第3話 親友に隠し事している件について

あの発言から1日経過したのか。

「私は、仕方なくあんたとしてあげるのよ」

仕方なくか、なんか悲しいな。

俺は、許嫁が2人いるのにどちらとも上手くいかないのか。それどころか2人とも性格悪い。そして、俺の事好んでいない。

まさかあそこまで酷いとは、俺の幼馴染

七瀬くるみの事は昔から知っていたが

昔とは違うって事が改めて確信した。

人って変わるんだなって。

いや、変わりすぎだろ!。なんだあのニヤ顔今振り返ってみるとあれは怖すぎる。

そして、謎の女 桜まなも分からない。

1番最初にあった時、一目惚れになりそうだったのが今でも怖い。

俺がもし一目惚れしてあの時話しかけたらどうなっていたんだろ。

きっと恐ろしい事になっていたはずだ。

そして今日がやってきた。

朝の八時になり目覚まし時計が鳴り始めた。

その音は大音量で家中から聞こえる。

朝一番に聞く目覚まし時計。

とても嫌だ。

やだ!!!!、朝にならないでくれ!!!。

俺は、学校に行きたくないんだよ!!!!。

あいつら、桜 まなと七瀬くるみに会いたくないんだよ!!!。

あんなに性格悪く俺には別に興味がないのに。

許嫁っていうよくわからない事が起きてるのが!!。

やっぱり俺は、ラブコメの主人公になれないのかよ!!。

目覚まし時計を止めてからまた目を閉じて寝ようとした瞬間、上にくる誰かの足音が聞こえた。

そして、俺の部屋のドアが開いた。

そして、女の声が聞こえた。

「賢くん! 起きなさい。朝よ!」

俺を起こしに来たのは、俺の姉さん。

坂木 彩香、俺の大切な姉さんだ。

俺とは違い、とても綺麗で、髪型は、ロング、

服装は、会社用の制服で、もう準備万端。

もちろんモテてる。だが、俺は姉さんを誰にも渡さねえ!。

俺の姉さんは俺だけのものだ!。

そんな事を思いながら姉さんに一言言う。

「姉さん、俺学校行きたくないよ。」

「俺言ったらさ、絶対に悪いことしか起きないんだ。」

俺がそう言うと、姉さんは困った顔をした。

しばらく困った顔をしてたらなにやら、思い出したかのような顔をして俺に言った。

「なら、賢くんが学校行かないなら姉ちゃん彼氏作ってイチャイチャするからね!」

姉さんの一言は衝撃だった。

彼氏作ってイチャイチャするだと……。

そんなの俺が許せるわけがない。

姉さんは、誰にも譲らない!。

その発言を聞いた瞬間、俺は立ち上がり。

姉さんに言った。

「姉さん、学校行くよ!姉さんのためだから!」

そう言うと姉さんは笑顔になり嬉しそうな顔をした。

「うん!賢くんは、えらいね!」

そう言われながら頭を撫でられてとても嬉しくて飛び上がり、急いで準備して学校に向かった。

そして、俺が思っていた事が起きた。

さっそく、くるみと出会ってしまった。

また、あの時のニヤ顔した顔が頭に浮かぶ。

なんか言われそうな気がした。

とりあえず、無視するのもなんだし話しかけるか。

「おはよう、くるみ」

俺が挨拶するとくるみはいつもの笑顔で挨拶を返した。

「おはよう!賢ちゃん!」

「昨日は残念だったね!一緒に帰れなくて!」

くるみがそう言いながら笑顔で言った。

その顔見て俺は思った。

あ、そっか!昨日のは夢なのかな!あの顔わ!。

そんな事思いながら俺は残念そうな顔して話した。

「そうだな、一緒に帰りたかったな3人で」

そう俺が言うと、やはり違った。

くるみは、昨日のニヤ顔を朝からしてきた。

「そうだね、でも賢ちゃんこれからも一緒に帰れなくなったらいいのに」

くるみか遂に言ってはいけないことを発言した。

俺は、何を言えばいいのかわからなく。

とりあえず俺は質問をした。

「くるみ、昨日から思っていたんだが、もしかして俺の事嫌いなのか?」

俺は勇気を絞りとって言った。

その後またニヤ顔して嬉しそうな顔した。

その顔は例えるなら悪役の女顔みたいな感じで。

「賢ちゃんは、私の事が嫌い?」

くるみがそう言うと俺は真剣な顔で言う。

「俺は、別に嫌いじゃないよ」

「幼馴染とか許嫁とかそいうのじゃなくてくるみという人が好きだ」

あれー、俺もしかして痛いこと言った?

俺が言いたいことを言った瞬間くるみは、いつもの笑顔で言った。

「そっか! ありがとう!」

「私はね、賢ちゃんのこと嫌いとかじゃなくて」

「じゃまなだけなの」

じゃまなだけだと……

俺がいつじゃましたのかが分からない。

まさか、雄二のことか!。

だが、あいつは付き合っている彼女がいたはず。

俺がくるみに質問をまたした。

「俺がいつじゃました?」

くるみは、つぎは笑顔じゃなくてニヤ顔で言った。

「賢ちゃんさ、私の好きな人誰だか知っている?」

好きな人?、くるみに好きな人なんていたのか。

俺は、くるみとは結構長い付き合いになっているが、くるみの好きな人とかは、わからない。

それどころか話すのさえ最近無かったのだ。

俺ではなく俺の親友 谷雄二としか話しているのを見ていない。

まさか!。

俺が気づいた顔をした瞬間くるみはまたニヤ顔をして言った。

「そう、私の好きな人 雄二なんだ!」

やっぱりそうなるか!。

俺は気づいた顔したけど、そんなに驚かない。

だってそれしか思いつかないのだから。

雄二のこと好きな人なんて何十人いると思っているんだ。

その中に、幼馴染がいるなんてなんの不思議にもならない。

普通のラブコメは、幼馴染が俺の事好きって言うのが定番イベントみたいなところだが。

これは、違う逆なのだ。

「そうか、くるみ雄二のこと好きなのかー」

俺は、ニヤ笑いしながら言った。

「でも、あいつ付き合っているやついるからさ」

くそ!あいつだけなんでこんなにモテるんだよ!!!。

俺がそう言うとくるみは笑いながら言った。

「え、賢ちゃん本当に親友なの?」

くるみは、なぜそこで笑ったのかがわからない。

それに、え、賢ちゃん本当に親友なの?

などという疑問まで。

俺は、すこし戸惑いながらも言った。

「あ、当たり前だろうが!」

「俺と雄二は、昔から仲が良くて、お互い助けながらやってきたんだぞ?」

「それに、隠し事なんてしてないし」

俺が言うとまた、くるみは、笑いながら言った。

「じゃあ、賢ちゃんさ雄二が彼女と別れたの知ってる?」

な、なんだその初めて聞く言葉わ!。

俺は、そんなのこと知るわけもなく。

ただ、唖然とした。

俺が焦っている顔したら。

また、くるみは笑い、そして嬉しそうな顔した。

「賢ちゃん 親友なのにそんなこともしらなかったなの」

笑いながらそう言った。

俺は、なんも返せなかった。

まさか、こんな展開になるとは知るはずがない。

その後くるみは、笑った後自分のスマホを見て驚いた顔しながら言った。

「やばい!遅刻しちゃう!賢ちゃんも早く行きないよ!」

そう言いながらくるみは走っていった。

俺は、十秒くらい一時停止していただろう。

あ、そっか!またこれ夢か!。

あ ハハハ!!!!。

んなわけないだろうが!!。

そう自分にツッコミをしてから学校に向かった。

学校に着き、自分の教室に入って席についた。

横には、もうヤツがいた。

ヤツっていうのは、桜 まなのことだ。

とくに話しかけてもこないんだな。

まあ、それはそれでいいか。

それより、直接雄二に聞くしかねえよな!。

昼休み雄二の教室に入って聞くしかない。

そして、昼休みになり急いで雄二の教室に行った。

俺が雄二の教室に入り、「すいません、雄二います?」

俺が言った瞬間俺の後ろにいた。

「呼んだか?賢」

普通に話しかけてきた。

「おう、用事あるすこし屋上にきてほしいんだけど。」

そう言うと雄二は頷いて屋上に向かった。

「で、話ってなに?」

「雄二俺になんか隠し事してないか?」

「隠し事?俺が?お前に?」

「うん」

「知ってないって、俺ら隠し事なんかしないだろ?」

雄二が言うと確かにやっぱりあの彼女と別れたって言うのは嘘だったのか。

俺に隠し事なんてしないもんな。

そう思っていたら雄二が俺に質問した。

「それより、賢お前こそ俺に隠し事してないか?」

雄二がそう言った。

俺が隠し事などしない。

必ず何かあったら雄二に言うそれが俺たちの約束だから。

「してないよ!、俺がすると思うか?」

そう言うと雄二は、不機嫌そうな顔して言った。

「じゃあ、お前なんであんに桜さんと仲良く話してたんだよ」

「あの人友達作らないって言ってたろ?」

「何故それを知っている……」

「そんなの、そこら辺で噂になってるよ」

俺は、それが隠し事なのかと思ってすぐに謝った。

「すまん、まさかアイツの情報まで言わないといけないとは、思わなかった」

「許してくれ」

まてよ、ってことは俺がアイツと許嫁なんて言うのも言わないといけないのか。

あと、くるみのこともそうだ、許嫁なんだなんてまだ1人も言っていない。

まずい、隠し事2つしてるぞ!。

「まあ、いいさ賢だって色々あるからな」

「だが、次隠し事してみろ、生かしちゃ置かねえからな」

睨みながら雄二は言った。

正直めちゃくちゃ怖かった。

「わ、わかった」

いや、わかったってなにがわかったんだよ。

隠し事してるだろ完全に俺!!!!。

これからどうすれば!!。












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る