参 LET'S 降霊会《パーリー》!(ニ)

「――お疲れ様でした~」


 部活動を終え、カーテンの閉め切られた呪術部の部室を出ると、廊下には黒ずんで明るさの低下した蛍光灯がチカチカと明滅しながら点っていた。


 外界はもう真っ暗である。真奈が腕時計に目をやると、すでに7時を回っている。


「あ、あの、あたし、お手洗い寄ってきたいんでこれで……」


 一緒に学生棟を出て、校門の方へと歩いて行く呪術部のメンバーに、真奈はそう言って背後から声をかける。


「ん? そうか。それじゃ、また明日だ」


「お疲れ~」


辛苦了シンクラ~♪」


「あ、はい。お疲れさまでした~!」


 そして、別れの挨拶をくれる皆に手を振ると、真奈は校門とは真逆の、本校舎の方へと歩いて行く……。


 だが、本当の理由はトイレに行きたかったからではない。


 と言っても、他に何か明確な理があるというわけでもないのだが、真奈はふと、このまま真っ直ぐ帰るのではなく、なんとなく回り道がしたくなったのである。


「ハァ~…今日はいろいろと大変だったあ……」


 ま、その原因の大半はあたしが部室飛び出したことにあるんだけどね……っても、さすがに降霊会はマズイよなあ……。


 あ、でも、後半はタロット占いやったり、梅香さんの風水講座なんかして、ちょっぴり楽しかったりもしたかな。


 それにみんな、怪しいことしてて、おもいっきり勘違い甚だしいけど、ぢつは意外と優しい人達だってわかったし……。


 真奈は歩きながら、思わず顔を少し綻ばせた。


「……でも、やっぱり美術部に入りたかったなあ」


 だが、それはまたすぐに沈んだ表情へと戻ってしまう。


「……あ!」


 奇しくも真奈の口からそんな本心が零れたその時、気が付くと彼女は、いつの間にやら、ちょうど美術室のある中央棟の前まで歩いて来ていた。


 いや、そうではない。真奈自身、無意識にではあったが、彼女が回り道をしたそもそもの目的はそこにある。


 特に何をするでもないが、本来なら自分が部活動をしていたはずのその場所を、ただちょっと見てみたい気分になったのである。


 ハァ……ほんとだったらここで絵を描いたり、みんなで楽しくおしゃべりしたりして、部活終ったら朋絵と一緒に何か食べたりしながら帰ってたんだろうなあ……。


「さすがにもう誰もいないよね……」


 真奈は中庭に面した廊下の窓から、庭を挟んで向こう側にある美術室の方を覗いてみた。


 とはいえ時刻はすでに7時を回っている。さすがに美術部の活動も終っていることだろう。


「あれ? 明かりが点いてる……」


 ところが、そんな彼女の予想に反し、美術室の戸や窓からはなぜか白い蛍光灯の明かりが外に漏れている。


「まだ部活やってんのかな?」


 それを見た真奈は、さらにそちらへ近付いて、ちょっと中の様子を覗いてみたくなった。


 おそるおそる校舎の中に入ると、足音を立てないようにして暗い廊下を進んで行く……。


 廊下には蛍光灯の明かりも点けられてはおらず、わずかに火災報知機の赤いランプと美術室から漏れる光だけが、海の底のような周囲の闇をぼんやりと仄かに照らし出している。


 その闇の中をゆっくりと抜け、真奈は忍び足で美術室の前までやって来た。そして、引戸に開けられた覗き窓から中の様子を覗う……。


 すると、中では男子生徒が唯一人、キャンバスに向って筆を動かしていた。


 床に並べられた椅子には彼以外に座る者の姿は見られない。


 真奈の側から見ると、その男子生徒はこちらに背を向けて座る格好となっている。座ってはいるが、けっこう背は高いように見える。上級生だろうか?


 ……美術部の人かな? なんの絵描いてるんだろう?


 そのキャンバスに描かれているものがなんなのかを知ろうと、真奈は目を凝らしてガラス戸の向こう側を見つめる。


 ゴン…!


 しかし、覗くのに集中するあまり、真奈は勢い余ってオデコを窓ガラスにぶつけてしまったのだった。


「イテテ…」


「ん? 誰かいるの?」


 突然の怪音に、男子生徒はその音のした方向を振り返る……すると、そこには引戸のガラス越しにオデコを手で押さえた女の子の顔が見える。


「……?」


 美術部の活動時間もとうに過ぎ、もう自分以外、誰もいないはずのこのような時刻に、暗闇の中からこちらを覗き見る怪しげな少女の顔……しかし、そのちょっとおマヌケな姿は幽霊・妖怪・狐狸・変化の類にも見えず、その男子生徒は驚くこともなく、不思議そうに小首を傾げて真奈のことを見つめている。


「……ハ、ハハ…アハハハ…」


 赤くなったオデコを手で押さえていた真奈は、その視線に気が付くと、気まずさを隠すように苦笑いをしてみせた――。




「――へえ~そうなんだ。君も美術部に入る予定だったんだね」


 キャンバスを背にして座る男子生徒は、同じく椅子に腰かけて向き合う真奈のことを興味深げに見つめて言う。


「ええ、そうなんです。それが、どこをどう間違えてしまったものか……」


 対して真奈は自分のアホな失敗を気恥ずかしく思いながら、オカッパ頭の後頭部を掻き掻き、自嘲の笑みを浮かべて答える。


 あの後、男子生徒に見付かった真奈はそのまま走って逃げようかとも思ったのであるが、それでは余計怪しい人になってしまうので、一応、自分が覗き見していた理由を説明しておこうと、おずおず美術室の中へ入ったのだった。


 そして、摩訶不思議な因果律の積み重ねによって生み出された、この複雑怪奇な状況をうまいこと簡潔に説明できそうもなかったので(ただ単に、真奈がマヌケなだけだっだと一言でいうこともできなくないが…)、最初から事の顛末を語る内に、本当は美術部に入りたかったのに呪術部へ入部する羽目になってしまったことや、辞めたいのに「辞めると血反吐を吐いて死ぬ」起請文をとられていて辞めるに辞められないことなど、まるで日頃の鬱憤を吐き出すかのように、ついつい話に花を咲せてしまったのである。


「ハハハハ、それは災難だったね。でも、神崎さんもそんな悪い人じゃないから」


「そうですか~? 悪いかどうかはともかくとしても、少なくとも普通の人じゃないんですよお」


「ハハ…その点は否定できないかな……」


「あっ、そういえば、自己紹介まだでしたね」


「ああ、そういえば」


 真奈は先程から長々と話をしているにも関わらず、まだお互い名乗ってもいなかったことにふと気付いた。


「僕は3年A組の狩野永一かのうえいいち。今さらだけど……一応、美術部の部長なんだ」


「ええっ! 部長さん? ……だったんですか?」


 ほんとに今さらである。さっきから自分のアホな勘違いで美術部に入り損なった話をしていた人物が、まさか当の美術部の部長さんだったとは……。


 そう言われてみれば、確かにどことなくカリスマ性の感じられる人だな……顔も目がとっても涼やかで気品がある…っていうかけっこうイケメンだし。


 スタイルもすらっと背が高くてカッコイイ。それになんといってもアーティストとしてのオーラというものを全身から放っている。呪術部の人達もある意味オーラを放っているが、放っているものの種類がぜんぜん違う……。


 真奈は、やっぱり美術部の人はいいな、と思った。


 そして、特にその部長ともなると、ほんとステキな人だなあ…と、しばしの間、狩野のことをうっとりと見つめる。


「……ハッ! ……あ、あの……あたし、一年A組の宮本真奈です」


 しばし心が違う所に飛んで行っていた真奈は、ようやく気を取り戻すと慌てて自分も自己紹介をする。


「宮本さんか。1年A組っていうと、誰か部員がいたな……」


「あ、それがさっき話に出てきた友達の桜井朋絵です」


「ああ、桜井さんね。なるほど……ところでどう? 宮本さん、そんなに絵が好きだったら、かけもちで美術部にも入ったら?」


 真奈の心情を知った狩野は、親切にもそう言って美術部への入部を勧めてくれた。だが、悲しいかな今の状況では、その提案を喜んで引き受けることが真奈にはできない。


「あたしもそうしたいのは山々なんですが…というか、むしろ呪術部を今すぐにでも辞めて美術部に入りたいんですがぁ……呪術部も何やかやと毎日部活動があるようですし……あたしの命は梨莉花さんにがっちり握られてて辞めるに辞められないし……」


 真奈は俯いて、またどんよりと暗い空気に包まれる。


「……そ、そう。それは残念だけど……なんか、命を握れてるってとこがスゴイね……」


 返事を聞き、狩野は残念そうな顔を見せたが、それ以上にやはり呆れている。


「あの、そういえば、何を描かれていたんですか?」


 そんな暗い空気を無理矢理吹き飛ばそうとするかのように、真奈は話題をキャンバスに描かれた絵の方へと持っていった。


 そもそもこの部屋に入る原因となったのは、キャンバスに何が描かれているのかを確かめようとしたためなのである。


「ちょっと見せてもらってもいいですか?」


 真奈は狩野の身体越しに、背後にあるキャンバスの表を覗いてみる。


「…………仏さま?」


 すると、キャンバスには油絵の具で奇妙な三体の仏像らしきものが描かれていた。


 ただし、山や海のような風景も描かれているので、ただの仏像画とも違う……。


 画面のド真ん中には満月のような後光を戴いて、海を背に山の谷間からニョッキと上半身を出した大きな仏がおり、その斜め左右下に棚引く雲の上には、様々な装飾品を身付けた二人の菩薩が立つという構図だ。


 さらにその下方の山麓には、人間らしき者や中国風の鎧を来た四天王像のようなものもちょこちょこと描かれている。


 美術の本で見たのか、何か美術館の展覧会だったのか……この絵のように油彩画ではないが、水彩の日本画でこれと同じような構図の絵を見たことがあるような気もする。


「『山越阿弥陀図やまこしあみだず』だよ。阿弥陀如来が山を越えて、亡くなった人を極楽浄土へ迎えに来る様を描いた絵さ」


 じっとキャンバスを覗く真奈に、狩野がそう答えた。


「阿弥陀さま?」


「うん。真ん中が阿弥陀如来で左右が観音菩薩と勢至菩薩。阿弥陀来迎図あみだらいごうずの一種なんだけど、この山越阿弥陀図もけっこうよく描かれてる仏画だね」


「ああ、それで見たことがあるような気がしたんだ……でも、油彩で仏画なんて珍しいですよね? 普通、顔料だから水彩ですもんね」


「そう! そこなんだよ!」


 狩野はいきなり大声を出すと身体を前に乗り出した。それにより、彼の整った顔が真奈の目と鼻の先にまで接近する。


「…………そ、そこ?」


 息がかかりそうなくらいの近距離にあるその甘いマスクに、真奈は少し頬を赤らめながら聞き返す。


「うん。これは僕の試みなんだ。日本画の題材を西洋画の手法を用いて描くっていうね」


「日本画の題材を西洋の手法で……ああ、なるほど。それで、本来、水彩で描かれる仏画を油絵の具を使って描いているわけですね?」


「その通り。実は僕の父が日本画を描くことを仕事にしていてね、僕も小さい頃から父の手ほどきを受けてきたんだ」


「えっ? お父さま、画家さんなんですか? すごいじゃないですか! しかも、そのプロのお父さまに日本画を教えてもらってるだなんて!」


「いや、確かに父はそうだけど、僕はぜんぜんだからね。それに僕は西洋画の方が興味あるし」


 目を丸くして驚き、感心する真奈に、そう謙遜して狩野は苦笑いを浮かべる。


「でも、やっぱり小さい頃から日本画を描いていた影響かな? コンクールに絵を出すことになった時にね、応募する絵の題材をずいぶん決めかねたんだ。それまではなんとなく絵を描いてきたんだけど、その時初めて、僕にしか描けない絵ってなんだろうなって思うようになって……かなり悩んだよ。何日も何日も。だけどある日、偶然、父の描いている日本画を見てね、そこでふと思ったんだ。あ、この日本画を西洋の画法で表現したらおもしろいんじゃないかな? …ってね」


「それで油絵の具で仏画を……じゃあ、この絵はコンクールに出す作品なんですか?」


「まあね。でも、もうコンクールなんてどうだっていいんだ。それよりも、僕はこれからも絵を描いていく上での目標…というか夢が見付かったから」


「夢?」


「僕はこれを生涯のテーマにしていきたいと思ってるんだ。この油彩画の手法を用いて日本画の題材を描くっていう課題をね。今はまだこの程度だけど、いつかきっと、僕にしか描けない日本画と西洋画を融合させたすごい絵を描いてみせる……それが僕の夢なんだ」


 狩野は目をキラキラと輝かせながら、自らの夢を熱く語っている。


 よく何か一つのことに熱中している男の人ってカッコよく見えるとかなんとかいうけど……今の狩野先輩、ほんと、ステキ~っ!


 狩野を見つめる真奈の顔がとろんと蕩けている。その鳶色の瞳の奥にはピンクのハート型が浮かび上がり、もうラブラブモード全開である。


「ハハ……なんてね。ちょっと大げさだったかな」


「い、いえ! そんなことないです! 先輩、とってもステキ…です……」


 真奈は思わず本音を口走ってしまい、頬をいっそう真っ赤にして狩野から目を逸らした。


「ハハ、ありがとう。宮本さんにそう言ってもらえるとなんだかうれしいよ」


「い、いえ、そんなことはぁ……あったらうれしいですけどぉ……」


 無論、お世辞とはわかっていても、爽やかな笑顔を伴ったその言葉に、真奈はさらに照れまくってモジモジと指を絡ませる。


「で、でも、もうじき完成ですね」


 そんな気恥ずかしさから逃れるようにして、真奈は話題を再び絵の方へと持ってゆく。


「うん。それでここのところずっと、部活の後も一人で残って描いてるんだ。早く完成させたいからね」


「あっ! す、すいません。コンクール近いんですよね? あたし、そうとは知らずにお邪魔しちゃって……」


「ああ、いや、心配要らないよ。まだ少し応募の締め切りまでには間があるから。それに本当はコンクールに出すためというより、今は絵を描くことが楽しくて仕方ないんだ。だから、コンクールっていうのは遅くまで学校に残るための口実かな?」


 そう口元に手を当てて小声で囁くと、狩野はシャイな日本男児離れにも、いたく自然な素振りで真奈にウインクをしてみせる。


「ハァ……よかったぁ、邪魔してなくて……」


 ……え? っていうか、今、あたしにウインクした? したよねっ? ね? ……ああん…まだお嫁入り前なのに、そんな刺激的なことされたら、真奈、どうにかなっちゃううぅ~っ?


 それほど迷惑はかけていないと知り、安堵の溜息を吐く真奈だったが、僅かな時間差の後、再び恋の融点を超えた彼女はその顔をトロトロに蕩けさせる。


「フフ。今日は宮本さんと話ができて楽しかったよ。あ、そうだ。これからもしばらくは残って描いてると思うから、もし興味あるんならまた遊びに来なよ」


そんなころころと忙しなく表情を変える百面相のような真奈を、狩野はたいそう楽しげに眺めて言う。


「えっ? い、いいんですか?」


「もちろんだよ。まあ、宮本さんがよかったらの話だけどね」


「はい。是非、遊びに来させていただきます! 絶対来ます! 毎日でも来ます!」


 真奈は予期しない狩野からのうれしいお誘いに、嬉々として大きな目を輝かせる。


 ハァ~…これから毎日、こんなステキな先輩と一緒に過ごすことができるのかあ……しかも、夜の美術室に二人きりで……うら若い男女が夜の学校に二人きり……そんな危険なシチュエーションで、もし間違いでも起ったりなんかしたら――。




「――宮本さん、僕のモデルになってくれないか?」


「え? モデルですか?」


「うん。次の作品には、生まれたままの姿の君を描いてみたいんだ」


「ええっ! そ、そんな、ぬ、ヌードだなんて……あたし、恥ずかしい……」


「大丈夫。ここには僕ら二人しかいないし、描いた絵は僕のプライベート・コレクションにするからさ。君の絵をいつも近くに置いておきたいんだ。それとも、描くのが僕じゃ不満かい?」


「い、いえ、そんな……せ、先輩でしたら、あたし……で、でも、やっぱり恥ずかしいです……」


「恥ずかしがることなんかないよ。これは純粋に美を追求するための崇高な作業なんだから……ただし夜は長い。モデルだけじゃすまないかもしれないけどね。僕のカワイイ子猫ちゃん? パチン☆(ウインク)」


「せ、先輩……」


「宮本君……」


 見つめ合う二人。


「先輩……」


「宮本君……」


 近付く二人の唇と唇――。




 ――キャ~ッ! あたし達、まだ出会ったばかりなのにそんなことまでぇ~……ああん、ダメぇ先輩、あたし、まだ、そういうことは……しかも、ここは神聖な学び舎だしい~……。


 いつもの如く、真奈は独り脳内妄想劇場に突っ走った。



 …っ!?



 だが 、その時だった。


 背中に誰かが見つめているような、強い視線を真奈が感じたのは。


「…………?」


 不意のその視線に、真奈はおそるおそる自分の背後を振り返る。


 この部屋には狩野と真奈の二人しかいないはずである……なのに、どうしても他の誰かがこちらを見ているような気がしてならないのだ。


「………………」


 しかし、振り向いた彼女の目に映ったものは、古ぼけた美術室の白い壁だけであった。


 ……おかしいな。確かに見られてるような気がしたんだけどなあ?


「どうかしたの?」


「い、いえ、なんでもないです」


 訝しげな顔で自分を見つめている狩野に、真奈は前に突き出した両手をバタバタと振って、とりあえずその場を濁した。


「ああ、もうこんな時間か。さて、僕もそろそろ帰ろうかな」


 どうやらそれほど気にも留めなかったらしく、ふと壁にかけられた時計に目を向けた狩野は思ったよりも早く過ぎていた時にそう呟く。


 真奈も見るとすでに8時を回っている。


「あ、ほんとですね。じゃ、あたしもそろそろ…」


「なら、もう遅いから途中まで一緒に帰ろう。ちょっと待ってて、すぐに片付けるから」


「えっ? ……あ、はい!」


 ハァ~…あたしのことを心配してくれてるんだぁ……イケメンでカッコイイだけじゃなく、絵の才能もあって、素敵な夢を追いかけるロマンチストで、おまけにとっても優しくて……やっぱいいな~狩野先輩。


 そんな先輩と出会ったその日から一緒に帰れるだなんて……あぁ、今日はいろいろあったけど、この高校に入学して以来の初めてのいい日だよ~。


 そそくさと絵の道具を片付ける狩野の姿を見つめながら、両手を胸の前で乙女チックに組み合わせた真奈は、またしてもその顔をトロトロの溶けたアイスクリームのように蕩けさせていた。

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