番外編:フリートレスが語るなにそれ艦船知識ィ!!!

その4:この海で一番速いやつ

□いつもの茶番タイム












タシュケント「同志諸君!!!



 番外編だヨ!!シリアスな終わりの余韻に浸りたい奴は解散!!!



 解散しない奴はシベリア送りか、粛清!!」








島風「いきなりぶっ飛ばしてきたよこの人!?!」




















ル・ファンタスク|(以下『後輩』)

「ういういー、どもどもサイドストーリーおつかれさまでーす!

 みんなの頼れる生意気後輩系大型駆逐艦装少女ラージデストロイフリートレス、ル・ファンタスクちゃんでーす♪


 キラッ☆|(※元の艦の全長132.4m、排水量3200トン)』



島風|(そのまんま表記。大東亜艦は名前が短い)

「どうもー、サイドストーリーで何故か主役の駆逐艦装少女デストロイフリートレス、島風だよ。


 よろしくね?|(※元の艦の全長129.5m、排水量3323.9トン)』




タシュケント|(いつもどおり『同志』表記)

「そして私が、クラスノ、いやソヴィエトの嚮導駆逐艦装少女リーダーデストロイフリートレスのタシュケントさんだー!!|(※元の艦の全長139.8m、排水量4163トン)


 …………いやちょっと待てや」



後輩&島風「「ん?」」





同志「君ら…………デカくね?|(※フリートレスとしての身長157cm)」





後輩「あらららら♪


 まぁ、私ぃ?パリコレ出れちゃうカモっていうぐらいにはモデル体系ですけどぉ?|(身長173cm)」


島風「そうなんだよね……ボク、のっぽなんだよね……ちょっと大き過ぎるんじゃないかなって……!(※身長178cm)」



同志「のっぽ自慢か粛清ぶちころすぞ同志でっかいの」



後輩「タシュケントせんぱーい、そんなに怒っちゃやーですよ〜?(わざとらしく頭を撫でて身長をアッピル」



同志「うるせぇ!!乳も背もでっかいことアッピルするやつはみんなラーゲリだー!!粛清だー!!

 シベリア送り25ルーブル!!!」



島風「でもタシュケントさん、胸はフリートレス平均ちょい上サイズじゃん(下からポヨポヨ」



後輩「充分こっちは大きいじゃないですか同志ちっこくて爆乳な先輩(下からポヨポヨ」



同志「ロ巨キャラはもうEUGにいるじゃんかよぉ〜!!!(ポヨポヨされながら叫ぶ」












□はっやーい!艦と言えば大東亜では?




島風「話が一切進んでないけど、今日はボクらの元っとなった軍艦達の話だよ」


後輩「じゃあ、ぜかましパイセンから先どうぞー」


島風「扱い軽ぅーい」







 駆逐艦 島風



基準排水量:2,567英トン

満載排水量:3,323.9トン

全長:129.50メートル

水線長:126.00メートル

垂線間長:120.50メートル

最大幅:11.20メートル

水線幅:11.20メートル

深さ:7.02メートル

吃水:満載 4.36メートル

ボイラー:ロ号艦本式缶(空気余熱器・収熱器付)3基

主機:艦本式タービン2基

推進:2軸 x 370rpm、直径3.600m(計画3.550m)


出力:

公試全力 75,890hp

過負荷全力 79,240hp


速力:


計画 39ノット

公試全力 40.37ノット

過負荷全力 40.90ノット


燃量:重油:635トン

航続距離:6,000カイリ / 18ノット

乗員:竣工時乗員 294名


兵装:


50口径三年式12.7センチ連装砲D型改一3基


96式25ミリ連装機銃2基、93式13ミリ連装機銃1基(竣工時)


25mm機銃3連装4基、連装1基、単装7挺、単装据付座7基、13mm単装機銃1挺(1944年6月)


零式5型5連装魚雷発射管3基

九三式魚雷15本


94式爆雷投射機1基、装填台1基、水圧投下台2基、手動投下台4基

投下軌道2組(1944年6月)


爆雷18個

小掃海具2組


搭載艇

9m内火艇1隻、7.5m内火艇1隻、7mカッター2隻、6m通船1隻(港保管)


レーダー

竣工時:22号電探 1基

1944年6月:22号電探 1基、13号電探 1基


ソナー

九三式水中聴音機 1組(後日装備)

九三式探信儀三型 1組







島風「駆逐艦は、比較だと同じ駆逐艦じゃ白露型でも111m、吹雪型は118m

 だからボクは頭ひとつ分くらいは大きいんだ。


 速力は6〜4ノットぐらい上かな?


 開発コンセプトがそもそも『魚雷の当たらない速度で走る重雷装駆逐艦』だから、武装とか新機関とか速度を保ったまま詰め込むために大きくなったんだね」


後輩「ロボットアニメにあるコンセプトですねぇ……」


島風「ただ、生まれた頃は艦隊決戦は時代遅れ。

 空母機動艦隊が主流でボクら駆逐艦はその護衛っていう感じだからね……こんなボクは一人っ子駆逐艦になっちゃったって訳だよ」


同志「ロボットアニメの試作機じゃないか」


島風「ちなみに、同時期に作られた秋月型防空駆逐艦はおんなじコストだけど時代に合致したせいで量産されてるんだよね。


 ボク自身、重雷装駆逐艦だけど、初めて着任した時喜ばれたのは、レーダー搭載型高速艦だった事だし」


後輩「レーダーは当時ようやくその効力が強くなってきた時代でしたしねぇ」


島風「訓練が終わって最初の戦場は『奇跡の作戦』ことキスカ島撤退作戦。


 終わったら華の二水戦で南方作戦に従事、その後はシブヤン沖海戦で沈没艦の乗員を助けたりもしてたかな」


同志「そういえば、その後あの二水戦の旗艦になったんだっけ?」


島風「まぁ、その二水戦旗艦としての最初の作戦がボクの最後だったけどね。


 1994年11月11日、レイテ島北西部のオルモック湾でね。


 輸送船団護衛任務中、100以上の艦載機に襲われて……魚雷や爆撃は全部回避したんだけど、船体を機銃で穴だらけにされちゃって航行不能。

 最後は冷却機能破損でオーバーヒートして沈没。



 流石に航空機相手では勝てなかったよ……」


同志「いや良く戦ってるじゃん島風は」


後輩「大東亜の最後は皆さん悲惨ですし、まだカッコよく死ねたと思いますよ」


島風「でも改めて見ると、ボクの先代も本当にロボットアニメの試作機みたいだよね?


 規格外の性能とか独自パーツだとか……」


後輩「ガン◯ムM◯Vよりな感じですよねぇ」


同志「思ったより詳しいなファンタスク」


後輩「ハッ!?!


 い、今のは忘れてください!!ええ何でもないですから!!」












□色々と大型駆逐艦




 ル・ファンタスク級大型駆逐艦一番艦『ル・ファンタスク』


艦歴


起工:1931年11月15日

進水:1934年3月15日

就役:1935年3月10日

除籍:1957年5月2日


基準排水量:2,569トン

満載排水量:3,400トン


全長:132.4m

垂線間長:125.4m

最大幅:12.25m

吃水:5.01m


主缶:ペノエ直立細管缶×4基

主機:ラトー式ギアードタービン

出力:74,000馬力

推進器:2軸推進

速力:37ノット(69km/h)

燃料:589トン

航続距離:4,000海里(15ノット)


乗員

士官・兵員210名


兵装


竣工時:

13.8cm単装速射砲×5基

37mm連装半自動高角砲×2基

13.2mm連装機銃×2基

55cm三連装魚雷発射管×3基

機雷×50発


1943年改装後:

13.8cm単装速射砲×4基

40mm四連装機銃×1基

40mm連装機銃×2基

20mm単装機銃×8基

55cm三連装魚雷発射管×2基

爆雷投射機×4基






島風「デカい……自分を差し置いてかなり……」


後輩「でぇぇしょぉぉ??|(どたぷん」


同志「はいはい、船体の話ね」


後輩「フランキスカ駆逐艦は基本大型ですしぃ?

 それにぃ、ル・ファンタスクちゃん以下同級大型駆逐艦はとぉ〜っても優秀なんですよぉ〜?|(タシュケントの頭の上にデカいふくらみ二つ乗っけながら」


同志「分かったからその二つの衝角を乗せるの辞めぃ!!背が縮んだら粛清してやるからな!!!」


後輩「本来はぁ、37ノットとした速力も、公試では見事42.72ノットを記録してるんですよぉ〜??

 島風パイセンよりはっやーいですし、43.5ノットのタシュケント先輩にももうすぐって感じでーす♪(まだ乗っけながら」


同志「わざとだろ!?わざとお前背の高さ自慢してるだろこのパリコレ体系!!!!」


島風「ちなみに調べて面白かったんだけど、ファンタスクってヴィシィと自由、どっちのフランキスカ軍に所属していたんだよね」


後輩「お!お目が高いですね島風センパーイ!


 私、あまり思い出したく無いフランキスカの黒歴史、フランキスカ降伏の後は、ダカール沖海戦まではヴィシィフランキスカの海軍としてクイーンダムと戦ったんですけど、


 1942年のトーチ作戦後、所属していた場所が自由フランキスカ軍に寝返ったので、そのままステイツの海軍工廠で大改修を受ける事ができたんですよ〜♪」


同志「その後も結構活躍したんだよな、С у к а Б л я д ьクソビッチ


後輩「コラー!口が悪いですよ、これだから北国の田舎者先輩はー!!」


島風「ちなみに、一応1950年までは現役だったけど、その後は艦の状態不良で現役復帰はできなくって、1953年には宿泊艦として過ごして1957年に除籍、そのままスクラップになったんだね」


後輩「酷使されすぎたんじゃ無いですかねぇ、姉妹共々…………はぁ……」


同志「何さねそのため息は?」


後輩「いやぁ、我々ル・ファンタスク級、って起工も進水も着任も全部ごちゃごちゃしていましてねぇ……

 フリートレスとなった今でもぶっちゃけ同時に出来たような感じで……でもみんな、言う事聞かない割に私の事長女扱いにはしてくれるんですよ……

 言うこと聞かない、って言っても、そんなの家族間じゃいつものことじゃないですか。

 そう考えるとみんないい子で良かったなぁって……

 元の艦の艦暦考えちゃいますとね……」


二人「「…………」」


後輩「って、何黙ってるんですか?

 ここ弄るところじゃ無いですか、何それただの姉妹の自慢、って」


島風「…………いやごめん、なんか想像つかなくって」


後輩「?」


同志「…………我々は、一人っ子、だからさ同志」


後輩「……!」


島風「そっか……姉妹ってそんな感じなんだ……」


同志「ちょっと羨ましいぞ同志ル・ファンタスク」


後輩「もう!!


 せめて弄って!!そんな本当に羨ましそうな顔されて……うぅぅぅぅ〜、今度ウチの姉妹たちと会いますぅ?」










□空色の巡洋艦


排水量


基準排水量:2893 t

計画通常排水量:3216 t

公試排水量:3422 t

満載排水量(1941年):4163 t


全長:139.8 m

全幅:13.7 m

喫水:4.0 m


機関:ヤーロウ缶4 基、オルランド式蒸気タービン2 基

102000 馬力(計画)

130000 馬力(公試)


推進:2軸推進


速力


最大速度:42.5 kn

43.5 kn(公試)

42.7 kn(1942年)


巡航速度:20 kn


航続距離:5030 浬/20 kn


燃料搭載量:1178 t


乗員:250 名


武装(初期)


50口径130 mm単装砲B-13 3基

45 mm単装高角砲21-K 6基

12.7 mm機銃DShK 6基

533 mm3連装魚雷発射管 3 基


機雷

1908/39:80 - 100 個

KB:68 - 76 個


武装(1941年初)

50口径130 mm連装砲B-2LM 3基

37 mm単装高角砲70-K 6基

12.7 mm機銃DShK 6基

533 mm3連装魚雷発射管 3基


機雷

1908/39:80 - 100 個

KB:68 - 76 個


武装(1941年8月の追加装備)

55口径76 mm単装砲39-K








同志「同志諸君はタシュケントさんの渾名を知っているかな?」


後輩「同志イタリヤーネツイタリア人!!」


同志「そうそう、スパゲティーナポリタンを見るとつい「どこら辺がナポリなんだ、港町っぽさねーじゃん」って思っちゃうんだ☆


 じゃなねーだろ、粛清するぞオイ」



島風「『空色の巡洋艦ガルボーイ・クリェーイスィル』でしょ」


後輩「コバルトブルーカラーの軍艦とか、ガ◯プラの世界じゃあるまいしカッコつけすぎでは?」


同志「なんとでも言いたまえ!ワンオフ駆逐艦の特権だよ、同志ぃ?」


島風「ただワンオフっていう割には、ボクより酷使されている気がする艦暦な気も」


同志「そうだぞ、島風!


 オデッサを出たらバルト海、と思えば大戦勃発で黒海に閉じ込められ、例のゲルマンと我がソヴィエトクラスノの戦いが始まって入渠してる場合じゃねぇとオデッサの戦いで艦砲射撃に物資輸送と走り回って、


 クソゲルマン空軍ルフトヴァッフェに爆撃されて船尾破壊に船体半分が水没して入渠。


 戦線復帰してセヴァストポリ港で活躍してたら時化で甲板に亀裂入って、それでも出撃。あ、ちゃんと治したよ?


 1942年6月のセヴァストポリが包囲されて我々クラスノ・ソヴィエト軍の撤退作戦で輸送船団の殿について爆弾336発を回避したんだけど……最後は1トン爆弾を左舷に食らって船体にヒビ入って……


 ノヴォロシースク港に命からがら戻ってきて、修理中にそれまでの活躍をもってソヴィエト連邦国家賞を受賞したよ。


 頑張ってるだろぉ?」



後輩「でもぉ……その後、基地が占領されて……」


同志「ルフトヴァッフェ絶対ゆるさねぇ!!」


島風「気持ちは分かるから落ち着いて!!」


同志「島風ぇ、羨ましいぞちゃんと沈められてさぁ……!

 私あれぞ?着底した後敵が基地占領したせいで放置ぞ?放置艦装少女ぞ?レベル上がってないんだぞ??」


後輩「お酒臭い息でウザ絡みやめてくださーい!」


同志「クラスノ艦が呑んでないでやってられると思うかい?」


島風「陸軍国は海がおざなりにされるっていうけど……

 お疲れ様タシュケントさん」


同志「……うぅ、でもまぁ……活躍は出来たしいいよ。


 でもオチが一番酷いかもなこの3人の中でさ……」


後輩「はいはい、じゃあとっとと締め行きましょ」


二人「「ひでぇ」」











□早くもオチの辺り




同志「そういやさー、ステイツにも我々並みに早い艦いたじゃん?」


島風「ボクと似たコンセプトの艦がいた気しますねそういえば」


後輩「しかも私と同じで量産型〜♪」


同志「すぐマウントとんなや、ツイッターに生息するクソリプオタク野郎かよ」


後輩「は?クソリプマンとオタク関係ないですよね?

 100歩譲って私がクソリプマンでもオタクと関係ないですよね?なんでそんなこと言うんですか?

 オタク関係ないですよね?なんでわざわざオタクって言うんですか??

 関係ありますか?オタクはただ静かに暮しているだけで」


島風「……なんで突然そんな早口になってんの?」


後輩「ハッ!?


 ……いや、その……一般論として……???」


同志「なんかトラウマでもあったの?ごめん」


後輩「いや別に気にしてませんし?」


島風「なんで目が泳いでいるの?」


後輩「はい!この話は終わり!!!


 終わりですよ!!さっさと本編進めさせなきゃ作者に!!!」


同志|(どれほど言われてほしくない事なんだろう?)




島風「まぁいっか。


 じゃあ、今回はここまでで!!」






3人「「「バイバーイ!!」」」










???「アレ!?!遅かった!?!」



3人「!?!」


???「えっと、早い艦と言われてやってきた、グリ」


島風「ごめん!!今回は出番がないんだ!!!」


???「え!?!出番ないの!?!

 そんなー!?!??」




              恐らく続く

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