第25話

『ははっ、実花さん…! くすぐったい…ですよー! ふふふ、へへっ…!』




舌でなぞられる度に、ヘンな声が出てしまう。アダルティックビデオの鑑賞中に、男優の喘ぎ声が入ると萎えてしまう人もいると思うので、あまり出したくはないのだが、性的に感じてしまうので、抑えきれない。





攻められてばかりいた実花さんは、嬉しそうに両方の蕾を舌や指で執拗に攻める。攻守交代だね。





俺が下で実花さんが上になっている為、いつでも半身を調整して挿入サプライズが可能だ。実行してみよう。何の気なしに、終点に当てがうと実花さんの吐息が蕾にかかり、とてもくすぐったい。





「も、もうっ…! 付けてないんだから危ないでしょー! しばらくはダメッ!」






それは失念していました。まだ生身の状態だったから、このまま挿れていたらもしかしてダイサンジになっていたかもしれない。怒らせてしまったので、強く抱き締めて身動きができないようにしておく。 それでも舌はネロネロ動いていて、とても気持ちが良い。あぁ、早く動きたい…。外気に触れる半身は、今か今かと待ち望んでいるように、ピクピクと持続的に躍動している。




「ふふ、イイコだね…我慢出来たご褒美に…」





おもむろに起き上がり、ガサゴソと何かを探している様子。手に持つのは昨日使ったツブツブの避妊具。それを空けて、俺の半身に被せようと、優しく掴む。その衝撃で半身から解き放たれたタケシノコダネが、勢いよく実花杯に放出される。その間内部で溜まり続けた液体は、実花さんを軽く圧倒していた。




「あららー、ちょっと攻めすぎちゃったねー! ごめんねっ…加減間違えちゃったなぁ…」





実花杯に付着した液体は、キレイに実花さんによって処理される。臭いのに嗅いだり舐め取られたり…と見ているだけで、あの興奮がまた蘇ってしまい、状態は復活した。




『ごめんなさい…実花さん、一緒に果てたかったのに、先に出してしまって…』



「良いの良いの! 慣れないと分からないもんねっ! いつか一緒にイケれば、それで良いからっ!」





涙が出そうだ。そんなに優しくしてくれるなんて、嬉しすぎて、もっと頑張らなきゃと思わせてくれる。





再び臨戦状態となれたので、実花さんに装着させてもらい、向かい合う形で挿入を試みた。あったかくて体液でヌルヌルしてるのが、半身を通して伝わってくる。ひとたび動くと可愛い声が聞こえて、もっと気持ち良くなってもらいたいと思うのであった。





実花杯に手をかけ、強弱をつけながら腰を動かす。静の突きと動の突きを見極めながら、終点を攻略していく。実花襞が、絡みつくように刺激を与える。





『ぬっ! 実花しゃん…! スゴいですっ!』




「…っあ! 私も! 私もスゴくイイよ…!」





今までは1人で寂しく行っていた性行為は虚しく、いつか俺にも彼女が出来たらな、と思っていたら、こんなに可愛い小悪魔系の年上彼女が出来て、身体を重ねている。こんなに幸せなことって無いよな、と今この瞬間、実感する。





コドモタチが、ママに会いたいと鬩ぎ合っている。もう少し待ってくれよ、と動の突きを開始させる。実花さんの声がより一層大きくなり、興奮が増すばかりだ。手を握って、一心不乱に腰を振る。シェイクシェイクシェイク! もう少しで装填が完了するので今しばらくお待ちください。





「んッ…! ああん…あんっ…やっ…あぁ!」






快感はピークに達した。実花さんは分からないが、俺の方は第二波が押し寄せてきていて、今にもコドモタチはママに会いに行きそうだ。だが、薄膜が防壁として存在している為、会う事はできない。行ってこいコドモタチ!!!

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