第三章・暗夜の星を掴む ‐Ⅳ‐

 宿舎の中庭では、修練に励む騎士たちが、互いにしのぎを削っている。耳を劈くような鋭い剣戟の音は、セインの部屋まで響いていた。


 澄み渡る空には雲一つなく、馬を駆るには絶好の日よりだ。騎乗訓練などすれば、きっとはかどることだろう。


 あるいは、どこまで飛べるものなのか、隠してきた竜の翼を開いてみるのも良いかも知れない。浮遊魔術で一時的に浮かぶのではなく、己の翼の羽ばたきで、風を切るのは、さぞ心地良いに違いない。翼を広げ、空中を生かした剣術を模索すれば、新たな戦法が思いつきそうだ。


「……今は、駄目です、今は。」


 セインは、止めどなく沸き上がる外界への渇望を抑えるように、静かにカーテンを引いた。このまま訓練の様子を眺めていては、どうしても、自分もその輪に加わりたくなってしまう。


 セインは、逸る気持ちから目をそらすように、窓に背を向けた。なにせ、今の自分は、療養中の身なのだ。元気に外を駆けまわろうものなら、うっかり傷口が開いて、命を落としかねない。


 すくなくとも表向きは、迅速な手当の甲斐があって、瀕死の重傷から、多少は歩ける程度にまで回復した、ということになっている。


 治癒魔術にも、限界がある。どんな優秀な魔術師でも、表面の傷を塞ぐのがせいぜいだ。数日程度で無理をすれば、傷が開いてもおかしくはない。


 本当は、痕さえ残さず完治してしまっているが、それを今、知られる訳にはいかなかった。知られてしまえば、誰かしら、セインの本性に気付くことになる。最悪、目的を果たす前に、追い出されてしまいかねない。


 その上、せめて黒竜との再戦の日までは、静養しているようにと、レオンから何度も念を押されてしまっている。王直々に厳命されてしまえば、さすがに、セインも部屋で大人しくしているしかなかった。


 遠く街から響く鐘の音が、時の移ろいを告げている。鐘が鳴るごとに、ガイルと約束の日は、ゆっくりと近付いて来ていた。


 今頃、兄も、どこかでこの鐘の音を、聞いているのだろうか。


 あの夜から数日、ハーネストの空は、涙を零してはいない。どこまでも晴れた高い空は、十八年前の、大戦の日を想わせた。


 帝国の終焉は、セインとガイルの運命を分けた。セインは人を守るために剣を取り、ガイルは人に報復するために牙を研いだ。


 その結末は、遠からず訪れる。それなのに、なにもせずにじっとしているばかりでは、焦りが募る一方だった。


 セインは、居てもたってもいられず、用心深く周囲を見渡した。


 カーテンは、先程しっかり閉じている。扉も、開いてはいない。


 間違いなく、今まで戦ってきたどんな相手よりも、兄の剣技は冴えている。国を、人々を守り、兄を救うには、せめて、今の己の状態を知っておきたいところだった。


 セインは、何者の気配もないことを念入りに確認すると、そろりと両手を地面につけた。そのまま、猫のように音もなく地面を蹴って、倒立する。


 以前よりも、身体が軽く感じられた。逆立ちしたまま腕立て伏せをしてみても、体幹は、びくともしない。片腕を腰に回し、人差し指ひとつで支えても、まだ余裕はあった。


 今なら、小指一本でも耐えられるかもしれない。


 セインが、もうすこし己を試してみたくなった瞬間を見計らうように、この部屋を目指して歩いてくる小さな足音が、セインの耳朶を打った。


 セインは、慌ててベッドへ滑り込むと、今の今までさも眠っていたかのように身を繕った。


「どうぞ。」


 セインが何事もなかったかのようにノックの音に応じると、静かに扉が開かれた。


「セイン様、お加減はいかがですか?」


 空色の瞳を潤ませて、ルークは、セインの傍までやって来た。その手には、書類が握られている。おそらく、人づてに頼んでおいたノルヴァニール襲撃事件の報告書だろう。


「大丈夫ですよ。思ったよりも、傷は浅かったようです。いや、僕は、運が良いですね。」


 セインは、心配そうに眉根を寄せるルークに、そう嘯いてみせた。


「ご無事で、本当に良かったです。」


 朗らかに笑うセインの顔を見て、ルークは心底安堵したように、頬を緩めた。


「ありがとう、ルーク。陛下から聞きましたよ? リクター殿と、僕の代わりに、八面六臂の大活躍だったそうじゃないですか。」


 セインは、心優しい部下に莞爾を送ると、それとなく話題を自分から引き離した。


 ルークは、騎士団、竜騎士団の長が不在の中、速やかに聖者の槍を起動させ、騎士たちをまとめあげて防衛に尽力したという。それは、生半に為せることではない。


「い、いえ。僕は、為すべきことをしただけです。急場をしのげたのも、僕だけの力では、ありません。」


 ルークは、とんでもないと言うように、大きく手を横に振った。


「君は、もっと誇っていい。……苦労を掛けましたね。」


 彼に背を預けられたからこそ、自分は、走り出すことが出来たのだ。


 セインは、恐縮するルークを、労うように微笑んだ。


 ルークは、セインの賛辞に、照れたように頭を掻いた。


「勿体ないお言葉です……。あ、セイン様、こちら、特務局からの報告書です。」


 ルークは、照れをごまかすように、勢いよく書類をセインに差し出した。


「ありがとうございます。……辛うじて、ノルヴァニール全域に被害が及ぶのは、避けられたのですね。」


 セインは、受け取ると、書面に目を落とした。


 そこに綴られた城下の被害状況は、セインの脳裡にあの夜の惨劇をはっきりと再現させるほど、克明に記されている。


 生存者の証言や、残された痕跡から、あの夜の竜の末裔たちの動向が、流れるような文字で細かく書きこまれていた。


 どうやら竜の末裔たちは、街の中央教会前に忽然と現れ、数人ずつに別れて、城に向かって侵攻していたようだ。


 敵が分散していたことと、聖者の槍の起動が比較的早くに行われたことで、被害は、辛うじて街の中心部のみに留めることが出来たらしい。


「はい。……あの、セイン様。」


 黙然と報告書に目を走らせるセインに、ルークは遠慮がちに呼びかけた。


「なんでしょうか?」


「セイン様が倒された竜の末裔は、何体でしたか?」


「七、ですね。」


 ルークに問われるまま、セインはあの日の戦いの記憶を辿った。命を奪った者の数は、身体がはっきりと覚えている。


「やっぱり……。」


「どうかしましたか?」


 ルークの意外な反応に、セインは小首を傾げた。


 なにか、おかしな点でもあったのだろうか。


「この書類を受け取った時、イグナティウス様が、セイン様に何体倒したのか確認しろ、一応、十と書いたが絶対に七だ、地図を見ろ、と仰られていまして……。」


 ルークは、眉根を寄せて、困惑気味に事情を語ってくれた。


 イグナティウスが気になっているのならば、なにか重大な事実が隠されているのかも知れない。


 セインは、書類をぱらぱらとめくると、竜の末裔に関する項目を確認した。


 報告書によれば、今回のノルヴァニール襲撃事件で回収された竜の末裔の遺体は、全部で十二体である。


 添えられた地図には、遺体の発見場所と、推定される竜の末裔の侵攻経路が、理路整然と記されていた。


 そのうち、水竜二体は、大通りの西に位置する市場で、城下に駐屯していた竜騎士団の小隊が、奮戦の末に撃破したものである。


 セインが救出された裏路地から、紅竜三体、緑竜四体の計七体が、中央教会前広場からは、緑竜二体、水竜一体の計三体が、回収されている。発見場所は離れているものの、これらは、状況から見て、セインが討ったと推定される、と記されていた。


「……教会前広場で発見された三体は、誰が斬ったか分からないことになりますね?」


 セインは報告書から顔を上げると、問題点を指摘した。


「はい。でも、セイン様ではないのなら、リクター様でしょうか?」


 ルークは頷きながらも、まだ釈然としないと言いたげな顔で首を傾げた。


「リクター殿なら可能でしょうが、君は、何故そう思うのですか?」


「検案書によれば、三体は、一刀のもとに斬り捨てられていたとのことでした。聖者の槍があるとはいえ、相手も武装していましたし、セイン様でなければ、リクター様かな、と。」


 セインの問いに、ルークは、論拠を提示しながら答えた。


 リクターは、十八年前の大戦で、雷竜相手に戦線を守り切った実績がある。人並み外れた巨躯から繰り出される一撃は重く、セインも力負けするほどだ。


 たしかに、現状なら、リクターだと考えるのが自然ではあるのだろう。


 セインは、痛がる素振りを見せながらベッドを抜け出すと、ゆっくりと身支度を整え始めた。


 いそいそと士官服を纏う上司を、ルークは、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で見守っている。


「行きますよ、ルーク。」


 セインは、支度を済ませると、唖然としたままの部下を手招いた。


「い、行くってどちらへ?」


「リクター殿のところですよ。考えるより、本人に聞いた方が早いですからね。」


 頭に浮かんだひとつの可能性を、確かめずにはいられなかった。すこし城の中を歩くくらいなら、問題はないだろう。


 セインは、長外套を羽織ると、するりと部屋から抜け出した。





 外の空気に触れると、やはりいくらか気が紛れる。


 セインは、怪我人らしく、いつもよりもゆっくりと、歩を進めた。


「セイン様、本当に歩いても大丈夫なんですか?」


 ルークは、諌止を振り切って歩き続ける上司に、念を押すように問いかけた。


「君は、本当に心配性ですねえ。なに、すこしくらいは、問題ありませんよ。」


 何度目かの問いかけに、セインは、のんびりとした笑い声を上げた。


 部屋を出てからここに来るまで、ルークは、ずっとこの問いを繰り返している。


「リクター殿は、今頃修練場でしょうから。執務室よりは、ずっと近いですよ。」


 いつまでも蒼い顔をしているルークを安心させるように、セインは、ちいさく付け足した。


 開かれた宿舎の正面扉をくぐると、大勢の騎士たちが、懸命に修練に励んでいた。


 リクターは、修練場の真ん中あたりに陣取って、若い騎士数人を向こうに回し、大立ち回りをしていた。とても演習とは思えないほどの気迫のこもった剣戟に、すでに幾人も吹き飛ばされてしまっている。


「リクター殿、ちょっとよろしいですか?」


「……ん? お前ら、いったん休憩だ。」


 リクターは、遠くから呼びかけるセインに気付くや、剣を下ろした。


「お前なあ、あんまり動き回るなよ?」


 リクターは、汗を拭いながら大股でこちらにやって来ると、呆れた顔でセインを見下ろした。


「すみません。どうしても、あの夜のことでお伺いしたいことがありましてね。」


「……なんだ?」


 リクターは、すこし身を屈めると、声を低めた。


「リクター殿は、城下で竜の末裔を見ましたか?」


「いや。お前の所に行くまで、敵には会わなかったぞ。」


 セインの問いに、リクターは怪訝そうに首を横に振った。


「では、遺体ならどうでしょうか?」


「あの晩は、雨で視界が悪かったからな。お前の周り以外では見てないとは思うが、いったいなんなんだ?」


 リクターは、釈然としない顔で、セインの質問の意図を問うた。


「実は、ノルヴァニール襲撃事件で、回収した竜の末裔の遺体のうち、三体ほど、誰が討ったか分からないんです。ですので、リクター様かな、と思ったのですが……。」


 ルークは、リクターに事情を話すと、落胆したように肩を落とした。


「街の中には、退官した騎士や竜騎士もいる。逃げずに戦おうとした連中がいたんじゃねえのか?」


 リクターは、訝るように首を捻ると、新たな可能性を提示した。


 ノルヴァニールには、セインの前任者をはじめ、現役を退いた騎士たちも多く暮らしている。彼らという可能性も、捨てきれないだろう。


「なるほど。その線もありますね。ルーク、回収した遺体は、どこに安置されていますか?」


 セインは、ぽんと手を打つと、ルークの方を顧みた。


「旧地下牢です。」


 使われていない古い地下牢は、ちょうどこの宿舎の下にある。真相を見定めるためにも、足を運んだ方が良さそうだ。


「念のため、確認しに行きましょう。……リクター殿、ありがとうございました。」


「セイン、終わったらさっさと部屋に戻れよ?」


 一礼して立ち去ろうとするセインに、リクターは、たしなめるように眉を跳ね上げた。


 セインは、黙って頷くと、ルークを連れて修練場を後にした。


 中央教会前で見つかった遺体には、やはり重要な鍵が、隠されているのだろう。


 セインは、己の思い描く答えに向かうように、ゆっくりと歩を進めた。





 薄暗い石造りの階段を下る二人の足音が、谺のようにいやに響く。


 古びた鉄格子を開けると、錆びついた蝶番が、ぎいぎいと甲高い悲鳴を上げた。


 埃じみたうすら寒い空気が、セインの鼻先を掠めていく。


 普段は使われることのない地下牢の中には、簡素な寝台が、整然と十二個並べられていた。すべてに白い布が被せられており、彼らの顔は分からない。布の隙間からは、血の気のない指先が、ちらりと覗くばかりだった。


 壁際に設えられた燭台の火が、弱々しく影を揺らしている。死の眠りにある寝台の間を縫って、二人は、報告書を確認しながら、死者の枕頭に立った。


「こちらの三体が、問題の遺体です。全員、中央教会前広場から発見されました。」


 ルークは、こわごわと身震いをしながら、遺体に掛けられた布を外していく。


 三者とも、胴を真っ二つに切り裂いたもの以外に、目立った外傷はない。


 ルークは、塞き上げるものを留めるように、口元を抑えて目を逸らした。


 セインは、気分の悪そうな部下を置いて遺体に近付くと、傷口にじっと目を凝らした。


「……ずいぶんと、綺麗な太刀筋だと思いませんか?」


 三体すべてを検分し終えると、セインは、嗚咽を堪えるルークに声を掛けた。


 鮮やかなほどに滑らかな傷口は、その剣先に、一切の迷いがなかったことを示している。おそらく、流れるような一閃だったのだろう。


 抵抗の痕跡も、剣を振るった者の力みも、傷口からは見いだせない。


「聖者の槍の効果があったとしても、竜の末裔を一撃で仕留めるなんて……。本当に、セイン様じゃないんですか?」


 ルークは、口元を抑えたまま遺体を覗き見ると、セインに疑いの眼差しを向けた。


「違いますよ。そもそも、中央教会前広場には、辿り着けませんでしたからね。……僕が斬った遺体を見てください。」


 セインは、ルークの疑念を否定すると、すぐ隣の寝台の布を捲った。


 この紅い髪の男は、セインが最後に斬り伏せた男のうちの一人だ。


 身体を両断した傷は、一見滑らかに見えるが、ところどころ、引き潰したように肉が千切れている。


「言われてみると……。剣の腕というよりは、剣自体の切れ味が違うような気がします。」


 ルークは、こみ上げるものを懸命に堪えながら二つの遺体を見比べると、蒼ざめた顔を上げた。


「僕の剣は、ごく一般的なものです。竜の末裔相手では、どうしても無理に圧し斬らざるを得ません。」


 セインは、腰に佩いた長剣を、すらりと抜いた。頑強な竜の末裔を屠った刃には、折れていないことが不思議なくらいに、無数の刃こぼれが残っている。


「竜の末裔相手に、抵抗する暇さえ与えない剣技と、並外れた業物を両方持っているような人間が、そうそういるんでしょうか?」


 セインの傷だらけの愛剣を眺めながら、ルークは、難解な問題を前にしたように首を捻った。


「……一人だけ、心当たりがあります。」


 セインは、剣を鞘に納めると、ちいさな溜息を漏らした。


 あの晩、ノルヴァニールにおいて、両者を兼ね備えており、彼らを斬ることが出来た者は、たったひとりしかいない。


「本当ですか?」


 ルークは、驚きと期待のこもった空色の瞳をセインに向けた。


「イグナティウスさんは、地図を見ろ、と言っていたのでしょう?」


 セインは、ルークを結論へ導くように、人差し指を立てた。


「地図、ですか……。発見場所は、中央教会前広場……。竜の末裔たちが最初に現れた場所と、発見場所は同じです! もしかして、セイン様の心当たりというのは……。」


 ルークは、記憶を辿りながら、信じられないといった面持ちで、セインの答えを仰いだ。


「黒竜、ですよ。正確には、人間ではありませんが。黒竜なら、他の竜の末裔を斬ることは難しくないでしょうし、竜の末裔である以上は、自らの牙で作った武具を持っているはずです。あれは、並の剣では太刀打ち出来ない代物ですからね。」


 セインは、今度こそ確信をもって、答えを紡いだ。


 竜の末裔たちが振るう牙は、持ち主の写し鏡のようなものだ。


 武具として鍛え上げれば、その者にとって、最も適した形状を取る性質がある。


 ガイルの牙は、反りのない大剣だった。物言わぬ黒き刃の冴えは、ガイルの剣技が、迷いのない力強さを秘めたものだということを証し立てている。


「たしかに、条件にはぴったり当てはまりますね……。ですが、黒竜は、なぜ仲間を斬るようなことをしたんでしょうか?」


 ルークは、セインの説明に頷きながらも、まだ釈然としないと言いたげな顔で首を傾げた。


「たとえば、ですが。黒竜の意思に添わない行動を、彼らが取ろうとしたのかも知れませんね。黒竜は、おそらく指導的な役割を担っていたはずです。指示に従わない者を斬り捨てることで、規律を守ろうとしたのではないでしょうか。」


 三人の竜の末裔の遺体が見つかった中央教会広場のそばには、修道院付属の孤児院がある。ひとつ裏の通りへ出れば、民家も多い。


 あの一帯は、ノルヴァニールの中でも、特に子供が多い地域なのだ。


 セインの知る兄は、たとえ相手が自分よりも大きかったとしても、セインをかばって立ち向かっていくような、真っ直ぐな子供だった。


 十八年の間、ガイルが、なにを見、なにを感じて生きてきたのかは分からない。


 どんなに変わってしまっていても、セインの知っている兄は、幼子を虐げるような真似は、決して許しはしないだろう。


 襲撃事件で命を落とした市民の中に、子供は、ほとんど含まれていなかった。もしかしたら、ガイルが配下に厳命していたのかも知れない。


 セインは、闇の中に沈むちいさな希望の星を、ようやく掴んだような気がした。


 もしもガイルの中に、一かけらでも、往時の面影が残っているとしたら。あの冷たく凍えた昏い瞳に再び問うことで、兄は、過ちに気付いてくれるのではないだろうか。


 地下牢の暗がりで捉えた一条の光明が、この先に待つ道の果てに落ちた闇を、打ち払うものとなればいい。


 セインは、掴んだ星を離さぬよう、固く拳を握りしめた。

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