第5話 俺の周りには性格悪い人しかいない件について

「俺さ、実は許嫁が二人いるんだよ」

俺が言った時親友は、驚いた顔をしていた。

無理もない、だって許嫁がいる事ですら驚くのに俺は、許嫁が二人いるのだから。

「賢、そうなのか」

「あぁ」

「そっか、二人もいるのか」

「あぁ」

そこから五秒くらい無言が始まった。

「誰なんだ? その二人」

「桜まなさんと、くるみだ」

俺がその二人の名前を言ったらまた驚いた。

「お前、それまじかよ!」

「あぁ」

「そっか、くるみちゃんと桜さんか」

そう雄二が言った後何かを決意したかのような顔をして言った。

「よし、俺になんかできることあったら教えてくれ!」

「雄二」

「俺たち親友だろ!」

「お前ってやつは良い奴だな!」

「まぁ、くるみちゃんはいい子だからいいじゃん! 桜さんは、わからないけど」

雄二、君の言っているくるみちゃんは本当のくるみちゃんじゃないよ。

恐ろしい女だよ。

だって、俺は近づくなって言われてるだから雄二に。

まあ、とりあえず正直に俺は言ったぞ。

ここまでは計算通り。 俺はな、あの女二人を地獄に落としてやる。

だいたい、なんだよあの上から目線。

くるみは、雄二に近づくなって言うし。

まなに関しては上から目線だし、めんどいし。

ふざけるな、俺はな、優しくて可愛くて尽くしてくれる女性がいいのだ!!!

そう、俺の姉さんみたいな人!

それが、あの二人は許嫁なのにも関わらず誰かのためなんて言うし。

俺だってあいつらどっちかの一人と結婚なんてごめんだ。

こっからは、俺が反撃をしてやるよ。

俺がなにもしない奴だと思ったか。

言われるままだと思ったか。

ずっと思っていた、なぜ俺がここまでおかしな日常になったのか。

俺は、ついにわかってしまった。

全て親が悪いのだと。

だが、親のせいにはしてはいけないと思い。

俺は、これから適当に好きな人がいると言う。

それはな、もし俺が誰かと付き合ったらあいつらは確実に怒ると思うのだ。

そうなったら俺の勝ちだ。

とりあえずそのためにも、親友の雄二に手伝ってもらうことを考えついた。

「雄二、俺実はあの二人とは付き合いたくないし、結婚なんてしたくないんだよ」

俺がそう言うと雄二は、驚いた顔をしていた。

「な、なんでだよ!」

「俺さ、好きな人がいるんだ」

「お前それ本当なのか?」

「あぁ、そうだ」

「誰だよお前の好きな人」

「それは……」

しまった、俺誰にしようかまだ考えてねえよ!!。

やらかした、どうする。

とりあえず考えつく人、俺が話す女性、あ!、いた一人だけ!。

「俺の好きな人朝田さんだよ!」

「え」

あれー、俺変なこと言ったけなー?。

普通に思いつた人を言ったんだが。

雄二は、一言だけ言った後時が止まったかのように動かなくなった。

あ、もしかして雄二好きな人って朝田さんだったりしてな。

ま、まさかなだって雄二には彼女がいるもんな。

いや、正確に言うといたになる。

いや、嘘だろ!、まさか雄二朝田さんの事好きなのかー?!

「なぁ、雄二お前もしかして朝田さんの事好きなのか?」

俺は、質問した。

だが、雄二は、反応しない。

まさか、本当にそうなのかもしれない。

「おーい、雄二?」

やっと雄二は、反応した。

「あ、いや実はさ、俺昨日朝田さんに告白されたんだよ」

「え」

はぁー?!!!!

嘘だろ!、あの朝田さんがぁ?!?!

いや、待てよ俺は別に朝田さんのことが好きじゃない。

好きじゃないけど、なんか腹立つんですけどぉー!!!!

てことは、朝田さんもくるみも雄二のこと好きってことになるのか!?!?

いや、もうお前が主人公だわ!!

とりあえずなんか言わんとな。

雄二も困ってるし。

「あ、そうかのか それは驚いたなー ハ ハハハ」

いやいや、なんだよこの状況!

でも、告白されたってことは、おっけいする可能性もあるってことだよな。

でも、もしおっけいしたらどうなる?

くるみは?

いや、あいつがどうなろうがどうでもいいが。

そうなったらそれで面倒になりそうな。

そうなったらくるみは、必ず俺のところに来て文句言うに決まってる。

そうなるのはごめんだ。

散々近づくなって言って相談されたら。

一様聞いてみるか。

「なぁ、それで雄二はなんて言った?」

「俺は、考えさせてくれって言った」

はぁー?!!!!

それは、ごめんって言えよ!

なんだよ、その主人公的な言い方!!

ごめん、考えさせてくれって!

俺も一度言ってみて!!

まず、告白されたらすぐおっけい言うけど。

だって、俺は一回もされたことねえからな!!

「考えさせてくれって お前すこしいいと思ってるの?朝倉さんのこと」

俺がそう言うと雄二は、首を縦に頷いた。

いゃぁ!!!、なんでやねん!!!

「そっか」

「なんか、ごめんな賢 俺、告白されて」

雄二は、俺に笑いながら謝った。

な、な、なんですかぁ!その余裕顔そしてその言い方!!

謝るなら真面目な顔しろよ!!

俺にいる周りの人は、性格悪い人しかいないですかぁ?!

雄二お前だけは俺の親友で優しいやつだと思ってたのにさ!

まさか、この流れさ朝田さんも性格悪いとかないよな。

いや、まさかね。

そんなこと考えていたら、携帯から通知音が鳴った。

俺は、携帯を制服から取り出し確認したら。

あの人でした。もおわかったと思いますが。

はい、さっきまで雄二と二人で話していたあの人です。

朝倉さんからです。

来たメールは、坂木くん今日は、ケーキ美味しかったね。

あの、もしよければ明日二人で話したいだけどいいかな?

時間は、明日の放課後、場所は屋上です。

良かったら連絡ください!

なんですかぁ!

次は、朝田さんですかぁ!

嫌ですよ!なんて言ったらあれだし、もしかしたら違うかもしれない。

とりあえずわかったって返事するか。

メールの返事返したので、雄二とまた話すことにした。

「なぁ、賢! 頼みがある!」

俺に近づき、頼んできた。

「な、なんだよ」

「俺、朝田さんと付き合ってもいいのかな」

それ、俺に言います?!!

さっきの話聞いてなかったのかな?!!

俺別に好きじゃないけど一様雄二に好きな人って言ったんだけどなぁ?!!

その本人に聞きますかね?!

まあ、とりあえずダメとも言えないし。

ただ、くるみのこともある。

どうすればいいんだ。

俺にどうすればいいと言うのだ!!!

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