第29話 親友と許嫁三人で勉強会

いつも通り学校に行きそしてついにテスト一週間前になってしまった。

俺は正直頭が悪い。

この前のテストも赤点ギリギリでなんとか進級はできた。

先生からテストが一週間前だと告げれれてみんなは顔が死んでいるのだが。

俺の隣にいるまなは平然としている。

ホームルームが終わり俺はまなに話しかけた。

「なぁ、お前ってもしかして頭よかったりする?」

「まあまあ」

読書をしながら言ってきた。

俺の顔は見ず本を読みながら返してきた。

「そ、そうなのか俺は勉強苦手でな。正直テスト一週前って告げられた瞬間恐怖でしかない」

「たしかに賢は勉強できそうな感じではないわよね」

「ん?なんでだよ」

「だって明らかに顔、いえ、頭悪そうだもの」

「お前最初顔って言わなかったか?」

「別に」

まなは本を読みながら否定はするがたしかに俺の顔をディスっていた。

だが、そんな事を言い合いしていると拉致があかないので話を続ける。

「それでもしよかったら俺に勉強を・・・」

「無理よ」

「即答!!!」

「まだなにも言っていないじゃないか」

「いえ、あなたは絶対に私に勉強を教えてほしいって言おうとしてたんだわ」

「たしかに言おうとしてたけど、まだその話の続きがあったんだよ!」

俺が言うとようやく俺の目を見るようになった。

「続き?なにかしら」

「それは、俺とくるみと萌と雄二とお前で一緒に勉強会しようと思ってたんだよ!」

俺が言うとまなは不思議そうな顔をした。

「なぜそこに私も?」

「それは、お前も友達だからに決まっているだろ」

「私が?あなたと?」

「いや、俺以外もだけど」

「なぜ?私は友達は作らないと言ったはずよ?」

「いや、お前少しは素直になれって友達作りたいんじゃないのかよ」

「別に」

俺の顔をそらしてムッとした表情になった。

「いいから今日から俺の部屋でやるからな」

俺が言うとすぐ俺の方に向き驚きの顔をしていた。

「きょ、今日から?!」

「おう」

「私は行かないわよ?!」

「いや、無理やり連れていくから」

「な、なんて無理やりな行為をしようと思っているのかしら!あなたは?!」

「いや、俺じゃなくくるみと萌が無理やり連れていくから」

「は?!」

「そーゆことだから」

チャイムがなり授業が始まった。

そしていつも通り授業が終わり放課後になった。

俺は帰る準備をして席を立ちまなに話しかけた。

「行くぞまな」

まなは帰る準備をしないで読書を続けていた。

「私は行かないわよ?」

「まだ、そんな事言っているのかよ」

そんな話をしていると萌がこちらに向かって

「賢そろそろ行こう。他の人たちも待っているし」

「ん?あぁ」

「行きたいだけどこいつが」

俺がまなの視線に向くと萌もまなの視線に向けた。

萌は俺に耳打ちをしてきた。

「ねぇ、もしかしてまだ桜さん来ないって言っているの?」

俺は頷くと少しため息をした萌。

「早くしないと勉強する時間がなくなるよ?」

「も~早く説得してよ」

こいつ先ほどから言いたい放題言ってくるのだが最初に俺が誘ったとき萌もかなりてこずったのだ。

何故かと言うとこの女前雄二と付き合っていてお互いまだ別れてから一度も話せていなかっただと言う。

だから俺が二人を話合わせてなんとか打ち解けたのだが。

その感謝もしないで早くしてなどと言ってくる。

俺はため息をしてスマホを出しくるみに連絡をした。

こうなることも考えていてもし来ないと言ってきたらくるみが無理やりでもつれて行かせるように言っといたのだ。

すぐ返事はきて了解と帰ってきた。

数分後走りながら俺たちの教室に来たくるみ。

「桜ちゃん~!勉強するよ~!」

そう言ってまなの腕を掴み教室から出て行った。

まなは驚き抵抗をしようとしたがすることもできなく連れていかれた。

俺はまなのカバンを持ち萌と一緒に家に向かった。

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