第6話
僕と俊哉は家に帰るために教室で他の男子達と制服に着替える。女子は、女子更衣室があるので女子はそこで着替える。着替え終わった後、僕と俊哉は教室を出て校門に向かう。校門に出た後は、家の方向が僕と俊哉では違うので校門前で別れる事になる。僕はお疲れと、別れの挨拶をする。自分の家に向かうために、徒歩を進めてると誰かに声を掛けられた。
「真ちゃん、今、帰り?」
振り返ると、そこには純平達とカラオケに行ったはずの真子の姿があった。
「真子か、純平と夏菜と三人でカラオケに行ってたんじゃ無いのか?」
「カラオケは1時間半くらい歌って終わったよ、カラオケに出た後で学校に忘れ物したのに気付いてね、純平と夏菜ちゃんには先に帰ってもらって、私だけ学校に取りに帰ってたの」
「そうなのか、大変だったなー、真子」
「本当は、真ちゃんと二人っきりで会いたかったから、学校に戻ってきたんだけどね」ボソッ
「ん?何か言ったか?真子」
「ううん、何でもないよ?、それより早く一緒に帰ろうよ」
「ああ、そうだなー」
僕と真子は二人揃って一緒に帰る。真子の家は近所で、僕の家から3軒隣の家だ。僕は真子に話掛ける。
「そういえば、真子は、体育祭、何出るんだ?」
「借物競争だよー、うちのクラスは借物競争、人気だったから、ジャンケンで決めたんだけど、勝てたから良かったかな、ちなみに祐君も、借物競争だよ」
「そうなのか、祐介なら、1500mリレーとかに出るのかと思ってた」
「1500mリレーに最初は祐君も立候補してたんだけど、1500mリレーは人気が高くて、ジャンケンに負けてた、それで次は借物競争に立候補してジャンケンに祐君は勝ち残ったんだよ そういえば、真ちゃんは体育祭何出るの?」
「僕はいつもと同じ50m走に出ようと思うよ。何より、準備体操の後、すぐにやってくれるし、後は、学年のダンス以外は他の競技を見ればいいだけだから」
「ふふふ、真ちゃんらしいね」
こうやって真子と喋っていると、いつのまにか真子の家の前まで着く。
「もう、家の前か、喋ってたら、すぐ家に着いちゃうね、じゃあね、真ちゃん、また明日学校で」
「ああ、またな」
僕は、真子が家に入って行くのを見送ると、僕も3軒隣の家まで歩を進み、家の中に入る。家に入ってリビングに入ると、仕事から、母さんが帰ってきていた。夏菜もカラオケから帰っている。
「ただいまー」
「あら、おかえり真ちゃん、お腹空いたでしょう、今夕飯作るから」
そう言って母さんは晩ご飯を作り始めた。晩ご飯ができた後、僕達は晩ご飯を食べる。食事中に父さんも帰ってきた。父さんも晩ご飯を食べる。晩ご飯を食べ終わった後は、家族団欒を楽しみ、お風呂に入る。お風呂に入った後は自分の部屋に入り、ベッドに寝転びながら、スマホをいじり、眠くなったらスマホを充電して、明日の学校の用意をし、電気を消して、寝床についた。
朝起きて高校のバッグを持ち、リビングに入る。父さんと母さんが仕事の用意で忙しそうなのを見ながら朝ご飯を食べる。朝ご飯を食べ終わった後は妹の夏菜をいつも通りに起こしていく。今日も夏菜は朝は不機嫌である。そのまま二人で学校に行く用意をして、家の鍵を閉めて学校に行く。いつも通りに楓と祐介も後から合流する。いつも通りに4人で雑談しながら、高校まで行く。今日は真子と純平の姿をまだ見ていない。高校に着くと、上履きに履き替え、皆、各教室に向かう。楓と一緒に教室に入って行くと、何やら教室内が騒がしい。でも、その騒がしい理由は、右斜め前に座っている俊哉の姿を見て一瞬でわかった。俊哉は右足が包帯でぐるぐる巻きになっていた。
「俊哉、どうしたんだよ?その足?」
「ああ、真也か、いや、やっちまったよ。昨日、練習終わって、家帰ってたら車に轢かれちまってよ〜しかもその車の運転手は居眠り運転してやがってよー まー右足骨折で済んだから良かったものの」
俊哉が話ていると、山上さんが近づいてきて話に入る。山上さんは申し訳なさそうな顔をしている。
「ごめん、昨日いきなり、練習に誘った私のせいだよね だって練習に誘わなかったら野村君、その車に轢かれずに済んだんだもん」
そう言っている山上さんに俊哉は突っ込む。
「ちげーよ!!山上さんのせいじゃない!! 俺の運が悪かっただけだ、山上さんは気にしないでくれ」
そう言う俊哉に楓は心配そうに質問をする
「それで、俊哉君、足の怪我はいつ治りそうなの?体育祭には出れそう?」
俊哉は申し訳なさそうな顔をする。その顔を見て僕は嫌な予感をする。俊哉が重たそうな口を開く。
「悪い、それなんだけど、今年は体育祭には出れそうにない…」
山上さんが絶望的な顔をする。そして山上さんは俊哉にもう一度謝罪をする。
「野村君、本当にごめんなさい」
「だから、山上さんのせいじゃないって!!これ以上自分を責めないでくれ 俺の運が悪かっただけだから」
俊哉はそう言うと笑って見せる。山上さんは、まだ自分のせいでこんな事になってしまったと思っているようだ。すると、近くにいた清水君が喋り始める。
「こんな時に、こう言う話題をするのもどうかと思うけど、1500m走はどうするんだ?」
「そうだね…それも決めなきゃだね」
山上さんがそう言うと渋い顔になる。
「ああ、それなら大丈夫! 良いスケットを俺は知っているから!!」
俊哉がそう言うと僕の方を見てニヤリとイタズラな笑みを浮かべる。俊哉はそのまま話す。
「真也、お前が走れ!!」
「………は?」
僕は驚きすぎて、間抜けな声を出してしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます