タイムキーパーの道中で(みちなかで)

第11話 ジオ・エンジニアリング

　再生可能エネルギーというと、真っ先に太陽光発電が思い浮かぶと思います。ところで、それと名称の良く似た、太陽熱エネルギーは御存じでしょうか。

　太陽熱システムはエネルギー変換効率が太陽光発電の5倍ほど高く、冷暖房・温水に使えるのでとても優れものです。集熱器の面積も小さくて済む訳です。

　化石燃料の使用量も減らせるのでCO₂削減できます。このうだるような暑さをそのまま冷暖房・温水のエネルギーに使えれば、地球の気温を過ごしやすいところまで下げられるのではないかと、そんなイメージを呼び起こしてくれます。

　成層圏にエアロゾルを投入する案はあまり気が進みませんが、ジオエンジニアリングでできることは他にもあるはずです。

　アスファルト舗装をカラフルなエコ舗装にすれば、それも温暖化防止になります。ドラえもんのエピソードでも出て来ましたが、夏の暑さをエネルギーとして固めて保存しておき、冬の暖房・温水に使うということが実現できれば、夏は涼しく冬もあたたかくなり、文句なしのノーベル賞を取れると思います。