第24話 沙夜の親友が勝手に家に入ってきたんだが
萌を送りについて行くことになったが。
「なぁ、それって気配がしただけで見ていないんだよな?」
「そうだね、気配がしただけで見てはいないよ」
「それじゃあ、ただの気のせいって可能性も」
「いや!あれは間違いなく誰かに見られていたよ!」
自信満々な顔をして言ってくる。
「でもな、そんな気配今はしないし」
「萌しかその気配しなかったんだから」
「それになんで俺らを覗き見なんかするんだ?」
「それはわからないけど」
俺は前にもこんな事前にもあったような気もする。
頭の中で過去を振り返ってみる。
思い出せそうで思い出せない。
「どうしたのそんな考えて」
萌が俺の顔を見ながら言ってくる。
「いや、前にもたしかこんな事あったような気がしてな」
「それは思い出してもらわないと困る!」
「だから今思い出そうと頑張っているんだけど、ここ最近いろんな事起きすぎて」
「そんなに色々大事件あったの?」
こいつ何故私はわからないよなんて顔ができるのか教えてもらいたいな。
しかも色々起きてたのはお前らのことだとは言えないし。
「まあな」
「ふ~ん」
ん?お前らの事?たしかあの三人の誰かと前...
「思い出した!!!!!!!!」
俺は思い出し声を出して叫んだ。
「び、びっくりしたー急に叫ばないでよ変な人だと思われたらどうするの!」
「心配しなくてもお前はもう十分頭おかしいから大丈夫!それより思い出したんだ!」
「ちょっと待って今私に頭おかしいって言わなかった?」
萌は不機嫌そうな顔をして言ってきたが気にしない。
「沙夜だよ!!」
「だ、誰?」
知らなくて当然だ沙夜は俺とまなの写真を勝手に撮りしかも落としてその次の日に昼休み屋上で話し合った彼女。
「俺らの一つ下の後輩だよ!」
「そ、そうなの?でも何故その子が?」
「それは沙夜は俺とまなの写真を撮ったからだ」
「なにを言っているのかさっぱりわからないですけど」
「まあ色々会ったんだよ」
「それでその子がなんで私たちを追ってくるの?」
「それはたぶんスクープになるからだ」
「スクープ?」
萌は頭を傾けさせて疑問になる。
「そう、だってそうだろお前ら一様俺らの学校の中でかなり可愛いって言われているからさ」
「そ、そうなの」
「そんな人が俺みたいな平凡と一緒に帰ったらどう考えてもスクープになるだろ!」
「ま、まあ」
「だから俺らの後を追ってきたんじゃないか?」
「なるほどそれならつじつまが合うね」
「そーゆう事なら私もう一人で帰れるから」
「いや、でもまだそうと決まったわけじゃないし」
「いや、ほんと大丈夫だからじゃあまたね」
「お、おう」
やけに焦っていたような気もするけど。
気のせいだろうと思い俺は自分の家に戻った。
「ただいま~」
返事はないまだ誰も帰っていないのか。
俺は自分の部屋に戻るりドアを開けた。
「にしても今日も散々だった」
「どうもっす!!先輩!」
そこには明るく男っぽい言葉で俺に言ってくる女がいた。
「ってお前誰だよ!!!!!」
彼女はおそらく後輩だろ。
制服の色が違う。
「僕の名前は
「沙夜の親友?」
「そうっす!賢先輩あなたの事好きになっちまったらしいす!」
俺は驚き手をお憂げさに振る。
「いや、ちょっと待て!俺まだ君に会うの初めてだし!」
「いや、僕じゃなく沙夜がっす!」
「は?」
「今なんて言った?」
「だから、沙夜が賢先輩の事好きっぽいんすよね!」
な、なんだと!!あの沙夜が俺の事すきだと?!
つ、ついに俺にも青春が”!!
俺は少し冷静になって疑問になった。
「なあ」
「なんすか?!」
「お前勝手に人の家入っているんだ?」
「いや~ピンポンをしても誰も来なかったんでドア開いてたし部屋で待っていたんすよ!!」
「お前は人の家を誰もいなかったら勝手に入るのか!!!」
「いや、そんなことしないすよ」
真面目に言ってくる咲。
「ならこの状況はなんだよ!!」
「いや~賢先輩優しいって言ってたんで」
「誰が?」
「沙夜っす!」
俺は少し照れた。
「いや~そうなのかなら仕方がないな~あはは」
「どうもっす!」
というか何故沙夜の親友が俺の家知っているんだ怖すぎなんだが。
あ~また面倒な事起きそうな予感が。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます