入れてください <カクヨム版> -あとがき-
短編を書く時には、わりと毎度、自分なりの課題があります。
この話では、普通の、つまり正統なホラーを書きたいと考えました。
普通のホラーといっても色々ありますが、まあ、あれですよ。
映画で言えば、ジェームズ・ワンが関わってそうなやつ。
「ライトオフ」とか「死霊館」とか、そういうのですね。
本当は2000~3000字くらいで短く終わる予定でした。
ところがいざ書いてみると、ついアレやコレを盛り込みたくなってしまって。
終わってみれば、1万6000字という。
登場キャラは何者なのか、怪異の正体は何なのか、全く説明しないという不親切仕様。
私の好みですが、長編でやったら眉をひそめられそうですね。
短編だとまあ、多少は目をつむってもらえるかなあ、と。
……ダメかもなあ。
でもさ、好きなんですよ、こういう消化不良!
試作・実験作も満載のこの短編集に放り込むには、最適な一編でした。
この話の元は、「黒斑鏡」の一部を翻案したものです。
そちらを読まれた方なら、「ああ、あの場面のリメイクか」なんて思われるかもしれません。
追記:
<カクヨム版>とあるのは、半分サイズに圧縮した他所版を書いたからです。
半分だと少し書き足らない感じになりましたが、こればっかりは好みでしょうか。
適度な長さというのは、なかなか悩みどころです。
初投稿 : 2020. 1
キャッチ : 一晩で大金が稼げる、割のいいバイトのはずだった
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