめんなさいっ! 気持ち良すぎてナカに出しちゃいましたっ! ホントにごめんなさいっ!』







「…ハァ………ハァ……ナマは、ダメって…言ったのに……武くんが何度も…イカせるから。もうっ…責任取ってよね!」






再び性欲を掻き立てるスイッチが入った。しかし今回は冷静にカバーを付け、入り口にあてがうようにしてスッポリと入れる。途端にムクムクと大きくなり自己潤滑液と共に奥へ突き上げる。





先ほどの暴走状態とは違い、愛のある行為を心掛けながら女体を堪能していく。同時にふたつのことは施せないので、愛を囁き合いながらプルプルとした唇に、敏感に反応しちゃうお胸、ナカで絡み付く襞を順に攻略していく。ちょっと小休憩だ。





「武くんどうしたの…? 動いて良いんだよ?」


『ちょっとこのままでいたくて、ですね』


「いいよ、好きにして…」







動かないでいるのも、サウナにいるようで心地よい時間が流れる。不意打ちで少し動くと悩ましそうな声を上げる彼女に想いをぶつけようと動き始める。





最初の頃と比べて、スッポ抜けが無くなり途中で誘導されることなく、ガンガンに奥を突く。その度に快感が押し寄せ、薄く声が漏れる。建物自体が防音のため、この部屋も絶叫マシンほどの絶叫を上げなければ外に漏れる心配は無いそうだ。そこを遠慮なしに喘ぐ彼女は、案外ノリノリだと思う。









再び、マグマのような熱を帯びて摩擦で果ててしまいそうになる。先ほどとは違い、身体でも心でも繋がっているような感覚に陥る。それはとても心が満たされるもので、己の全てを相手に委ねる覚悟が出来たも同然であった。





『出ます、実花さッん! うっ…あ!』


「…ひぅ! ……トンじゃうぅぅ…! ……だめぇぇぇ! トンじゃうよぉぉぉ!!!」







叫びと共に放出される熱い思いは、天を凌駕し神の元へ届くようにたっぷりと放出された。彼女の様子は明白で全身を大きく震わせ、透明な液体を川のように氾濫させるように垂れ流す様は、なんとも絶景であった。全身の痙攣がいまだに止まらず、白目を剥いて口元には唾液を零し、鼻からは鼻血を混ぜた鼻水を流し、一言で言うなれば阿鼻叫喚だった。






彼女はどうやら細かな絶頂を繰り返し、さらにはその上をイク超絶頂に至ったようである。じゃなきゃこの光景は説明がつくものではなく、燦々たるものだ。






これ、俺がやったのか? と疑問に思うほど普段のエッチからは考えられないイキ具合なのである。いくらウィークポイントを執拗に責めたとはいえ、女性は絶頂に至ると、ここまで快感を得られる物なのか、正直羨ましいと思うほどに。俺の方は普段の倍の量を放って気持ち良かったな位におさまったので、今じゃ眠気と脱力感に襲われているだけなのに、実花さんは未だに快楽の海に溺れている。








「…ケケケ、良くやったなニンゲン。内側から壊せなかった器からようやく抜け出すことができた。感謝するぞ」







実花さんの心を視ると心核は完全に破壊され、目の前には体長50cm程の黒い何かが、眠りから覚めたのだという。

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