先が読めないバトルファンタジー・コメディ。
善良な一家を襲うサンタ姿の邪悪な男。彼を止める正義の味方は着ぐるみのウサギさんです。
「日理阿多助太郎」と言う、どこで区切ればいいのか判らない難解な名前を持ちながら、あっさりフェードアウトしてしまう残念野郎も含めてキャラクターが濃ゆいです。
作者様は高い文章力をお持ちだと私は思います。その才能が遺憾なく発揮され、命を懸けた戦闘シーンでは緊迫間の無い口喧嘩が延々と展開されます。その脱力感についニヤリとしてしまいました。
設定は凄く凝っているのにサクッと読めます。気分転換したい時にお薦めしたい作品です。