第六話:深海からの侵略者D.E.E.P.
コトコト煮込まれる鍋
トントンときざまれる黄色い生姜
「それにしても、こんな場所が丸々残っているのは
ティーカップに注がれる温かい紅茶。
白くたおやかな指が角砂糖を一つ入れて、ティースプーンでかき混ぜる。
「ええ。
潮風に吹かれているのも悪くはありませんが、
やはり紅茶は、静かに家の中で飲みたいですもの」
ふわり、とした金髪を揺らす彼女が、上品に紅茶を一口含む。
アールグレイのストレート。少しキツい匂いが返って良い味を出す。
「ふぅ……こうなるとミルクティーも欲しくなりますわね」
「いいね。牛乳がないのが残念だ」
同じく、甘味の付けられた味の紅茶を一口啜った人物も、丁寧にカップをソーサーへ置く。
「ねぇ、プリンス・オブ・ウェールズ?」
「何かな、金剛?」
ふと、優しげな顔の金髪碧眼の少女───
「実は……じゃーん!」
「おや……音楽プレーヤーじゃないか」
「偶然見つけましたの。中に私の好きなCDも入っていたのですわ♪
かけても良いかしら?」
「いいね。無音なのも飽きてきたところさ」
「やりましたわ!
では……」
カチリ、と再生ボタンが押される。
チッチッチッ……
お洒落さ漂うロックのリズムと美声。
その歌詞は、ある高貴でありながら恐ろしく、どこか蠱惑的で突然知性的になる『武器商人の女王』の曲。
「おや……ふふっ、ロックとは意外だね?」
「いくらお名前が大昔の艦船であろうと、趣味はアップグレードしたいですもの」
「……でもこれは、7じゅ」
「シャラップ♪」
その笑顔はダイナマイトにレーザービームも使ってきそうな威圧感があった。
「二人とも、どうせですから味見をお願いします」
ふと、テーブルへ置かれる皿。
そこへ鎮座するは、茶色みがかったクリーム色のソースがかかった青魚の煮物、
そう、サバ味噌だ。
「まぁ……!なんて美味しそうな香りのサバ味噌……!」
「ほう……これは美味しそうだ……!」
金剛はともかく、プリンス・オブ・ウェールズも丁寧の箸を使い、まずは一口。
「…………さ、サバ味噌ってこんなに……こんなに上品で……繊細な甘味が……!?」
「サバの青魚特有の香りが……いや、感じているはずなののクドくない……!!」
「臭みが消えている、というよりは、その臭みさえアクセントに味噌とみりんの優しいハーモニーを調和して……!?」
「……だが、なんだ……なんだこの感覚は……?
単品でも満足する味なのに……何か……!!」
その時、コトリと二人の前に置かれる茶碗がひとつ。
ほかほかと漂うほのかな甘みと暖かさを持つ湯気をもつ、白い粒達が所狭しと並び、山を作る茶碗。
「これは……!!」
「……
二人は気がつけば箸が伸びていた。
米を箸ですくい、口へ運び、噛む。
米の味が口いっぱいに広がり、気がつけば再びサバ味噌へ箸が伸びる。
そしてご飯を再び口へ。もはや言葉は不要。
さらにそこへ置かれるおしんこ。
食べる。塩味に舌鼓を打ち米、サバ味噌の甘味が引き立ち、また米。
「「ご馳走様でした……!!」」
あろうことか、英国艦であるプリンス・オブ・ウェールズですら手を合わせ、その言葉を吐いてしまった。
凄まじい体験だった。
料理を食べるごとに、原産地の風景が見える。
丁寧に米を作る農家が、荒波の難所で釣り上げられたサバ、蔵で熟成される味噌、そんなものが見えてしまった。
「先人達はこう言っております」
二人にお茶を差し出す手の主、エプロンと頭巾の下に巫女のような服の黒髪長い大和撫子がこうささやく。
「和食とは、米があるもの。
どんなに旨い味噌汁も、懐石も、たとえ素材の味高き魚でさえ、
米という主食があって初めて、『本当の和食の味』を出す。
あらゆる味を、素材を、
白米を持って『調和』させ、
初めて、『和食』足りえる
と」
「
「もちろん、用意してありますとも金剛さん。
気取ってお残しするぐらいなら、全て食べる貪欲さの方がはるかに礼儀を分かっているというもの」
「……ただ、これだけの味なら、私は外の皆に食べさせたい。
これを食べないでいるなんて、人生の……いや艦生の損だ」
「少し違いますよ」
その大和撫子……いや、
「艦生、などという小さな損失ではありません。
あの壁の向こう、輝く太陽の元紡がれる、
全ての歴史的損失です」
ふと、気付く。
その方角が、隔壁を、船体を、全ての障害を隔てた向こう、
この星の自転の計算上、まさに今太陽がある方向だと。
「流石は、戦艦大和の言葉だ」
「当たり前です。
戦場にある全ての艦装少女で最も強く、艦隊という大いなる和の中核であるもの、
ゆえに、戦艦大和なのですから」
さも当然、とでも言うように語る大和。
さて、と彼女はキッチンから大量のサバ味噌の入った鍋を持ってくる。
「お手伝い」
「しましょうか?」
ふと、紅茶の用意をしていた小さな同じ顔のメイド服の少女が下から大和を見つめて言う。
「ポーク、パイン、こればっかりはシェフである私の仕事です」
「そうですか」
「失礼しました」
大和はすこし微笑んでからアルミ鍋を持ち上げて、今か今かと待っている金剛の元へ歩く。
ふと、コン、と食堂入り口のドアが叩かれる。
「おぉ、ちょうどいいタイミングで来ましたか」
きぃ、と開くドア。
ぬぅと、顔を覗かせる醜悪な魚のような怪物の顔。
背鰭の生えたその背中、後頭部から顔を覗かせる、不自然なほど綺麗な人間の女性の身体が、その醜悪さをより強く強調する。
「D.E.E.P.!?」
「まだ生き残りが!?」
「なるほど……お腹を空かせて我がサバ味噌を食べに来────」
直後、サメよりも鋭くまばらな歯の生えた魚の口が開き、
鍋を持っていた大和の腕に食らいつく。
後ろのテーブルの二人が臨戦態勢を整えた瞬間、
「かわいそうに。そんなにサバ味噌が食べたかったのですか」
ギチギチと鋭い歯が突き立てられた細腕。
されど、青い血が滲むその腕に、鋭く鋭利な歯がほんの少し、そう薄皮一枚ようやく食い込むことしかできない。
「毒を食らわば皿まで、と言いますが……
この毒はあなたたちにはあまりに強すぎる」
ジュゥゥゥゥ……!!
血が触れた怪物の顎、底が抜けるよう穴が開き、舌だった物が溶けてやがて透明な液体へと変わって消えていく。
アァァァ─────────ッッ!?!
甲高い叫び声は怪物の頭に張り付く女体の口から漏れる。
そんななか、大和は駆け寄ったポークとパインにそっとサバ味噌の鍋を渡す。
「先人たちはこう言いました。
旨みや食べられるかどうかは見た目で出る。
赤黄青の色鮮やかな飯は、例えどんな味でもまずく感じる」
警戒しつつ、サバ味噌の鍋を運ぶ二人を見届けて溶け出すD.E.E.P.へ向き直る。
「あなた達にも目があるならば、食材の色をよく見たほうがいい」
キシャァァァ──────ッッ!!
溶けた口の周りの肉が盛り上がり、細胞を再生させより強靭なサメのような歯を作る。
それをさも当然のように見ている大和は、静かに腕の傷を服の切れ端で止血し始める。
ぐわっ、とまるでティラノサウルスのような身体が大和へ飛びかかる。
「───サバ味噌、対ショック態勢」
その短い指示の瞬間、ポークとパインはサバ味噌を守り姿勢を低くする。
同時に向けられる、大和の背後からの35.6センチ連装砲。
「おくたばりあそばせ、D.E.E.P.」
ズガァァァァァンッッ!!!
金剛の一撃が、艦を震わせる。
***
少し前、ビフレスト水没部分近く
「…………」
静かな入り江にたたずむ、一隻のフリートレス。
なんと優雅な雰囲気を漂わせる姿なのか。
すらりと長い手足、女性らしいボディライン。
白い軍服の上から西洋甲冑のような装甲を纏い、その手にMark1 38.1cm連装砲剣を携え、静かに目を閉じている。
ただそれだけで、何もない入り江に佳き風と共に一枚の絵が出来上がるほど芸術的な風景を生む。
このフリートレス、名前を『フッド』
かつて、『軍艦美の究極』と言われた巡洋戦艦の名を持つ
「…………」
今、彼女はなにをしているかと言うと、
「…………zzzz」
暇すぎて立ったまま寝ていた。
いや、実は任務中なのだが、フッドは立ったまま静かに寝ていた。
「…………」
「…………」
そんな寝ているフッドの背後に、二つの影。
「これ寝てるはぐー」
なんだかよく分からないが、クマ……?のような着ぐるみの……恐らくセーラー服っぽい部分やらスカートっぽい意匠から女の子?と言える何かと、
「寝てる……」
ちょっとボサボ……癖っ毛な髪にセーラー服っぽい格好の女の子。
二人とも何もせず水の上を歩けていると言う事は、確実にフリートレスである。
「起きるはぐ〜!
友軍なのか教えるはぐ〜!」
掴めるのかわからない丸い手でフッドの頬をムニムニする謎の着ぐるみだが、むしろなんだか幸せそうな顔で柔らかさを享受しているために逆効果だった。
「うーん…………そうだ!」
「はぐ?」
ふと、ずっとしゃがんでいた女の子の方が、何やら寝ているフッドの耳に近づく。
「すぅ…………弾薬庫直撃!!」
「!?!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!?!
おのれビスマルクぅ!!!こんな事で、こんな事で私がぁ…………ってあら?」
ひとしきりトラウマじみた絶叫をした後、ようやく一人と一匹に気づく。
「……ゆ、雪風ちゃん恐ろしい事をはぐ〜……!」
「えへへ……でも起きたね」
「いや本当お見苦しい所を。このフッド、一生の不覚……はデンマーク海峡戦ぐらいな物ですが、まぁそこそこの不覚」
「でも友軍に会えて良かったはぐ〜♪
昨日からずっと迷ってうろうろしていたはぐ〜!」
(えっ、フリートレスなのかこの生き物……!!)
喜ぶを表すよう手を振る謎の生き物にそうは思ったが口に出さないフッドだった。
「あ、私陽炎型
「はぐまは
「えっ!?
羽黒って、
「あしがるるお姉ちゃんを知っているはぐ?」
「あしがるる!?!」
「えぇっと……こっちは妙高型
「はぐ〜♪」
いかにもモフモフしてそうな謎の着ぐるみ───羽黒ことはぐまに抱きつく雪風。
フッドは変な汗が出て眠気が吹き飛んでしまった。
巡洋戦艦フッドは、かつてクイーンダムの『ジョージ6世戴冠式』にて世界中の艦船が集まった際、羽黒の姉妹艦『足柄』が自分と同じように参加していたらしい事を思い出す。
足柄は、なんでも「飢えたオオカミのようだった」と言われたらしい。
(あしがるる……つまりオオカミっぽい着ぐるみのフリートレスが……いる……!?)
フッドは、妙高型に出会うのが怖くなった。
「あ、フッド!!ちょうどいい所にいました!!」
と、聞こえた声は恐らくエンタープライズ。
「ああ、エンタープライズ!周囲の警戒は終わって……」
と、挨拶しようとしたフッドは……
「アレがフッドかー」「久しぶりだナ」「めっちゃ綺麗な艦じゃーん」「フッド?」「ええ巡洋戦艦の……」「あ、あれ大東亜の艦だ!」「えーどこ……」
「な、何事ぉ────ッッ!?!?」
突然大量のフリートレスを見て思わず叫んだ。
***
夕立説明中……私って説明ばっかり!!
「はぁ〜……やっぱりここは魔法のある世界だったのですか……
通りでさっきあきらかにドラゴンらしき生き物が『異界の者よ……』と語りかけてきた訳で」
「ワイヴァーンの間違いかなと思ったら本物ドラゴンと出会ってるとか運がいい話だった」
「ふふ……このフッド、弾薬庫に命中弾でも食らわなければ運はいい方なのです、多分!」
ドヤァ……
この巡戦さん、すごいドヤ顔です。
「しかし、こちらの世界出身の司令官、
私が居眠りする前に見たのですが、」
「居眠りしてたんだ……」
「すみません!潮風が心地よい上に暇だったもので!!
それは私の失態ですが、それよりも!
この世界、すでに前ド級戦艦はいるのですね。
沖を見たときに懐かしい姿にびっくりしました」
「ぜんどきゅう、が何かは知らないけど、そこまで過疎な訳じゃないよ。
つい最近も、大きな戦争はあったしね。
初めての魔法対銃だったって。新聞で見たけど」
へー……初耳です。
「ところで、なんでここで居眠りしてたの?」
「いやぁ……実は……」
「司令官。それは私の指示で、彼女と2隻のフリートレスに、水没部分の捜索をさせたからです」
え、エンタープライズさん、それって……!!
「水没部分という事は……潜水艦カ?エンタープライズ!」
「はい、オイゲン。
それも一隻は、あなた方の仲間である、『Uボート』です」
「せん……潜水艦って、
最新の軍艦じゃ……!!」
「でしょうね。
しかし、我々の世界じゃもはやありふれている艦です」
司令官……そんなに驚くんですか?駆逐艦より驚いてる……むー
「……しかし、さっきから無線に出ないのです。
一体何し、」
ズガァァァァァン!!!!!!
「のわぁ!?!何!?爆発!?!」
突然吹き飛ぶビフレストの一角!
ちょうど真上に空いた穴!!
「───あらら〜!流石に戦艦の砲撃は強力過ぎましたかしら〜?」
にゅい、と穴から出てくるあのちょっとクイーンダム艦っぽい人は……まさか!?
「「「「「「「戦艦の金剛さん!!」」」」」」
大東亜艦はみんな声を上げるほどの有名な戦艦じゃないですか!!!
「はい……彼女も建造しました」
「あらら皆様お揃いですのね〜♪」
「ちょうどいいですね。
私のサバ味噌が、これで無駄にならない」
ぬわぁ!?あ、あのフリートレスはぁ!?!
「「「「「「大和だぁ─────っ!!!」」」」」
大東亜の切り札!!連合艦隊旗艦!!!
最強の戦艦の……大和だぁー!!!!!
「ふふ……まぁ当然ですか。
大和の名は伊達では無いのですから」
さも当然といった顔で微笑む姿が凛々しいー!!
キャッキャッ!!
「…………サンディエゴ、なんでミズーリを建造できなかったのでしょうか?」
「時の運さ、エンタープライズ。
たしかにミズーリさえいればなぁ……ラフィどう思う?」
「大和……想像してたよりカッコいいじゃん!!」
「「裏切り者ぉ!!」」
「なんでだよぉ!?」
「ステイツ艦ならミズーリでしょう、USSミズーリ!!」
「唯一エイリアンとも戦った艦だぞ!?何が大和だ、気合が違うぜ!!」
「嫉妬しなくてもかっこいいところはカッコいいって認めなよー!」
ギャーギャー
……なんか、ステイツ艦騒がしいですね……
「……ビスマルクがいればナ……」
「我々マイナーでは?オイゲン」
「……だナァ……はぁー」
ドイツ艦もドイツ艦でなんだか意気消沈してますし……
「というかなんでそんなに盛り上がってるの?」
はい、司令官に夕立説明中。
戦艦大和は人気なのです……!
「どうしよう、表に出るのが怖くなってきたな。
このプリンス・オブ・ウェールズ、心理的にはマレー沖みたいじゃ無いか……」
「ウェールズ、」
「お気を確かに」
「「ウェールズは、我々英国艦の誇りです」」
「うぅ……ポーク、パイン……!」
「なんでも良いけど、なんで壁に風穴を開けたのか知りたいんだけど」
うぉっと、司令官の言う通りですよ!
話を元に戻さなきゃ!!
「ええ、実はこの船に数体、D.E.E.P.がいましたの」
『D.E.E.P.!?』
なんですって!?!
「なにそれ?夕立説明して」
「はいはい。私達の世界の敵、地球外生命体……と言う表現が適切ですかね」
「横から失礼しますが恐らく、このビフレストはD.E.E.P.に襲われた拍子に事故を起こし、次元転移をしたのではと考えられます、司令官」
「何でも良い!!
今残っているD.E.E.P.の数は!?カーペンタースケールカテゴリーは!?」
「今の所、見つかっているのはカテゴリー1ばかりです。
先ほども私のサバ味噌が一匹に食べられかけました」
上の大和さんの説明だと……まだいるのかいないのかは分からないということ。
「……まさか、さっきから暇なほど静かなのは、内部の
「
貴重なUボートが!!」
「中にいる潜水艦装少女の艦名は、エンタープライズさん?」
「あなた方と同じ大東亜の『伊8』と、Uボート『U-99』です」
「U-99!?静かなるオットーの乗艦だった奴カ……良いゾ!!」
「うーん…………中に入れないの?」
「それが、隔壁のあちこちが歪んでいますの!!
あんな道を通れるのは、D.E.E.P.だけですわ!!」
「溶断しながら進むためのバーナーが欲しいですね。
ああ、砲撃しながら進んでも良いですが」
「りょーかい。
しょうがない……じゃあ私が道を作ろっか!」
え?
言うなり司令官杖を片手に……そういえば司令官普通に水の上歩いてんじゃん!?!
「司令官、なにをするんです!?」
「私が唯一使える魔法『
ざっくり言うと『自分が好き勝手出来る海の空間を作れる』魔法なんだけど、
例えば、最近ようやく出来るようになったけど、足の裏にその亜空間をちょっと展開すれば、足がついた場所は私の支配する海。
つまりこれを展開している限り、どこでも歩けるようになる……ちょっと退いてて」
え、すっごい司令官。
結構すごいとは思ってたけど……で、何をするおつもりで?
「…………私も、もっと制御がうまければなって思うけど……
こう……足の裏から……あの水没部分まで……範囲を広げ、れ……ばっ!!」
何か……水面へ広がって……!?
「これで……どうだ!!」
ザッパァァァァン!!!!
『うぉぉぉおぉぉぉ!?!』
ご、ご開帳ぉぉぉぉぉぉぉ!?!?
う、海が……割れたぁ!?!
「すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!
司令官あんた、ベガスならフーディーニも真っ青なショーができる!!億万長者になれるぜ!?」
「モーセの奇跡が今目の前に……!?!」
「司令官、本当に魔法使いだったんだね!!
すごい!!本物の魔女だ!!」
いや、ステイツ艦の驚きも当然ですよこれぇ……!!
ビフレスト水没部分の入り口の大穴まで、海が割れてますもん!!
「褒めてくれるのはうれしいけど……!!
これ……維持すんの……めっちゃきつい……!!」
おぉっと、それもそうです!
「神通さん!ここは二水戦で行きましょう!!主力は残した方が良いじゃ無いですか。
先行旗艦をやって貰っても?」
「かしこまりぃ☆
大東亜の駆逐艦のみんな、アゲて行くよ〜!」
すちゃ、と私、綾波ちゃん、雪風さんの3隻が神通さんと並びます。
と、いざ突入しようかなと思ったら!
「「脱出!!!」」
シュッ、とビフレストから飛び出す二つの影!
かたや、紺色のスク水風衣装と偽装、かたや黒い競泳水着風衣装と偽装。
まるで忍者みたいな格好の二人は!
「
「各々方、話は後に!!」
「敵が来る!!」
まさか……!
ズン、と入り口の縁を掴む巨大な腕。
アァァ──────ッ♪
謎の甲高い鳴き声は……!!
「D.E.E.P.でござる!!それもカテゴリー3!!」
恐らく、伊8と思われるツインテールの艦装少女の声に、全員臨戦態勢をとっていました。
当たり前でしょ?
カテゴリー3はまずい……!!
***
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