第10話 謎の女性が落とした紙袋

授業が終わり俺は机の中に入っている教科書を入れた後カバンを持った。

まなも、俺と同じくカバンを持って立った。

「賢 行くわよ! 猫カフェ!」

「は~ わーたよ」

授業中の小声で『早く終われ! 早く終われ!』とか言ってたし。

地味に怖かったわ!

玄関で靴を履き替えてるとき、朝田を見かけた。

どうやら、職員室に行ったらしい。

今日、朝田と雄二が付き合うのか。

くるみにどう説明すればいいのか。

でも、俺は間違っていることはしていないと少し謎の気持ちがあった。

そう思いながら学校を出て、まなと俺が隣で歩いている。

なんだか、不思議な気分だな、まさかこんなことになるとは。

「あら、どうかしたのかしら」

横から俺に質問してくる性格悪いくて美人が話しかけてきた。

「なんでもねえよ」

俺が言うと、前を向いた。

まなは、俺が思っていたことを俺に言ってきた。

「にしても、まさか私とあなたが一緒にどこか行くなんてね」

「思わなかったわ」

「あぁ、同感だ」

「まさか、俺とお前が一緒に隣どうしで歩くなんてね」

「まったくなにが起きるかわかったもんじゃないな」

俺は、さっきまで思ってたことを言うと。

まなも、また同じく「同感だわ」と言い始めた。

俺は、まなに聞こえない声で「性格さえよければいいのに」と言った。

まなは、疲れた声をだしながら俺に言ってきた。

「ねえ、まだ着かないの 私疲れたわ」

「なに、なさけないこと言っているんだよ」

「まだ、五分しかたってないじゃないか」

コイツまさか、運動できないのか?

体育の時は、女子と男子別々で授業を受けてる。

春と夏は、別々なのだ。

女子が外なら男子は体育館 男子が外なら女子は体育館となっている。

体育祭など、なにかしらの行事があるときは、一緒に練習などをする。

冬は、外でやる運動がないので一緒だ。

俺がため息をしながら「もう少しでつくから」と言う。

まなは、ため息をしながら「わかったわ 頑張るわよ」と言う。

「おう、頑張れよ」

突然まなは、急な質問をしてきた。

「ねぇ、賢」

「なんだよ」

「あなたの男友達って一人いたわよね?」

「ん、あ~ いるよ」

「あの人って、学校の中でかなりイケメンな人なんでしょ?」

「そうだよ 雄二は、二番目にかっこいい人さ」

「そうなのね 一番目は?」

「えーと、今は学校来てないだけど、もう少ししたら学校にくるよ」

「たしか、家の用事で今は、休んでる」

「そうなの、あ、あの席が一つあるところかしら?」

「そうそう」

「なるほどね」

「どうしてそんなこと…」

ふぁ! コイツまさかそんなこと聞くってことはまさか。

いやいや、そんなことはない。

でも、何故そんなことを聞いてきたのだ。

まさか、いやでもでもそんなことは。

俺は、焦り始めてきた。

でも、雄二となんて話したところもないし、別のクラスだろ?

俺がそんなことを焦りながら考えていると。

「どうしたのかしら?」平然と言ってくる。

いや、お前がどうした!などツッコミをいれたくなる。

「いや、なんできいたのかを気にしてるのかしら」

コイツは、俺の心が聞けるのか?!

「いや、別に」

「それはね、あの人の事好きだからよ」

「ま、まじかよ!」

俺は、思わず大きな声で言った。

俺は、焦りながら聞くもんですから、まなは笑いながら言った。

「嘘よ、私には、好まない人よ」

このくそ女め!よくも俺をだましやがったな。

俺は言いたいことを歯に食いしばって我慢した。

「ただ、あなたみたいな人がよくイケメンな人と仲が良くなれるなって思っただけよ」

「ふざけるな!」

俺は、冷静になった後「たしかに、俺みたいな人とよく仲よくしてくれるよな」

「でも、色々あって今があるからさ」

俺が、真面目に答えると、まなは、「ふ~ん」しか答えなかった。

「あのな、お前が聞いてきたから答えたのになんで興味なさそうなんだよ!」

「別に、色々あるのだと思っただけよ」

そんなこんなで、着きました。

「ついたぞ、ここだ!」

俺が言うとまなは、すごくうれしそうな顔していた。

「ここが、そうなのね!」

「そうだよ」

「早速入りましょ!」

「おう」

中に入ると、猫がたくさんいた。

じゃれてる猫も入れは、寝ている猫、ひとりでいる猫など。

猫がいるところに俺たちは行った。

まなは、嬉しそうに猫を可愛がっていた。

「俺、飲み物もってくる」

「はーい」

猫と遊ぶのに集中してて適当に返された声で言った。

は~ 今日も疲れたな。

飲み物をとった後俺は一人でコーヒーを飲みながら彼女をみていた。

あいつ、友達いるのかな。

急に思い始めた。

俺は、人に言えるほど友達はいない。

あいつは、学校初日に『私は友達を作りに来たわけじゃありません』とか言ってたもんな。

そりゃ、誰もあいつのところ来るはずがないよな。

俺は、思い出した瞬間少し笑ってしまった。

俺の隣にいたひとりでいる猫に言った。

「俺たち少しにてるな」

「ニャー」

しばらくしてからまなは、こっちに来た。

「満足したか」

「えぇ、ものすごくね」

「そっか」

「帰ろうか」

「そうね、帰りましょ」

俺たちは、外に出た。

しばらくは、ずっと猫の話をしてきた彼女だった。

別れ道で俺は右側まなは、左側だ。

「今日は、ありがとう 賢」

「いや、別に」

「じゃあ、また明日」

彼女はお礼を言ってから帰り道に向かった。

もう、空は暗い。

まるで、最初に会った時と似ていると思った。

俺が、一人で帰っていると走ってきた誰かが俺にぶつかってお互い倒れこんだ。

「痛いな、誰だよ!」

俺は、走ってきた人を見てみると同じ制服で一つ下の制服だった。

後輩か? しかも、女子。

「す、すいません!」

「ぶつかってしまって!」

「いや、大丈夫だけど君は大丈夫?」

「あ、はい で、では失礼します!」

「あ、ちょっと!」

俺の話も聞かず走ってしまった。

顔も暗くてよく見えなかったしな。

さっき倒れてしまったせいで彼女が落としてしまった紙袋が落ちてた。

なんだ、これは?

でも、中は見るのはだめだしな。

とりあえず、もって帰るか。

でも、顔見えなかったしな。

俺は、考えながら家に着き玄関から「ただいまー」と言った後、階段に上がった。

いったい、なんなんだこの紙袋は?

中は見ちゃいけないよな

でも、すごく気になってしまう。

俺は、すこしだけ見てみようと思ってしまい見てしまった。

その中身を見たら写真が複数入っていてそれを見た。

俺は、驚きよりも怖さがでた。

「な、なんだよこれ!」

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