第25話 何故写真部同好会を作ろうとしたのか
にしてもこの子普通に可愛い。
髪型は黒髪ショートヘアーで小柄な体型をしている。
身長も座っているからわからないがおそらく百四十センチくらい。
「それで先輩に頼みたいことがあったんす!」
「な、なんだよ」
「実は写真部同好会を作ろうと思っているっす!!」
お前かーい!!!作ろうとしてたのはお前なんかーい!!。
沙夜ではなく写真部同好会を作ろうとしてたのは親友の咲なのかよ。
「そうなんだ、それで俺に頼みたいこととは?」
咲は真剣な顔をしている。
「同好会を作るのを手伝ってほしいす!」
うすうす気づいてはいた。
咲が俺に手伝わせたいことなんて。
とりあえず作ってどうするのかを聞いてみよう。
「えーと咲作ってどうするんだい?」
「それはスクープになる写真を撮りたいっス!」
それなら新聞部でよくね!!!!
新聞部なら学校の事とか生徒のことなどを記事にしてる。
それなら新聞部でいいとは思うんだが。
「それならさ新聞部でいいとは思うんだけど」
咲は少し悲しそうな顔をした。
「最初は私から沙夜に同好会作ろうって言ったっス」
「でも沙夜は」
『沙夜!写真部同好会一緒に作ろ!』
『え~写真部同好会って私写真の事よくわからないよ』
沙夜は拒否ををするが咲は沙夜を入れる事を諦めない。
『お願い!あ、そうだ!なら今日面白そうな写真撮ってきてよ‼』
『えぇ~私無理だよ~』
沙夜は戸惑いながら慌てる行動をとる。
『大丈夫!じゃあ~あの人!』
咲は指をさしたのは坂木 賢。
『え~!あの人先輩だよね、無理だよ~』
手を激しく振りながら拒否をする。
『大丈夫あの人そんな怖そうな感じじゃないし!もっと言うなら弱そうだから!』
「ちょっと待った」
咲が事情を説明してくれていたのだが俺は少し気になる点があったので一回話を止めた。
「なんすか!今話してる途中なんすっけど!」
「いや、後で続きはの話は聞く」
「だが、少し気になる点があったんだが」
咲は首を傾げる。
「なんすか気になる点って」
「いや、お前が俺に指をさして俺の写真撮ってこいってのはわかった」
「はい」
「それでだ、沙夜は拒否をしたよな?」
「しました」
「そこからだ俺が言いたいことは」
「どこすか?」
「お前!なにが弱そうな男だ!外見を見ていいやがって!!俺は実は外見に出ないムキムキだったらどうするんだよ!!」
「え!ムキムキなんすか?!」
目を輝かせながら言ってくる。
「いや、もしもの事だよ。普通だよ。」
「なーんだ、もしもっスか」
咲はガッカリした顔をしている。
「悪かったな!!ムキムキじゃなくて!どーせ女なんてムキムキでイケメンがいいんだろ!」
「いや、私は別にひょろくても。ただ先輩が服を脱いだらムキムキならすごいレアだなって思っただけっス」
「あ、そうなの」
「ていうか女がみんなムキムキでイケメンが好きなんて誰が言ってたんすか」
「言ってません」
「じゃあ、その言葉撤回してくださいっス!」
俺は正座をして謝罪をした。
「申し訳ございません。」
「許すっす!」
なぜ俺は正座をして後輩に謝罪をしなければならないんだ。
普通は咲が謝るんじゃないのか?
まあ、いいか話が進まない。
「それじゃさっきの話の続きを聞かせてくれ7」
「了解っす」
先ほどの話に戻りだす。
『でも~先輩を勝手に盗撮なんて』
少し困りながら沙夜は言う。
『大丈夫!なにかあれば私が謝るし責任とるから!』
「ちょっと待て!」
「んもぉ~今度はなんすか!」
また話を止め気になる事があった。
「また一つ気になる点があったのだが」
「今度はどこすか!」
咲は少し機嫌を損ねる。
「なにかあれば私が責任とるからって言ったよな?」
「それがなにか問題あったすか?」
「いや問題だらけだろ!!この前俺と沙夜が写真について話してた時お前をみていないんだが!!!!!」
咲は少しドキっとした顔をしており、焦っているようにも見える。
「そ、それは、写真を落したのは沙夜だから私は悪くないっておもったんすよ」
こいつ先ほどの全責任は私がとるっスみたいな事を言っていたのになぜこんなにも嘘をつけるのかが不思議でしかたがない。
「写真についてバレてしまったのなら沙夜じゃなくてお前が謝罪しにこいよ!!!」
「いや、だって!まさか本当にバレるなんて思わなかったっス!」
「しかも沙夜がドジをしなかったらバレてなかったっス!」
「そーゆ問題じゃねえよ!!そもそも勝手に盗撮をする時点でアウトだわぁ!!」
咲はだんだん声が小さくなり聞こえずらくなった。
「すいませんでしたっス」
咲はこれは悪いと思ったのか謝罪をした。
「まあもう過ぎたことだしもういいよ」
俺が言うと咲は急に元気になりはじめた。
「そうすよね!もう過ぎたことっス!!」
こいつちっとも反省してねぇ!!。
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