第21話 許嫁三人と下校することになってしまった

俺はその後準備をしてくるみの家に行きすごく喜んでいたくるみの父さんとお話をして帰ってきた。 

今日は散々でだいぶ疲れてしまっている。

今日はゆっくり休もう。

俺はベットに横になり数秒で眠ってしまった。

鳥の鳴き声と共に目が覚めた。

時刻は朝の七時だった。

制服に着替え、洗面所に行き顔や寝癖を直す。

その後リビングに向かいテーブルには朝食が置いてある。

「おはよ~!賢君」

俺に挨拶をしてきたのは昨日担任の先生になった姉さんだ。

「おはようじゃねえよ、なんで言ってくれなかったの?」

俺が聞くと姉さんは微笑んでいる。

「サプライズだもんそんな簡単に言えません!」

サプライズね、俺からしたら悪い意味でサプライズなんだけど。

まぁ、昨日あの二人には打ち明けたし後はまなだけだからいいのだが。

俺はなにかを忘れているような気がしていた。

とりあえず朝食を食べることにした。

今日の朝食はパンとベーコンとサラダと卵焼き。

とてもおいしそうな香りをしている。

「これはまたうまそうだな」

「まあね~お姉さんお料理上手ですから!」

自信満々に言ってくる姉だがたしかに料理は上手い。

「いただきます」

「召し上がれ!」

俺は朝食を済ませ、家の玄関で靴を履く。

「それじゃあ、俺は先行くから」

「うん!また学校でね!」

姉さんは後で学校に行くらしいので俺は先に学校に向かうことにした。

登校中に雄二を見かけたので声をかけた。

「おはよう雄二」

雄二は俺が話しかけたことに気づき「おはよ賢」

「昨日朝田さんとくっついてたけどなんかあったのか?」

「お前もしかして朝田さんと」

雄二がなにを言おうとしたのかがわかり俺はすぐさま返した。

「いや、も、朝田さんとはなにもクラス一緒だから仲がいいってだけで」

(あぶなく萌って言いかけるところだった)

雄二は少し怪しんでいたがすぐ笑顔になった。

「なんだよ!そーゆことか あははは」

いや、雄二お前自分から振ってなぜそんな心配になるのか俺は疑問しかない。

「賢ちゃん!雄二~!」

後ろから俺と雄二の名前を言って走ってこちらにくる。

「おはよう!くるみ」

雄二がくるみに挨拶をする。

「おはよう、雄二」

俺も挨拶をしてくるみも俺に挨拶をした。

(まてよ、これはチャンスなのでは?ここで俺がいなければ雄二とくるみが二人きりになるこのチャンス逃してはならない)

俺は雄二とくるみを付き合わせる作戦を実行することを決意した。

「じゃあ、俺朝の日直あるから先行くわ!」

俺はさりげなく理由をつけてこの場から離れた。

「なんなんだあいつ」

雄二は疑問になっている。

くるみはうすうす気づいているような顔をしていた。

俺は走り学校に向かった。

別に遅刻しそうではなくただ教室に行きまなに昨日のことなどを告げなければと思い急いでむかった。

靴を変えて教室に向かう。

教室入るといつものように読書をしているまながいた。

「おはようまな」

「おはよう賢」

俺の顔は見ず読書をしながら俺に挨拶をする。

「なぁ、ずっと気になっていたんだがいつも何を読んでいるんだ?」

まなは本はカバーしていて表紙がわからないのでなにを読んでいるのか気になってしかたがない。

「あなたに言ってもわからない本よ」

相変わらず毒舌てきだな。

「まぁ、別に教えてくれなきゃ別に構わねえけど」

「それより少し話がある今日暇なら俺の家来ないか?」

まなはすぐ俺の顔をみて驚いた表情をしている。

「な、なんだよ」

まなはすぐ真顔になり本を読み続けた。

「別に、構わないけれどなんの話かしら?」

「んーと、許嫁の話」

俺は小声で言った。

一瞬まなは止まったがまた読み続けた。

「そう、ならわかったわ」

「おう、頼むわ」

話は終わりお互い無言になった。

そしていつも通り授業が終わり放課後になった。

俺は教科書などをカバンに入れて帰る準備が終わったので椅子から立ちまなに話しかけた。

「よし、まな帰るぞ」

「その、誤解をする言葉言わないでくれる?」

「お、おうすまん」

まなは帰る準備をして一緒に家に向かった。

まぁ、周りにはめずらしいメンバーだと思われるなぜなら。

「ってお前らは一緒に帰らなくていいんだよ!」

「家に戻ってから俺の家こいや!!」

靴を履き替えてたら萌とくるみがきてなぜか校門までずっとついてくる。

「だって~帰るのめんどうだし桜ちゃんとも話してみたかったし!」

くるみはのほほんとした感じで言ってきた。

「私も桜さんと話したかったし」

萌も真面目な顔で言ってきたが。

俺もまなもため息をした。

「あの、賢どーゆこと?話があるっていうから一緒に帰っているのに何故この二人も付いてきているのかしら?」

すこし不機嫌そうに言ってくるまなだったが、俺もこうなるとは思っていなかったのだが。

しかも、周りは注目を浴びているし。

「あのな、俺だってしるか勝手についてきたんだ」

「でも、のちのちこの二人も関係することだから後で来るように事前に連絡はしたんだ」

俺が事情を説明すると呆れた顔をしてため息をするまな。

「わかったわ、でもたしかにこれは目立ちすぎよね」

「朝田さんに七瀬さんそして私と賢これは見られておかしくないわ」

「なんで?」

萌とくるみが同時に言ってきた。

「あのな~お前ら一様この学校では人気な女子なんだよ!可愛いとか色々言われてだな!後まなも転校してから有名で友達は作らないとか意味のわからないこと言うし美しい人とかも言われているんだ。そしてなにも期待も人気でもない俺がお前らと下校してたら変だと思うだろう!!!!!!!」

俺が言うと納得した顔をしている萌とくるみであった。

「とりあえずお前らは家帰ってから俺の家にこい」

「別にいいじゃない、もう、見られたんだし」

「それにあなたと二人で帰るよりましよ」

まなは俺に言ってきたがどうも突っかかるところがあるのだが。

「まぁ、わーたよ行くか」

「うん!」

俺は許嫁三人を連れて家に向かった。



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