第32話 水を差すから油差す
「水と油」という相性の悪い関係があります。また、「水を差す」と言えば、余計な一言をいってしまうというような意味になり、「油を差す」だと、潤滑油的な良い印象になります。
ただ、「水を差す」というのも一概に悪いとは言えません。英語で「The squeaky wheel gets the grease」というフレーズがあり、「キーキーきしむホイールは、油を差してもらえる」の意味になります。
「ここが駄目だ」と声をあげないことには、気付いてもらえないかも知れません。
対人関係で「アイツうるさいこと言っているな」と流してしまっていることがあると思います。これを機械に置き換えると、キイキイ悲鳴をあげているのにほっておくのと同じことになり、結果的に壊れてしまいます。車だったら、油を差さなかった当事者に身の危険が及ぶことも考えられます。自分には関係ないと思っていることが、実は大いに影響を及ぼすことがありえます。
ところで、機械や身の回りのもので、油を差すだけでもっと長持ちしていたのに、それをしなかったがために破損してしまい、余分な修理代や新品の購入代がかかってしまっていることが、多いような気がします。
見た目の異常やキイキイという音もそうですし、匂いや手触りにもサインがあるはずです。食べ物ならもちろん味に異常が出ます。
5-56は欠かせませんね。家の中ならシリコンスプレーが欲しいです。気付くことは、良い関係を築くことに繋がります。
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