第8話 ネオ・グランデ

「兵士全員の体調は、大丈夫なのか?」


俺の名は、ネオ・グランデ。この世界における七代賢者が一人であり、黒の魔導書を作成した者である。


「はっ!現在、体調不良な兵士は一人もおりません」


「ならば、よい」


東領へ向かうには難関絶壁な山を越え、広隆な砂漠のある場所も進まねばなるまい。我れらが帝国領は、北に位置している。


そうして、3日をかけてようやく東領の目の前まで到達した――


ここまで来るのに、兵を一人も費やさなかった。みなを褒めてやらねばなるまいな。


俺は、後ろを振り向き、兵士約3000に向かって、大声で呼びかける。


「みなの者!ここから先へ行けば東領である!敵は、東領真ん中にある、クルーツ家の屋敷だ!そこまで行くのに、兵力を消耗してしまう可能性が高い。みな、ここでひとまず休息を取ろう!」


「オオオオ!」


と、兵達は歓声をあげて補給部隊のとこにあるテントへ向かった。しかし――


「そうは……させない!!」


私は、浮遊魔法を使って空から下にいる敵の総大将と思われる人物へ、思いっきり剣を突きさそうとするが――


「そんな虫けらの一撃など、弱すぎるわ!」


ネオ・グランデは、魔法陣を作ると、魔法を唱える


「グーラビ・ネタバ・マキシマス」


瞬間、私は時が止まったかのように体が身動き取れなくなった。次の瞬間、魔法陣から、骸骨頭がいこつあたまで片手剣、緑色のマントを着た、騎士が現れた。


骸骨騎士という名前にしとこうか


「ぐっ、体が……身動き取れ……ない」


時がまた、動き出して私は勢いよく、骸骨騎士に上から衝突しそうになったため、身を翻して後方へ下がる。


骸骨騎士は、召喚されたと同時に私の元へ一直線で襲ってくる。


「ば、化け物……!!貴様、召喚魔法を使ったな?さては、黒の魔導書作成者『ネオ・グランデ』か?」


私が、グランデと思われる人物へ問いかけると同時に骸骨騎士が斬りかかって来たので、攻撃を鞘から剣を出して持って受け流し、骸骨騎士から距離を開く。


「いかにも。私の名前は、ネオ・グランデである。黒の魔導書は、主に召喚魔法を多く書いてある。この召喚魔法は、初歩中の初歩だがな」


骸骨騎士は、距離を置いても諦めずに襲い掛かってくる。それもまた、剣で迎撃する。


「あなたが、あのネオ・グランデなら、なぜ、皇帝に協力するのだ。なにゆえ、国を脅かす存在にかたんするのだ」


「こっちにはこっちの事情ってやつがあるんだよ。兵たちよ!貴様らは、我が戦いを身守っていろ!」


しかし、その兵から聞こえるのはただただ、悲鳴だけである。


「な、一体なにが起こっているのだ……」


兵約3000の部隊の後方から声が聞こえた。


「俺の名前は、カルトン=フォン=クルーツ!この名を身に刻んでおけぇ!」


「なんだと……私の行動を全て読まれていた……だと……」


「そのとぉーり。あなたの行動を偵察兵によって、気づくことができたのよ」


「クソッたれが……」



骸骨騎士とイスリアの戦闘は5分で方が着いた――

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