第34話 カラフルな夢を見る
『ハラッパーの真ん中で』第59話に、メシヤの愛用するPCキーボードの描写が出て来ました。109個あるキーすべてに、色分けして塗られているというものです。
カラーコーディネートの考えは大きく分けて二つです。同色系統でまとめるか、対照的な色でお互いを引き立たせるか、です。
塗る対象が多数ある場合、虹色の順にグラデーションを付ける方法があります。これも良いとは思うのですが、どんな場面でもこれを採用してしまうと、せっかく色が何種類もあるのに、同じ印象を与えてしまいます。
今回、メシヤのキーボードを実際に配色しようと思い立ち、キーボードのテンプレをプリントアウトして、三菱uniの100色色鉛筆を使って彩色していきました。
この100色色鉛筆は、一列が四本の、掛ける25列で構成されています。
とても綺麗なグラデーションでセットされていて、この通りにキーボードも色分けすればいいではないかとも思いましたが、やめました。アルファベットそれぞれのイメージの色に対応して、キーの色を決めたかったからです。
実際にキーボードのテンプレに色を塗る前に、ABCのそれぞれの文字の色を決めました。隣同士とのコーディネートも気にしながらだったのですが、上手い具合にばらけました。
ところが、実際キーボードに彩色していくと、似た色が隣に来たり、調和しない並びが続いたりと、難易度の高さを感じました。キーボードの配列を見ながら、いくつかあるイメージ色を選び出して決めないと、感じの良いカラーリングにはならなさそうです。
ところで、109のキーをそれぞれ別の色で塗り分けたら何通りあるのかと考えました。簡易的に100!(階乗)とすると、93326215443944152681699238856266700490715968264381621468592963895217599993229915608941463976156518286253697920827223758251185210916864000000
000000000000000000通りあるとのことです。
タイムキーパーの道中で(みちなかで) 三重野 創(みえのつくる) @tsukuru296
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