第26話 後輩達の絆

「まあ、いいそれからの話を続けてくれ色々とツッコミを入れてたら話が進まないかな」

「それ、さっきも似たような事言ってなかったすか?」

こ、こいついちいち言うことに腹が立つ。

こいつもあれだ、顔はいいが後はダメな奴。

黒髪で髪は短いがポニーテルにしており前髪を右側に寄せてヘアピンで止めている。

それと先ほどから気になっているのがカメラを持っている。

首にぶら下げている。

こんなところだろう。後特徴的なのはとにかく笑顔がいい。

くるみと変わらない可愛い笑顔をする。

まあ、性格は少しひねくれているが。

咲は話を再開した。

「で、私が責任取るて言った後」

『わかった、でも絶対だよ?!絶対になにかあっても咲ちゃんが責任取ってよね!」

咲は縦に首を頷かせる。

「まあ、こんな感じで賢先輩の写真を撮ったわけっス!」

「なるほど、そーゆことだったのか」

「うす!」

だが、俺はどうも沙夜にもう一度ちゃんと謝ったほうがいいのではないかと思っている。

何故なら沙夜は咲写真の良さを知らせたかったのだろう。

それで俺に関するスクープを撮ってこいと言った。

だが、沙夜は拒否をし続けた。

それでもなお沙夜に撮らせたくて進め続けてくる咲に断れなくなり仕方がなくやった。

いや、これどう考えても沙夜悪くなくね?!。

だって何回も断ったんだよ?!沙夜はでも!この親友とやらに強引させられてやった。

おまけに!何かあったら責任取るとも言った。

しかし!この女は責任も取らなく沙夜に謝らせた。

これは沙夜は悪くない。

あの時も同好会なんてあるはずもないが咲が同好会を作りたいと言っていたから作ったことにしたのだろう。

だから写真も俺がもらうと言った時に少し動揺してたのも同好会があると嘘をついたからなのかもしれない。

「おい、咲」

俺が真剣な顔をして言った時、咲はびくっと肩が動いた。

「明日一緒に沙夜に謝りに行くぞ」

咲は少し驚いた顔をしている。

「え、えぇ!!なんでですか?!」

「当り前だろ!!だいたいお前が俺を撮れって言わなければこんなことにはならなかったし沙夜だって謝らずにすんだんだ!」

「そ、それはそうっスけど」

「俺はそんな事も気づかないで沙夜に謝らせもしたし注意もしてしまったそれを謝るお前は責任取ると言ってそれで責任を取らずに沙夜に謝らせたそれを謝れ」

「た、たしかにそうっスね!一緒に謝りますっス!」

一緒に謝るとは言ったがなんだろうこのムカッとくる感じ。

だが、咲の笑顔が可愛くてなにも言えない。

そして後日俺と咲は沙夜を屋上に呼び出して謝罪をした。

「沙夜ごめん!私が責任取るって言ったのに沙夜に謝らせて!」

咲は謝罪をして少し沙夜は動揺をしていた。

「えーと、なにがどうなっているんですか」

急に謝罪をされて沙夜は聞いてくる。

「まあ、事情がわかって沙夜がこの前の写真の事がわかったよ」

「俺も悪かったな少しきつい言い方もしたしそれに沙夜が悪いわけでもないのに」

沙夜は納得をしたのか少し微笑んでいる。

「別に大丈夫ですよ私も撮ったのは悪いですし」

「咲ちゃんももう謝らなくてもいいから顔を上げて」

咲は顔を上げて少し涙目になっていた。

昨日はあんな感じだったがやっぱり反省はしてたんだな。

咲は沙夜に抱き着きまた謝っていた。

沙夜は頭を撫でて大丈夫だよと優しく言っていた。

「それにそのおかげで先輩とも会えたし」

俺はよく聞こえなかったが沙夜はつぶやいいるように見えた。

少したった後咲は涙もやみこれで終わったと思っていたのだが。

「賢先輩!私は写真部同好会やっぱり作りたいっス!」

「お、おう」

咲は決心をつけたかのような顔をして言ってくる。

「それで、沙夜と賢先輩も同好会に入れたいっス!!!」

「は?」

「え?」

俺と沙夜は疑問になっていた。

何故ならあれでもう写真部同好会は終わって沙夜も写真には関わることはないと思っていたからだ。

「いや待てよ俺は写真部同好会なんて」

「いや!もう決定事項っスから!」

「最後まで話きけよ!」

俺の話も無視して勝手に話が進んでいる。

「沙夜も入るからね!」

「え、えぇ~!」

こ、こいつやっぱり反省していないな。

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