第17話 許嫁三人が集まってしまった件について

今この人なんて言った?。

「ねぇ、朝田さん今なんて?」

「だから、私と坂木君が付き合うの」

「い、いやいやおかしいだろ!どうして俺と朝田さんが付き合うんだよ!」

「そりゃあ、だってあなたのお姉さん来たし」

朝田さんは当たり前のように言っているが俺からしたらそれはまずい。

付き合うってことは許嫁もあるし別れることもない。

あっちから別れると言ってくれば問題もない。

だが、俺から付き合ったとしたら断れない。

姉さんには一生恨まれるそして何より朝田さんに俺は殺される可能性が高い。

こんなヤバい女と付き合ったらとんでもないことになる。

雄二がいい見本だ。

とりあえず朝田さんを説得しなければ。

「あ、朝田さん一回落ち着こう」

「なに言ってるの?私は落ち着いてる」

いや、落ち着いててあのセリフでるとかやばいだろ!。

「とにかくそーゆーことだから」

「じゃあ、私は行くねこれからよろしくね賢」

朝田さんはウインクをしながら屋上を出ていった。

しかも今下の名前でいたし。

あぁあああああああああああああ!!!!ふざけるな!!!!。

これってもう付き合っていることだよな?!

そんな、ことって...。

しかも、俺の初めての彼女が朝田さん?!

そんなアホなことって。

あのひと確かに可愛いけど、でも、性格が受け付けない。

なんで俺はいつもいつもこんな目に。

しかも許嫁が朝田さんだけならなんとかなる。

だけど俺の場合は三人いる。

これはどうにかして説得するしかない。

いつまでもうじうじしたってなにも始まらない。

俺は教室に戻った。

隣には飯を済ませて読書をしている桜まなさんがいらっしゃる。

俺が戻ってきたことにきずく。

「あら、帰ってきたの」

「あ、うん」

「そう」

相変わらず素気に口調で言ってきた。

授業が終わり帰る準備をする。

よし、帰る準備もしたし帰るか。

「じゃあなまな」

「じゃあね」

その時であった。

「賢~!」

ん、この声まなではない。

まさか!俺は確信してしまった。

これは間違えなく朝田さんだと。

「賢~!一緒に帰ろ!」

俺に近づき腕をつかんでくる。

周りは全員がこちらを見てくる。

「朝田さんってあんな感じの人だっけ?」

「朝田さんってもっと静かなイメージが」

「ていうか、坂木と朝田って付き合っているのか?」

などなど周りではこんな会話が始まった。

まて!これはまずいまなもいるのに。

「あなたたちって付き合っているのかしら?」

きた!!!まなからのこの質問ここは俺が先に言わなければ!。

「いや、俺たちは...」

「うん!、そうだよ!」

ええええええええええええ!!!!。

周りにも聞こえるくらいの声で言った。

「ええええええええええええ」

周りは驚きを隠せず声を上げた。

これは、まずいどうすれば。

そこに別のクラスもくるみと雄二がきた。

「なんの騒ぎって...」

「え?」

雄二とくるみが呆然としていた。

まずい!これは今まで一番まずい展開になっている!。

やばいやばい。

許嫁が三人集まってしまったぁぁ!!。

しかも、その一人朝田さんが俺の腕にしがみついている。

もう、逃げるしか。

「朝田さん一回逃げよう」

俺は朝田さんの手を掴み学校から逃げた。

そしてとりあえず俺の家の前まできた。

お互い呼吸ができないくらい疲れてした。

「ど、どーゆことだよ朝田さん」

「そのままの事を言ったまで」

「だから早すぎだって、しかもいいのかよ」

「なにが?」

「その、真面目で大人しい人ってイメージが崩れたんじゃないか?」

「別に気にしない、意識してしてたわけじゃないし」

「そ、そうなのか」

ここで話すより家で話したほうが。

「とりあえず俺の家で話そう」

俺が言うと朝田さんは驚いた顔をしていた。

「あ、もしかして男の家に入るの無理だったりする?」

「い、いやそーゆことじゃなくて驚いた」

「まさか賢が家を入れてくれるなんて」

「いや、ここだとくるみの家も近い俺の家なら今だれもいないし大丈夫だ」

「そ、そう」

そして家を入れて俺の部屋にあんないする。

「まぁ、適当なところに座って飲みものもってくるから」

「うん」

俺は自分の部屋に朝田さんを一人にさせた。

台所に行き、冷蔵庫からオレンジジュースをだしてコップにつぐ。

はぁ、これからどうすればいいんだよ。




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