Untitled

痛みが来るまでの間耳を塞いで待っていた

世界はまるで雲が流れるように流れ、俺は消える光の螺旋をつかむ

あの墓碑は誰のものだろうか?

誰のものでもないことを祈り俺はそっと花を手向ける


もっと深く伸びていく階段を降りると、行き止まりがあった

行き止まりを壊すと道が現れた

薄暗い一本道を、俺はだんだん降りていく より深くへ降っていく

きっと底では何もなさがあるだけで、俺はその何もなさを抱き締められるのだろう 俺はいつでもそういられるから

あなたはあなたの為だけにある 流れる言葉の水面に過去のあなたが反射する


星が瞬いていたが、それは俺たちになんの役にも立たなかった もっと光ってくれていたら、少しは違ったのだろうか? 旋回を続ける俺たちの足跡が墓碑であるように祈って、遠くの灯りに目を細めた


もう一度さよならが言えるように

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