第18話 お互いの表をだす

よし飲み物はついだし自分の部屋に戻って話を再開するか。

俺は両手に飲み物を持ち階段を上った。

自分の部屋のドアを開けたとき。

朝田さんは俺の部屋を隅々目で何かを探していた。

「ってなにやっているんだよ!!」

俺が叫んだら朝田さんはベットの下をのぞきながら言った。

「いや、さすがにいい年ごろだしやらしい本があるんじゃないかと思ってね~」

「いや!ねえから!家に来てすぐあんたはなにやっているんだよ!」

朝田さんは立ち上がり俺に顔を見ながらすこしため息をした。

「そんな怒ることじゃないじゃない」

「だいたいこーゆうのは男の人の部屋を女子が入ったら部屋をすみずみまで探すってのが定番なの」

「そんな定番ないわ!、たく早くこれからの事話そうぜ」

「わかったわ」

お互い座りテーブルに飲み物を置いた。

もう、どうせあいつらに見られて聞かれたしいっそう俺の本性と許嫁が三人いること言ったほうがいいかもしれないな。

「もうめんどうだし俺の裏もない表をだして話すわ」

俺が言うと朝田さんは少し安心した顔をした。

「えぇ、それでお願いでも、あなた少しどころか半分以上表だしてたけど」

「え、まじか」

朝田さんあきれた様子だった。

「賢もう、私の事は萌って言って、その朝田さんって言われるの嫌いなの」

「わかった」

「後、裏の顔でやるならもう少しうまくやりなさいよ」

「お、おう」

何故か説教されてしまう坂木 賢であった。

「じゃあ、お互い表で話そう」

「そうね、もうめんどうだし」

お互い表で話すことにして俺は本当の事を話すことになった。

「実は俺には許嫁が後二人いるんだよ」

萌は俺が告げるとすぐ驚いた表情をしていた。

無理もない急にそんな事言われても戸惑うに決まっている。

「でだ、その二人って言うのは...」

「ちょっと待って!許嫁が二人ってどーゆこと?!」

俺が言おうとしたら萌がすぐさま質問のしてきた。

「そのままの意味だが」

「そうじゃなくて!なんで二人もいるのってこと!」

萌は焦りと話すスピードが速くなっている。

「ん?そこからまず話すか」

「話したら長くなるけどいいか?」

すぐさま頷く萌。

「まず最初に許嫁になったのは七瀬 くるみ」

「七瀬 くるみって別クラスの」

「そう、顔はわかるか?」

萌は目をつぶりすごく思い出そうとしている。

「ごめん思い出せないだけどすごくかわいいって結構有名なのは知っている」

「そう、そのくるみと俺は幼なじみである時父同士が俺らがまだ小さいときに許嫁にされたってこと」

萌は色々と話が追い付かないって顔をしている。

「そのこと幼なじみでしかも小さいころから許嫁になっているなんて」

「そうなんだ」

「それでもう一人の許嫁が 桜 まな」

「さ、桜さん?!?!?!」

「あぁ」

萌はすごく驚いているしかも目がおろおろしている。

「まぁ、俺も最初はビビったし驚いた、まさか転校して初日に許嫁って言われたからな」

今でも思い出したらビビる。

「だからあんなに親しくなったの」

「別に最初からではない」

「色々あっていまは打ち解けている」

あぁ、色々とあった。

「それでまなは俺の母の小さいころに会って許嫁になった」

「あなたの家族ってすぐいい許嫁にするのね」

「まったくその通りふざけている」

だいたい俺の家族はなんですぐ小さいときに許嫁にさせたがる。

しかも俺に彼女できない結婚できないなど言いたい放題いいやがって。

俺はこの怒りを誰にも当てることがなく胸の奥底にしまっている。

「そして次が・・・」

「あたしってこと」

「あぁ、確か姉さんが中学のときだっけ?同じ学校で」

萌は頷き話を始める。

「前も話したと思うけど中学の時、いじめられててそれで彩香さんに助けてもらってなにか恩返しをしたくてそれで・・・」

「許嫁になれと?」

「うん」

な、なんて言う話だ何回聞いてもふざけている!!!

「バカ姉さんだわ」

俺が言うと萌はむすっとした顔になった。

「そんなことない!、あの時私を助けてくれなかったらきっと私外にでられなかった」

萌は最後に声が小さくなり目がうるんでいた。

「まぁ、だもなんだそーゆとこは姉さんらしいというか」

「でもまぁ、よかったな助けてくれて」

萌は満開の笑顔でニコッとした。

「うん!」

か、かわいい、だがこいつは変な奴だ。

「それでだ、俺この許嫁を解除したいと思っている!」

俺は胸を張って言った。

「解除って無理だよ、私彩香さんの恩返しをしないと」

「いや!恩返しなんて他にもあるだろ!」

「だってそれが最高の恩返しって思うし」

「あのな~、結婚てのはお互いが好きになってずっと一緒にいたいと思う人と結婚するんだよ!」

「勝手に好きでもない相手と結婚してうれしいのか?」

俺が言うと萌は少し悩んだ後すぐ答えた。

「たしかにそうかもしれないけで、でも私と賢が結婚したらお姉ちゃんって言えるしずっといられるお姉ちゃんと!」

目を輝けながら考えてニヤニヤしている。

俺とではなくあくまで姉さんとずっといたいらしおかしな女性。

「まぁ、とにかく俺は反対だ!」

萌は首をかしげて疑問に言う。

「なんで?賢も結婚できるし一石二鳥じゃない!」

「なにが一石二鳥だぁ!」

「俺はな俺の事好きじゃないのに三人も許嫁なんだぞ!!!」

「しかもだ、俺の事をバカにしてくる転校初日アホ女と俺の親友の雄二の事が好きな性格くそ女とおまけに屋上に呼び出されて俺の顔をブスなんて言ってきた奴らと結婚なんてできるかぁ!!!!!!!」

俺は今まで言いたかったことを大きな声で言った。

萌は驚きと動揺をしていた。

「べ、べつに賢の事ブスまでは言っていないじゃない」

「なんだその動揺している顔は?」

「べ、別に動揺なんて」

萌は思い出したかのような顔をした。

「あ、今思ったんだけど賢って地味にイケメンよね!」

地味?それは褒めているのだろうか。

「何をいまさらしかも地味ってなんだよ!!」

「前から思っていたんだけどお前が雄二の事好きだった時俺に頼ってきやがって!」

「少しは遠慮とかしろよ!許嫁を報告して雄二が好きだから付き合わせてって許嫁の男に言うセルフかぁぁ!!!」

俺が言いたいことをぶつけると萌は急に激怒した。

「さっきから言いたいように言わせておけばぁぁ!」

「なによあんたしか言える男の人いなかったの!私そんな男の人と話す人じゃないし!しかも裏では静かな人って設定してたから!」

こんな感じで言い合いを約十分した。

おたがいはぁはぁしていて疲れている。

「そ、それよりけ、賢」

「な、なんだよ」

「さっきくるみさんが雄二くんの事好きって言ってなかった?」

「あぁ、そうだよあいつは雄二が好きなんだ」

「そうなのなら私と一緒だったってことか」

「そう、お前とくるみが雄二の事好きって言ってきて俺はとんでもなく大変だったんだ」

俺は言った後飲み物を一口飲んだ。

萌も一口飲んで言った。

「それは大変だったね」

「あぁ」

(こいつ他人ごとにのように言っているが一番関わっているのお前なんだけどな)

俺は話を戻した。

「それでだ、この恋人ってのはなかったことにしよ」

「待って!それじゃあ彩香さんに・・・」

「待て待て!別にまだ許嫁をやめるなんて言っていないだろ」

「たしかに」

「恋人関係になったらくるみやまなにまで変に誤解されちまう」

「たしかにいっそ言っちゃえば?」

「なにを?」

「許嫁が三人いるってこと!」

萌は提案したが俺はすぐ拒否をした。

「だめだ!だめに決まっているだろ!」

「なんでよ」

「あのなそんな事なっちまったら許嫁三人と俺にで話すってことだろ?」

「うん」

「お前怪物三人を相手にできると思っているのか?」

「ちょっと待って今三人ってことは私も入っていんじゃないよね?」

萌は手首をぽきぽきとして俺に殴りかかろうとした。

「す、すまん二人二人!」

「そう、ならいいけど」

こいつバカ力女ってことを忘れてたぜ。

こんな女がよくいじめられてたな。

逆なら納得するけど。

俺がそんな事を考えてたら萌が話始めた。

「そーゆうことなら恋人関係はなしにするよ」

「おう、頼む」

「でもそんなのいつまでするつもり?」

「いつか話さないといけない時期がくるよ?」

「あぁその時になったら話すよ」

「そう、なら頑張ってね」

萌は立ち上がりカバンを背負った。

だからこいつはなんで毎回他人事なんだよ。

「じゃあ、私帰るから」

「あ、そうか気おつけて帰れよ」

「うん、それじゃあ」

ドアのほうに行きそして後ろを振り向いた。

「あと、もうどうせ表だしてすごすことにするよ」

「だから、普通に話かけるし普通に話かけてお友達ってことにしよ」

「お、おう」

お友達か、まぁ現実はお友達じゃなく許嫁なんだけどな。

「それじゃあ」

萌はドアを開けようとしたらドアが開いた。

そこにはくるみがいた。

もう、どうしていつもいつもこうなるんだよ!!!!!!



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