第31話

 

 リュートに取っての初めての旅と言えば、 二年前のカレスト教国への侵入作戦であったが。 あれは理外の生物にただ引率されただけであり、 就寝時もマントにくるまって寝るだけの野営では無い……言ってしまえば唯の野宿であった。


 その後もトゥールーズの真隣まとなりにある南部大森林にて、 日をまたいだ討伐行動に参加する事はあったものの。 南部大森林は未だに全貌が明らかにされていない、 本物の危険地帯でもある。 出来たのは木の上や岩場の陰での仮眠が精々で、 テント等を設営する余裕等は有りはしなかった。


 つまり、 今回がリュートにとっての初めての旅らしい旅であったのだ。





 あれからリュートとスウェントの兄弟は、 視界の端で絶えずイチャつく両親を丸っきり無視したまま迫る日没の時刻と戦い、 慌ただしい時間を過ごしながらも無事に初めてのテントの設営を終えた。


 スウェントが持参したテントは中心部に支柱を設けているタイプであった為、 水槍<ウォーターランス>の魔術で柔らかくした地面にそれを突き立てる事で設置がほぼ完了する、 何ともお手軽なテントに思えたのだが。 スウェントからしてみれば、 今回はリュートが初見だった事に加えて日没が迫っていた為にかなり妥協した産物であるらしかった。


「支柱の固定が甘いと不安定だし、 やりすぎると明日の片づけが大変なんだよね 」


 とはスウェントの言である。 リュートには未だピンと来ない部分が多かったものの、 グランディニア大陸における野営とは、 こだわるポイントが随所に設けられているものらしい。


 実際に、 支柱部分は横向きにボルトを刺す事で何段階か高さを調整出来る作りとなっており。 傘のの部分は蝶ナット――のようなもの――を締めた角度で固定可能な為、 ビーチパラソルの様な形状を取ったり、 なるべく壁面に寄せて設置したりと地形に合わせた使い方が可能な高級品である事に間違いは無い。 更に言えば、 支柱がある事で内部の空間を犠牲にする代わりに上空方向からの不測の事態にもある程度対処が出来る、 まさに今回のこの場所での野営に打って付けのテントなのである。


「さて、 僕たちも夕食にしようか? 」


「はぁ、 ようやく落ち着いて飯が食えるね 」


「とにかく慣れるのが一番かな。 公都に着くまでに時間はあるし 」


「そうだね、 時間はあるんだし 」


「ふっふっふ 」


 何やら兄弟二人だけで通じる悪だくみの話にいそしみつつ、 今朝出立前にレイラが渡してくれたホットドック風の弁当を革製の水筒に詰めて来ていたハーブティーと合わせて有難くいただく。 インベントリ内は時間が経過する為、 パンは焼き立てとは行かずに冷めてしまっているが。 そこはスウェントが指先から出した炎で軽く炙る事で解決する。


「あぁ、 火打石とかめんどくせぇなぁ 」


 スウェントが簡単に火を出して見せた姿を見て、 嫌な事を思い出したリュートが思わず愚痴を零す。 リュートが持つ【属性】は【水】、 【風】、 そして【闇】の三つもあるのだが……リュートにはこれらの【属性】を魔術としてうまく扱うだけの才能スキルが無かった。


 詳しい内容はこれから公都の学園の授業で履修する予定だが、 魔術とは一般的に体内の<魔力>を用いて体外に現象として放出する事を指している。


 その為、 先ほどのやり取りで地面への穴をスウェントに任せたように、 生き死にのかかった戦闘時ならいざ知らず。 それ以外の場面で魔術を使うのは、 限られた<魔力>を有効に扱う上でリュートに取っては効率が悪い……実に勿体無い話なのであった。


 更に言えば、 保有していない【属性】に関する魔術はそもそも扱う事が出来ない為。 仮に今、 リュートが一人で火を起こそうと思ったのならば……ファンタジー世界に転生した上、 魔術がありふれた生活の中に有りながらも現代と変わらず何かしらの道具に頼らざるを得ないのである。


「まぁ、 それこそ公都に行けば色々あるんじゃない? 」


 ある意味では生まれる前から散々言われて来た為、 今更と割り切ってはいるものの。 自身の不甲斐無さに項垂うなだれるリュートに対して、 彼にしては珍しい投げやりなフォローの言葉をスウェントが送る。


 年齢の割に博識で温和な人柄だと言う評判の彼にしては珍しい事だが、 こういった生活に密接した道具に関しては門外漢に近かった。 何せ先ほど出して見せた火も、 今こうして兄弟二人して腰掛けている椅子替わりの土塊つちくれも、 スウェントからすれば二言三言唱えただけでどうにかなる物に過ぎないのだ。


 自分が何を言っても嫌味にしかならない事が分かっている上に、 解決する唯一の手段をリュートが放棄した事を知っている身からすれば、 まだ相槌を打つだけでも彼にしてみれば優しい対応なのである。


「はぁ、 ワイバーン貯金で揃えるか……ザグさんに相談だな 」


 本来であれば交代で就寝して、 周囲の警戒をしつつ朝の訪れを待たなければならないのだが。 常に寝食を共にしていても、 所変われば話も弾むようで……兄弟の会話はいつまで経っても終わりを迎える事が無かった。


「……うっふっふ 」


 そんな二人の様子を、 明かりのとっくに消えたテントの上にふわりと腰掛けた可憐な少女――氷精霊のニーニャ――が優しく見守っている事など気が付きもせずに。





 明けての翌日。 飛竜山脈上空の天候は快晴とはいかないものの、 うろこ状に並んだ雲の隙間から十分な日差しが注いでおり。 誰かが口に出した訳では無いが、 特に焦る様子も無い一行の雰囲気からアドルードまでの道中で雨に降られる事はまず起きないだろう、 と言う簡単な推測が旅慣れていないリュートの脳裏に浮かぶ程度には穏やかな始まりを迎えた。


 朝食を携帯食料と水のみで済ませ、 野営に用いたあらゆる道具をスウェントのインベントリに放り込む事で後片付けを容易たやすく終わらせたリュートとスウェントの兄弟は、 本日はいよいよアドルードに到着する事も相まって両親達とそれなりの距離を維持しながら山道を進む。 ラグナの隣を歩むアリアはさておき、 後ろを歩くリュートとスウェントが距離を開けている理由は、 有事の際に真っ先に振り抜かれるのがラグナが背負う大剣であり。 そこに巻き込まれるのを避ける為である。


 と言ってもそれは、 父親の剣の腕を疑う等のマイナスな感情から来るものではない。 この一行の中で最も近接戦闘に強いラグナが躊躇ちゅうちょ無く得物を振るえる環境を維持する事こそが、 全員の安全を確保する上で最重要項目だと分かっているからである。


 初日より人里に近づいた二日目の方が警戒心を強くしている辺りに、 現在のトゥールーズ勢が何処に重きを置いているかがうかがわれる。


「ねぇ兄さん、 やっぱ寝具は高いやつ買おうよ 」


「うーん、 しっかり選ぶならアドルードよりも公都かなぁ 」


「だぁ、 そうだった―― 」


 ただし、 警戒が必要だからと言ってもくっちゃべる余裕が無い訳では無い。 昨夜はテントの中で交代で身体を拭った後は、 テント内の支柱と傘の腕部分――前後で二点――の三点で吊るされたハンモックで就寝したリュートだったが、 その寝心地が快適とは程遠い事に早くも不満を覚えていた。


 春先とは言え雪の残る時期である。 地面に敷物を設置しなかった以上、 ハンモックで寝る事に異存は無かったのだが。 リュートの予想に反して、 スウェントのインベントリ内には寝袋シュラフが用意されていなかったのである。


 もっとも、 スウェントの言い分としては不確定要素の混じる屋外――しかも旅先――で手足を拘束される寝袋を使う方が安心して眠れないと言った至極全うなものであったのだが。


「――それなら、 厚手の毛布とかは? 」


「これから暖かくなるよ? 」


「あぁ 」


「それに、 今屋敷ウチで使ってるクラスのやつはじゃ使いたく無いよね 」


「……はぁ、 そうだね 」


 結局は無い物強請ねだりをしても始まらない為、 以前何処かで使った真っ黒のフード付きの外套マントくるまって大人しく就寝したのだが。 リュートは大事な事を忘れていたのである。


 二年前の一件で彼らの生まれ育った領主館は全焼してしまった訳だが。 家が焼け落ちてしまった以上、 其処に置かれていた家財道具も当然ながら燃えてしまい、 とても再利用出来る物では無かった。 そこで、 ある意味ではいい機会だと一切合切を新調した訳だが……ここぞとばかりに張り切ったのが、 彼等の母アリアやレイラを始めとする村の女性陣一同である。


 何をどう上手くやったのかはリュートを含む男性陣には不明だが。 新しい領主館を含むトゥールーズ全体の設計を終えたアダゴレ君の協力を取り付ける事に成功した彼女達が手に入れたのが、 機能性に優れて無駄の無い水回りやの寝具であった。


 流石にグランディニア大陸に存在しない物品や素材は使われていないものの、 正真正銘のチートな頭脳を用いて製造された寝具の使い心地は凄まじく……現代の寝具事情を朧気おぼろげながらも知識として記憶しているリュートの目からしてみても、 高級品だと断言できる程度には優れた仕上がりとなっていた。


 要は、 完全に魔物の領域内で仮眠を取ると決めたならどうとでも我慢出来る問題が、 今回の様な中途半端に日常の延長線上にあった野営では我慢がかなかったと言うだけの話であるのだが。


「……スウェン! リュート!! 」


 すっかりと話し込んでしまっていた二人だが、 己を呼ぶ声に従って視線を隣から前方へと移した時には既に峠道の終点がはっきりと判断できる地点へと達しており――


「おぉ、 城壁だ 」


「……へぇ、 二年前とは随分違うな 」


 ――即ち、 リュートが転生して初めて――明るいうちに――見るファンタジー世界の代名詞とも言える雄大な石の壁が、 視界の端から端まで広がっていた。





 峠道の半ばにいると言う彼我ひがの高低差から、 特に何も考えずにアドルードの街並みを俯瞰ふかんしていたリュートであったが。 徐々に街並みがはっきりとした輪郭りんかくを表し始めると同時に、 胸に幾つもの不審と言うよりはストレートな疑問が浮かび上がる。


「あれ、 城壁ったって南側にしか無いし、 高い建物も全然無いんだな…… 」


 かつてトゥールーズに存在した領主館でさえ、 木造ながらも二階建てであった事からリュートの中では都会にはさぞ高層建築物が立ち並んでいる光景を想像していたのだが。 実際の所、 ここアドルードで最も高い建物は、 商業ギルドが所持するギルド会館兼オークション会場の三階建てである。


 ちなみにこの建物も、 トゥールーズから運ばれてくる“南部大森林”と言う大陸でも有数の魔物の領域からもたらされる数々の産物を円滑に各地に捌くために、 拡張に拡張を重ねた結果でこうなっただけであり。 この時代のグランディニア大陸では、 高層建築物とは三階建て以上の物を指す言葉であったりする。


 実はこの辺りの齟齬そごは、 リュートがこの地に生まれ落ちる前から発生しているものだったりする。


 当初のリュートは神界において、 一歩でも町の外に出れば魔物達が跳梁跋扈ちょうりょうばっこするリアル狩猟ゲームの世界に転生する――させられる――事になったと聞かされていた。 その為、 どう考えても生き抜く自信が無かったリュートは、 土下座までして自身を鍛えてもらえる様に“暴君”へとすがりつき、 とことん鍛えてもらった経緯がある。


 実はこの際、 リュートを異世界にさらってまでして色々と企んでいた何処かの変態の壮大なる計画プロジェクトは破綻してしまっていたのだが、 これはリュートに語られる機会はついぞ訪れなかった。 最も、 その計画どころか計画した張本人が、 かの暴君の手によって世界を形作る魔素へと還元されてしまっているのだが。


 兎に角、 この際のリュートによる延長申請によって、 彼の転生する先が当初の予定よりもずっと――具体的には千年程度――後ろにズレてしまった過去があったりするのである。


 つまり、 リュートは事前に学習した知識が、 から歴史的なそれへと変化してしまっているのである。 この為、 転生後のリュートはやけに歴史的事実には詳しいものの。 トゥールーズ以外の地域の風習や文化と言った所謂いわゆるについては、 辺境の村人相応のものしか持ち合わせていないのであった。


「……こうしてリュートを外に出してみて、 良かったのかもな 」


「あの子ったら、 こう言う機会が無いと外に出たがらないものね 」


 独り言を零しながら物思いにふけるリュートを尻目に、 彼の両親であるラグナとアリアもまた子育ての難しさを身に染みて感じ取っていた。


 何せ、 リュート達三兄弟やアルフレッドは彼等だけでなく、 トゥールーズの大人達全員にとってみても初めての“魔境生まれ、 魔境育ち”の存在なのである。


 田舎で生まれた若者がとにかく都会を目指したがるものと言った考え方は、 何も現代に限ったものでは無い。 力ずくで押し込んだピストンが、 その手を離せばゆっくりとだが元に戻ろうと動き出すのと同様に。 時代が進み文明が発展すればする程に、 人とは抑圧された環境から解放されたがる習性を生まれ持った生き物なのである。 そこに、 田舎者が生まれた村をこき下ろし都会に向かう事を宣言する歌が流行った歴史の有無などは関係が無いのである。


 それはさておき、 魔境で生まれ育つと言う事は魔物と生存領域を争うグランディニア大陸の人々にとってはある種の特別な意味を持つ事もまた、 事実である。


 ファンタジー世界の代名詞と呼べる魔素マナであるが、 グランディニア大陸における魔素には二つの要素――あるいは特徴――がある。


 それは、 簡単に言えば“量”と“質”である。


 前者は言葉にすれば当たり前の事で、 他者より体内に保持出来る魔力が多ければ多い程、 取りうる選択肢が増える事に直結するからであり。 一言で表すならば、 無いよりは有った方が良い。


 後者は、 比較的最近になってから考えられ始めた項目である。


 現代でもそうだがファンタジー世界たるグランディニアでは、 同じ人間と言っても個人個人での差異が存在する。 それは、 各人の限界性能スペックが現代よりも目に見えて判別するグランディニアだからこそ顕著けんちょだとも言えるのだが。 現代人が遺伝子云々へ言及するのと同様に、 この大陸の人々は世界を構成する最小単位の物質――だと考えられている――魔素そのものに差があるのは無いかと考え始めたのである。


 この考えの発端には人に似た姿を取りながらも、 明らかに人よりも優れた効率で魔術を駆使する存在である精霊や、 領域深部に鎮座する凶悪な魔物が都市一つ分とか言った極端な大きさでは無かった――と言っても相応のサイズではある――事から自然と浮かび上がってきた背景がある。


 あるいは、 限界まで魔力量を鍛えた戦士達が、 それでもと強さを求めた先に見た妄想や夢想の産物であったのかもしれない。


 リュートは知る由も無い話だが。 先にアルバレアの公都にある学園の授業にて、 同年代と比較してリュートの兄二人が殊更優れた実力を発揮した事から周囲の期待が彼の知らない所で高まっている事もまた、 事実である。


 実際の所、 対人戦や対魔物に限定した単なる“強さ”に関して言えば、 トゥールーズの置かれた環境を超える地域などは、 グランディニア大陸の何処を探しても存在しない。


 大陸でも最高峰に位置する冒険者達を多数抱え。 隣接するのもまた、 大陸最高難易度の魔物の領域たる南部大森林を有し。 おまけに、 未来知識としか言いようの無いアダゴレ君の存在である。


 これらの条件を上回ろうとするのならば、 それこそかの“暴君”本人に常駐してもらう他に無い。


 何が言いたいのかと言うと、 ラグナやアリアからしれ見ればリュートにとって最高の環境が生まれながらにして存在していると言う事であり。 実際にスウェントがそうした様に、 公都で日々を過ごすよりも以前のままにトゥールーズに残った方が実力を伸ばす機会に恵まれていると言う話である。


 ラグナとアリアの立場からすれば、 戦いを生業にする者としての考え方に理解を示す一方で……若いうちに色々と経験して広い見地を持って欲しいと言った親心の狭間で悩んでいた事もあり。 その点で言えば、 リュートに学園への進学と言う選択をさせる背中を押してくれたかの暴君に対して感謝の念すら抱いていたりする。


 もしも上記の様な心境を、 リュートの両親が周囲へと吐露とろしていたのならば……かの御仁をよく知る銀河を駆ける超高性能ゴーレムの彼は、 こう言ったであろう。


『我が主たる御方おんかたが、 その様に情緒を察する事など、 殆ど無いと我が身に刻んだ記録レコードが既に証明してしています。 リュートに関して言及するならば、 神界での修練と現世おける生まれの良さ――環境に対しての事――でとっくに成長限界へと達していると断言出来ます。 今の彼に必要なのは、 適度な運動とバランスのとれた食事に……何よりも十分な休息であると言えるでしょう。 我が主マスターが彼に進学を勧めた理由はただ一つ……その方が、 彼の存在がより早く目覚め、 からです 』


 果たしてそれは、 誰にとって役に立つものなのか……かの暴君を誰よりも知る機械人形は、 主の内心に込められた想いを分かってはいたが、 その一方で決して言葉に出したりはしなかった。


 何故なら、 言葉とはこと……つまりは茶葉や紅茶の様に、 どの木に成っているのかが重要であると記録しているからである。


「トゥールーズ家の皆々様、 この日を幾重にもお待ち申し上げておりました 」


 いつの間にやらトゥールーズとアドルードの境――正確に言えばアドルードと飛竜山脈とのそれ――へとたどり着いていたリュート達一行へと掛けられた言葉は、 拒馬きょばと呼ばれる可動式のバリケードを前に。 そして、 何人たりとも脱獄を許さない監獄かの様な雰囲気を携えた……正に軍事拠点の威圧を放つ砦にしか見えない建物を背後に従えたアドルードの町の重役の面々の、 心臓を右の掌で覆ったまま片膝を雪解け直後の泥水混じった地面へとうずめる様に突き刺す……君主への絶対の忠誠を誓う、 忠実な臣民たるその姿であった。




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